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◇ダンシング・オン・ネコガハマー
早朝の寝子ヶ浜海岸。
砂浜へおりるスロープを一台の自転車が降りてくる。
自転車は白い砂浜に若干乗り入れたあと、スタンドの足場を求めて後ろに下がった。
たった今自転車からおりた彼、名を
追分 義一
という。
やや強面フェイスの持ち主であり、刈り上げた頭には白いタオルを巻いている。
「おお、いい天気じゃねぇか……」
出で立ちからは想像しがたいが、彼はいわゆる二次元を愛するタイプの人である。
現在はアニソンのダンスにハマっており、オープニング曲をマスターしようと頑張っていた。
「まずは軽くおさらいをしておくか……」
そう言って動画サイトを開き、ダンス動画を流す。
基本的に振り付けは間違えない方だが、サビメロの手前に一箇所、
どうしても動きがあっているか気になるところがあった。
準備体操をしながら手の振りなどを見て、自分と違うところを入念に分析する。
後木 真央
もまた海岸にやってきていた。
食材探しとなるといつにも増してテンションが高い。
「ヒルガオをー、探せーなのだー。真央ちゃんの食卓を豪華にするのだー♪」
即興でマーチを歌いながら、拳を突き上げふりまわして砂浜を歩く。
元気よく歩いてきたところで、真央の動きが唐突に止まった。
「誰かいるのだ?」
海の家の影に、背の高い人物が隠れて立っている。
この朝、浜辺には先客として
飛吹 勘助
が訪れていた。
水泳好きである勘助は、まだ人が少ないうちに海水浴を楽しもうと訪れていた。
だが義一の自転車が乗り入れるのを見て、条件反射的に物陰に隠れてしまった。
「えっと……どうしよう……あいさつ、した方がいいかな」
もふもふ、と名づけたアンゴラウサギのぬいぐるみを抱きかかえながら、勘助はうろたえる。
寝子島には親切な人が多い。
しかし勘助は人の顔を見るたびに、過去に散々そしられた時の記憶が蘇ってしまう。
背の高いことを揶揄して怪獣よばわりされたり、気弱なところをからかわれたり……。
――もし、また寝子島で同じ目にあったらどうしよう。
嫌な想像がつのり、緊張でこわばった喉がひくっと鳴った。
ふいに、義一と目があった。メガネの奥の鋭い目が、勘助をじっと見ている。
意を決して、勘助は声と勇気を振り絞った。
「えっと……おはようございます……」
「……おう。おはよう」
尻すぼみな勘助の声に、義一が答える。
「その、何をなさっているの、でしょう……」
たずねられた義一の答えはそっけなかった。
「ダンスの練習だ」
義一としては普通に返したつもりだったが、機嫌を損ねたと勘違いした勘助はたじろいで下を向いてしまった。
「そう……ですか」
やっぱり怖い。
ぬいぐるみを抱きかかえ、その場から逃げるように移動する。
波打ち際にもふもふをお留守番させ、勘助は一人、白波の立つ海へと入っていった。
今日も海の中は静けさだけで満たされている。
時に厳しい表情を見せることのある海だが、
それでも勘助にとっては海だけが自分を受け止めてくれる唯一の存在だった。
(……ずっと、海の中にいたい)
陸の、正確にはまわりに人のいる生活になじめない勘助は、本心からそう願っていた。
(人魚になれれば、なにも怯えず一生海の中で暮らしていけるのに)
遠い昔に聞いた人魚のおとぎ話を思い出しながら、
勘助は息のもつ限りゆらめく海面を見上げ続けていた。
「どうしたのだー? 真央ちゃんに任せるのだー」
一部始終を見ていた真央が駆け寄ってきた。
あいさつだけをして去ってしまった今の人は、どうしたというのだろう。
追いかけようとした真央に、義一が待ったをかける。
「……そっとしておこうぜ」
彼のことが気にならないわけでもない。
だが、一人の時間が時に必要だということは、義一自身も熟知していた。
ふたたびダンスの練習に集中し、ウォーミングアップも終えた。
いよいよ一曲通しでの練習だ。
スマホアプリの再生ボタンを押し、あらかじめ入れておいた空白時間の間にポーズを整える。
『魔法少女☆ネッコロガリーナ!』
「おお! この曲知ってるのだー!」
最初の歌詞が流れ、軽快なリズムとともに曲が流れはじめた。
真央のテンションも上がる。
手のひらで大きく半円を描き、作中の変身シーンのポーズをとる。
義一のダンスは、控えめに言ってもかなり上手な部類に入る。
ダンスの振り付けを細部にわたって覚えるのは、容易ではない。
キレのある動きからは、ダンスが好きでないと身につかない自信が伝わってくる。
やがてサビへとつながるパートが流れはじめ、先ほど確認していた部分のメロディが流れはじめた。
(ここだ……)
くるりと一回転し、ハートマークを宙に描く。
義一が気づいたかはわからないが、振り付けは完璧に決まっていた。
惜しむらくは表情が硬いところだが、
踊りのキレのよさは動画をアップした人に引けをとらないレベルだ。
「かっこいいのだー!」
真央の拍手喝采をうけながら、義一は一心不乱に踊り続けた。
いつか自分で「踊ってみた」動画を投稿したいと、夢見ながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
詩帆ミチル
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月22日
参加申し込みの期限
2014年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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