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オウガフェス in SUMMER
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「……もう鬼が動き回ってる頃だよね。みんな大丈夫かな……」
きょろきょろと辺りを見回しながら歩いていた羽衣は、ふと道端にぬいぐるみが落ちているのを見つけた。真っ白なアザラシのぬいぐるみだ。ふかふかで抱きしめたらとても気持ちよさそうだ。
「落とし物かな……? かわいいなぁ……」
かわいいものに目がない彼女はきらきらと目を輝かせた。
落とし物なら、保護して公園の管理局に届けよう、と近付いた途端、アザラシがなんと動き出した。
「ええ! え、ちょっと、えーなにこれかわいいよぅ……」
もぞもぞと逃げるアザラシの愛らしさに魅了されてしまった彼女は追いかける。
しかしアザラシから伸びる透明な糸には気付いていなかった。
「くくく……私のお手製ぬいぐるみ、アザラシの藤堂は実に愛らしかろう……!!」
茂みの中、修一郎は不敵に笑った。
釣り竿を構え、ゆっくりとリールを巻き、生きているかのようにぬいぐるみを操る。
「さぁ来い。藤堂を捕まえた時が貴様の運の尽き。一気に引き上げ、体勢を崩したところを私が捕まえてやろう。鬼となった私は文字通り鬼。動物さんのためならこの鈴木修一郎、容赦せん!」
羽衣は茂みに近付き、射程距離に入った。
――今だ!
動きを緩めた藤堂に、羽衣が手を伸ばしたその時、突然、逆側の茂みから華蓮が飛び出した。
「オーホッホッホ! 後ろががら空きですわ!」
「バカな! 私の獲物だぞ!」
作戦を邪魔された修一郎は怒って、茂みから飛び出した。
「あーら! そこにあるものをどう利用しようと私の勝手ですわ!」
早い者勝ちのマイルールを持ち出し、華蓮は羽衣に迫る。
ところが、ところがだ。
「……はら?」
背中に向かって伸ばした手が空を切ったのだ。
「うう、危うく騙されるところだったー」
繰り出される華蓮の手は、右へ左へ東へ西へ、羽衣にあっさりと避けられてしまった。
伊達に陸上部ではないのだ。持ち前の運動神経で華蓮を退け、彼女は走り出した。
「お、お待ちなさい!」
「ま、待つのだ、乙女よ!」
「逃げ切った時の商品券の額に釣られて参加してしまったが……まぁいい、頑張って逃げ切って家計を少し黒くしよう」
伊達眼鏡を光らせ、とぼとぼと
橘 勇
は歩いていた。
熱中症対策に帽子を用意してきたが、初夏の日差しは思いのほかきつく、地面をジリジリと灼いている。
と、後ろでガサガサと物音が聞こえた。茂みを突き破って、羽衣が。続いて、華蓮と修一郎が飛び出してきた。
「ななっ!」
「逃げて逃げてー。鬼が来たよー」
「来たよーじゃない! 連れてきたんだろーが!」
勇は羽衣に並んで走る。陸上部の彼女に遅れないよう、つま先に重心をおいて前のめりに。それでも付いていくのがやっとだ。
しばらく行くと目の前に公園の遊具エリアが見えてきた。
「……よし!」
ブランコの前で、ズザザザザーと急ブレーキをかけた勇は、むんずとブランコを吊るす鎖を掴み、えいっと勢いよく振った。大きく振られたブランコは、振り子のように揺れ、追ってくる華蓮と修一郎の鼻先に飛び出し、行く手を遮った。
「……くっ。小賢しい真似を」
修一郎はぐぬぬと唸り、迂回して羽衣を追いかけた。
「あ、ちょっと……」
出遅れた華蓮は、むむ……と眉を寄せ、勇に目を向けた。獲物を変更したようだ。
勇は鉄棒を盾に、彼女と間合いをとる。2人でぐるぐる鉄棒のまわりを回った。
「男らしく潔く観念なさい」
「そうはいかないな。なんたって30000円分の商品券だ」
鉄棒の下をくぐり抜けようとする彼女に対し、勇は鉄棒に向かってジャンプ。棒を踏み台にして、彼女の頭上を飛び越えた。
あっ! と思わず頭を上げた彼女は棒に額を強打してうずくまった。
「きゃあ! 私の優秀な頭脳に衝撃が!」
「頭上注意だ。鬼さんこちら」
今度はジャングルジムに向かう。
「いたたた……ま、待ちなさいってば!!」
そして一方、羽衣はというと、木に登り、修一郎の追跡から逃れようとしていた。
必死に登る彼に対し、羽衣はするするーと器用に登っていく。子どもの頃から九夜山を駆け回っていた彼女には木登りなんて朝メシ前のお遊びだ。
「く……なんとお転婆な乙女なのだ」
「ふっふっふー」
実は木に登ったのは彼女の作戦だった。彼女のろっこん『ういのはごろも』は空を飛べる能力。十分に修一郎を引き付けたところで、それっとポンチョを広げて枝から飛んだ。
ぎょっとする彼を横目に、飛行能力を得たポンチョは、大空に浮き上がった。
「やった! ろっこん成功!」
「なんだと……」
ポカンとする修一郎に、いたずらっぽく羽衣はべーと舌を出した。
「残念でした。あ、木から降りる時は気をつけてねー」
してやったりの彼女だったが、油断は厳禁である。油断と言うか、前方不注意は。ほら、修一郎にあっかんべーをしてる場合ではないっ。
「……あ!」
目の前にジャングルジムが迫っているのに気付いた時には遅かった。
ジャングルジムの上でぎょっとしている勇と目があった瞬間、ゲキトツして2人は空中に投げ出された。
「うわぁ!!」
「きゃああ!!」
ろっこんの力を失い、重力に引っぱられる羽衣。ものすごい勢いで地面が近付く。
――もうダメ!
固く目を閉じたその時、彼女の身体を力強い腕が抱きしめた。
「……え?」
「大丈夫か?」
目を開けると、整った顔立ちの男の子が心配そうに覗き込むのが見えた。
彼もオウガフェスの参加者、寝子高一年の
神条 誠一
だ。
背が高くイケメンの彼にお姫様抱っこされてるのに気が付き、羽衣はボッと顔を赤くした。
「ビックリしたぜ。通りかかったら女の子が落ちてくるんだもんな」
「ご、ごめん。怪我しなかった?」
「そりゃこっちの台詞だろ? 怪我は……まぁなさそうだな」
「う、うん……」
――おっきい人……あたしと何センチぐらい違うんだろ?
頼もしい彼に、ぽーっと羽衣は見とれた。
――っと、ちゃんとお礼言わなきゃ。
「助けてくれてありがと、この恩は必ず返すからね!」
「いいってことよ」
彼女を下ろし、それから誠一は手をとった。
「ほら、まだ鬼はいるぞ。逃げようぜ」
「う、うん!」
手を引かれながら、羽衣は胸が高鳴るのを感じていた。
――笑顔を作ったつもりだったけど、なんかドキドキしちゃった……変な顔してなかったかな……。
「……うう。いちゃいちゃしやがって……俺の心配は……?」
怨めしそうに走り去る2人を勇は見つめた。
同じく落下し、こっちは地面に叩き付けられたのにこの仕打ちは一体……。
「下が砂場でよかったですわね」
悲しみに暮れる彼を覗き込んだのは華蓮。ぺしっと額を叩いた。
「ち、ちくしょう……」
【橘勇 確保 記録14分12秒】
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月15日
参加申し込みの期限
2013年12月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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