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星ヶ丘寮の『PK』
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3.恋とデートとパンツ-前編-
一方その頃。星ヶ丘寮内。
金髪に染めたウルフカットにどこかチャラい雰囲気を持った
八十八旗 信彦
は、隣で寄り添う様に歩くツインテールの少女
瑠璃条 ベガ
を自分の部屋へとエスコートしている最中だった。
彼の片手にはコンビニの袋が握られており、中には一般的なお菓子と飲み物が入っている。もう片手にはベガの小さな手を包み込むように、守るように握られている。
「わー! すごーい☆」
ベガは星ヶ丘寮エントランスからこんな調子で。彼女からすればセレブな世界はとても目新しいものであり、そして遠いもののようだった。
彼女はきょろきょろと楽しそうにあちらこちらへと視線を動かす。
「ベガっちが楽しそうで何よりだ」
「だって、だって彦にゃんのおうちだよ! こんないいとこに住んでるのもすごいけど彦にゃんのおうちに行けるのが嬉しいんだよー☆」
ベガが素直な気持ちを言葉にすると、ちょっと照れたように信彦ははにかんで部屋に準備したものを思い出す。
(ベガっちはアクションとラブストーリー、どっちが好きかな。どんなものにも対応できるようにしたけど。あと新品の歯ブラシ……出番あるかな?)
考え事をしていた信彦の様子に気づいたベガが覗き込むように彼を見る。
「彦にゃんどうしたのー?」
「何でもないよ。ほら、もうすぐ着くよ」
こうして2人の家デートは始まった。
「ひろーい☆」
信彦の部屋の玄関で両手を広げるベガ。彼女の足元には茜色の絨毯が広がっており、靴の上からでも沈み込むその柔らかさを感じ取れるほどだった。
2階建てらしく玄関の正面には階段があり、それだけでも構造的には屋敷と言い換えてもいいほどで、孤児のベガからすればテレビの中の世界が目の前にあるのと同じである。
階段の踊り場に油彩画が展示されており、そこには写実的な技法で描かれた少女が静謐に微笑んでいる。その横には雫型の洋灯が装飾のように垂れ下がっている。
「彦にゃんいいなー、なんでもあるんだね! あ、肖像画もあるー」
言うが早いかベガは階段を足早に登り。
「転ぶなよー」
そんな様子を優しく見守っていた信彦はベガを見上げる形になり、彼女のスカートの中身がちらりと見える。
それはパールホワイトとアリスブルーが織り成すボーダーライン、多くの男性を魅了してやまないブラックホールがそこにあった。それは縞々模様のパンツこと縞パン。
「なっ……!」
思わず赤面して目を逸らそうとする信彦だが、その目はベガのスカートの内側へと引き込まれる。
心拍数は上がり、年頃らしい想像が過ぎりもするが、彼女の言葉によって引き戻された。
「彦にゃんも早くいこー☆ 映画見るんでしょー?」
「そ、そうだな! 色んなジャンルあるし大きな液晶で見れるから迫力あるぞ」
慌てて咳払いをして信彦は階段を駆け上がった。
同じ頃。
轟が紫乃愛の部屋を訪問していた。西陽が差し込む応接間、2人を分かつテーブルは装飾的なデザインの施された艶やかなマホガニー。
「風雲児君。突然うちに来るなんて、どうしたんですか?」
紫乃愛は小さく首を傾げると、長い赤髪が揺れてその表情を少しだけ隠す。
「最近この辺りに『PK』なんて下着泥棒が出るって聞いてな、彩華も狙われたんじゃないかって心配になったんだ」
轟は訪問理由をはっきりと告げる。もし奪われていたなら取り返してやると付け加えながら。
その言葉に紫乃愛は酷薄な笑みを浮かべる。内なる喜びを隠しながら。
(風雲児君、心配してくれてありがとう)
「え、私のパンツ……? 大丈夫ですよ。だって、『PK』は私なんですって言ったら……どうしますか?」
「嘘だ!」
轟は叫ぶ。それは願いであり、祈りであった。彼は
いつかの放課後
、2人が決別した日を思い出す。
彼の胸には鈍い痛みととともに、あの日の彼女の言葉がリフレインされる。(「正義には悪が必要でしょう?」)
「嘘じゃありませんよ。だって、私、パンツ盗まれてませんから」
彼女はそう言うとひらりと制服のスカートを翻す。
一瞬だけ彼の目に飛び込んだのはヴァーミリオンレッドの薔薇の刺繍。レースの入ったパンティであった。紫乃愛の綺麗な大腿が魅力的に映える。
「な……」
彼女の言葉と行動に戸惑う轟。彼女の笑みはいつかの歪んだ笑みとなり、正義の為に悪の仮面を被る。
それでも彼は首を振り、彼女を真剣な眼差しで見つめる。
「確かに正義には悪が必要かもしれない」
「だから私は『PK』なんです」
紫乃愛もまた言葉を紡ぐ度に心にトゲが刺さっていく。あの日の轟の蒼白な顔が忘れられなくて、脳裏に彼の声が響く。(「どうして?」)
「違う、違うんだ。彩華。確かに俺はヒーローになりたい。だけど正義の味方と名乗ればヒーローか? 違うだろ、正義とか悪とかは誰かが勝手に決めるもんだ。俺は、俺は……彩華にそんな役を押し付けてまでヒーローにはなりたくねぇ!」
痛みを覚えるくらいに拳を握り込み、彼女から目を逸らさずに轟は告げた。
「そんなの分かってる。でも、私は……」
(何をしてあげればいいのか)
紫乃愛はこみ上げた言葉を飲み込む。顔に浮かべた悪の仮面は剥がれない。
夕暮れの太陽が雲間に隠れ、一時のトワイライトが2人を覆う。
沈黙と静寂が、拒絶や断絶を意味する前に、轟は声を上げる。
絞り出すように、けれど強い意志を込めた言葉。
「彩華。悪なんてやめてくれ。そんな事やるくらいなら、俺の傍にいてくれたほうがずっといい!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月02日
参加申し込みの期限
2013年02月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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