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寝子島に台風がやってきた
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【台風準備前:白亜の女王と魔女のお茶会・1】
芽森 菜々緒
は雨が降りしきる空を、憂鬱そうに眺めていた。
雨が降る日は絵を描く気力が湧かない。
窓がガタガタと風で揺れる。
それは1秒1秒強く感じている。
自然の猛威に怯える菜々緒の視線は、じっと渦巻く鈍色の雲へ向けられていた。
と、そこへスマホに着信。
相手は、
李 小麗
。『歌劇』事件の関係者だ。
「菜々緒ー 台風が来るみたいだけど、大丈夫かー?」
李はいつもの調子で元気良い声を出した。
「大丈夫かもしれないけれど、アリーセも誘ってちょっと様子を見に行くのだ」
「あら、いらっしゃるの? 嬉しい!」
菜々緒は幼い子供のように無邪気にはしゃいだ。
「こういう日って、独りだと憂鬱な気分になっちゃうのよ。寮に着いたらロビーで待ってて頂戴ね?」
「分かったのだ、菜々緒、楽しみにしているのだ」
心なしか、李の声が弾んでいた。
「良い機会ね、一緒にお邪魔させて戴こうかしら?」
菜々緒はテーブルの上のパンフレットを手に取る。
そこには、
旅鴉 月詠
が主催する『嵐の魔女のお茶会』という文字が、旅鴉のイラスト付きでデザインされていた。
「開催日は今日。月詠ちゃんらしい、酔狂な催し物ね。興味深いわ……」
果たして、どれだけの寮生が嵐の中を突き進み、魔女の座する家へ向かうのだろうか?
菜々緒は想像すると、ほんの少しだけ憂鬱な気分は打ち消された。
場面は変わって旧市街、
御剣 刀
の自宅。
「台風接近か、結構強そうだ」
ニュースの速報を見たあと、おもむろに窓辺から空模様を眺める御剣。
「みんな、こういう時は何してるんだろうな?」
窓から軒を連ねる家を見て、彼は素朴な疑問を抱いた。
「そういえば……」
御剣の頭に、白亜の女王の顔が思い浮かぶ。
「菜々緒、いや、女王って何してんだ? やっぱり絵を描いてるのか? ……やばい、無性に気になってきたぞ」
御剣は考えただけで胸の中がモヤッとしてきた。
「ああ、もう! こういう時は行動に移すに限る!」
そう言うと、御剣はスマホを手に取り、菜々緒と関わりのある面子にメールを送信。
そして返事を待たずに、そのまま雨合羽を着込んで星ヶ丘寮へ出向いていった。
最悪、自分1人でも菜々緒に会いに行こうと決めていたからだ。
御剣のメールを読んだ
小山内 海
は、その内容にくすりと笑ってしまった。
とはいっても、小山内は病気の後遺症で声が出せないので、笑い声は出せないのだが。
(刀くんらしいなぁ。『食べ物は必ず持ってくること』だって)
台風の勢いが増す前に、コンビニで菓子パンを買っていこうかなと考える海。
既に窓ガラスの補強は終わり、丁度手が空いていたところだ。
(とは言っても、桜花寮だし、対策といってもほんのちょっとだけど)
窓ガラスの隙間を目張りしたり、×印に貼り付けて万が一に備えたり、その程度だが、要は心構えが大事なのだ。
(心構え、か……)
小山内はふぅ、と軽い溜息をひとつ吐いた。
(そういえば、せんぱいに会うの、あの時以来だな。あのオペラハウスの一件以来で……)
小山内は、あの事件でどうしてもナナオに聞きたいことがあった。
だが、それは洗脳されたもれいびたちの妨害によって叶わず、彼女の疑問は宙に浮いたまま今まで過ごしてきた。
(今まで通りの態度で行こう。ななおせんぱいと接してた時と同じで)
小山内もまた、御剣同様、菜々緒に対して距離感を掴めていない1人であった。
旧市街の一画のアパートでは、
桜庭 円
が部屋の真ん中で仁王立ちをしていた。
「窓にフィルムよし! 雨戸よし! アパート選んだときに水の通りとか気にして1階を避けて高い場所を選んだし、事前準備が物を言うのだ!」
こんなこともあろうかと、と桜庭の危機管理の高さが今日という日の万全っぷりを物語る。
防災用品は既にチェック済み。買い出しも前日に終えている。
むしろ寝子島内で一、二を争うほどの気合の入りようだ。
「さぁ、台風よ、かかってこーい! って、あれ? 刀くんだー」
メールを確認すると、すぐさま返信をする桜庭。
「にゃーくん、星ヶ丘に行こう! 刀くんがナナオの家に遊びに行くんだって。ボクたちも一緒に行こう!」
愛猫にゃーくん、桜庭へ返事するかのように「にゃー!」と元気良く鳴いた。
「食べ物持参ね! カップ麺でいいよね、非常食の余りだし! あ、能美子ちゃんも誘おう! というか星ヶ丘寮は寮生の許可ないと入れないもんねー。根回し大事!」
桜庭は防災リュックの中にカップ麺や懐中電灯などを詰め込む傍ら、友人へ電話する。
無事に根回しとお誘いを完了させた桜庭が、玄関の前で指差し確認をした。
「余ってたガラスフィルムよし! 雨合羽よし! にゃーくん、肩にセットよし! 飛ばされそうならリュックの隙間に避難だよ?」
にゃー、と鳴く相棒の返事を聞いた桜庭は、いざ、雨降りしきる外へ。
「ユクゾッ! 星ヶ丘寮へしゅっぱーつ!」
嵐の中を物ともせず、桜庭は星が丘寮へ突き進んでいった。
桜庭から連絡を受けた
弘明寺 能美子
は、ホッと胸をなで下ろしていた。
「日本の台風って、私のよく行くリゾート地のスコールと違って、ずっと雨と風が酷いんだもの。スタッフの安全を考えてメイドたちは帰したから、1人で心細かったわ……」
部屋(という名の家)の戸締りは完了。外においてあった物も全部室内へ移動させた。窓ガラスも補強した。
(全てメイドによるプロの仕事である)
そこへ友人たちと菜々緒宅訪問のお誘いとあれば、断る理由がなかった。
「ナナオさん……? あぁ、もしかして、最近引越してきた芽森さんのことかしら?」
弘明寺は菜々緒の事をよく知らなかった。
身内の不幸が原因で、自宅の豪邸を売り払って寮へ来たという噂くらいしか耳に入ってなかったからだ。
「芽森さんと桜庭さんは面識があったのね。これも何かの縁だし、私もお邪魔させていただこうかしら?」
とにかく、まずはラウンジで桜庭たちを出迎えねばならない。
雨の日でもお洒落に妥協しない弘明寺は、雨合羽でさえファッショナブルなモノを選んでラウンジへ向かう。
「傘だと折れそうなほどの風ね。みんな、大丈夫かしら?」
これから更に強まる風雨に不安を感じつつ、弘明寺はこれから迎える友人たちとのひと時を静かに期待していた。
星が丘寮内でも、菜々緒の事を気に掛ける者がいた。
菜々緒のクラスメイトであり親しい友人である
吉祥寺 黒子
は、ここ数日の菜々緒の沈みっぷりを気に掛けていた。
「今朝の菜々緒、なんか憂鬱な感じだったな……。今日に限らず、ここ数日の雨でずっと伏し目がちだぜ……」
朝方、ラウンジで旅鴉の作った掲示物とパンフレットをしげしげと眺めていた菜々緒に出会った吉祥寺は、普段の彼女から感じられる覇気が感じられないことが心配だった。
「こういう時、菜々緒を笑顔にしてやれるのは友人の俺くらいだよな! よし、ちょっと準備するか! 大丈夫だ、『俺は幸運』だ!」
意識的に舌を出す吉祥寺。
その舌には『幸運』という文字の刺青が入っていた。
彼女のろっこん『ラクシュミーの寵愛』が発動する。
吉祥寺は必要なものをメイドたちに分担させ、自身も買い出しに向かう。
台風の影響で店を閉めているところが殆どだったが、吉祥寺の発生させたろっこんによる幸運からか、全てのお店が開いている結果にメイドたちは驚いていた。
「ハハハッ! 意識的に使うと、こういうとき便利だよな! ……数日後の不幸を目を瞑れば、だがな」
きっと数日後には、お目当てのお店のシャッターが全て下りているという不幸が待っているんだろうな、と苦笑する吉祥寺であった。
スムーズに食材やら衣服やらが集まり、早速その足で菜々緒宅へ向かう吉祥寺。
「寂しいだろうから、今夜は俺が一晩中、一緒にいてやるからな、菜々緒! ……って、あいつ、何処へ行くんだ?」
吉祥寺は、ちょうど菜々緒が家を出るところに遭遇した。
すぐさま声を掛けると、李と黒依が遊びに来ると菜々緒が言った。
ラウンジで2人を出迎えるというのだ。
「なんだよ、ちょうど俺も菜々緒の家に遊びに行こうとしてたんだぜ?」
「そうだったの? ありがとう、クロ。ねぇ、クロも一緒にお茶会どうかしら?」
「ラウンジの掲示板にあったアレだろ? もちろんだぜ、菜々緒! 李や黒依たちも女子会仲間だからな! 一緒にお茶しようぜ!」
ということで、吉祥寺も魔女の座のお茶会へ参加決定となった。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月13日
参加申し込みの期限
2014年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月20日 11時00分
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