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会話が弾む中、1人の男が菜々緒に近付いてきた。
月居 歩
である。
今朝、星が丘のマンションに住まう月居は久々に良く眠れた。
ここ数日、気分が乗って水彩画を一気に仕上げていたのだ。
描くことが楽しくて、ついつい睡眠時間を削ってしまったが。
でも、それも昨日までの話。
今日は一日、空白の日だ。
「……どうせ暇だ、散歩がてら、前に菜々緒話してた画集貸しに行くか」
ふと出た言葉に、思わず自嘲するような薄笑いを浮かべる。
「……なんて、言い訳がましい」
月居は思う。
「菜々緒の事を考える時間が増えたかもしれない……。それはつまり、本当は心のどこかで、彼女の事を心配している自分がいるという事……。でも……」
必要以上の他人との接触を苦手としている月居だが、根っこの部分は困っている人を見るとどうしても放って置けない心優しい性格である。
ただし、『会話で他人と分かり合うことは出来やしない』という考えから、積極的な他人の干渉を敬遠していた。
それなのに、何故にこうも菜々緒のことが気に掛かってしまうのか?
自分自身の気持ちが分からないことに、消化不良のような感覚を味わう。
それを振り払うように彼は本棚から一冊の画集を取り出した。
ビニール袋で何重も包み、念のため撥水加工のバッグに入れる。
用心するに越したことはないだろう。
「……連絡、入れておくか」
月居は菜々緒に連絡を入れると、星ヶ丘寮へ向かった。
そして現在に至る。
星ヶ丘寮のラウンジに到着した月居の視線の先には、数名に囲まれて談笑する菜々緒の姿があった。
「先客が居るらしい……。少し、待つか?」
進んで人の輪に入ろうとせずに様子を伺う月居と、菜々緒の目がちょうど合わさった。
「あら、歩君。来ていたのね」
菜々緒は人の輪から外れると、小走りで月居へ駆け寄ってきた。
「ごめんなさい、おしゃべりしてたら気付くの遅くなっちゃったみたい……」
「いや、俺も邪魔するのは悪い気がして……会話が途切れるまで、待ってた……」
目の前の菜々緒の姿に、月居の口調が次第に乱れ始める。
視線は左右を往復し、落ち着きがない。
「ほ、ほら。菜々緒、前に言ってた画集、持ってきた」
厳重に包装された画集を手に取る菜々緒。
その顔が自然と和らぐのを見て、月居は心の奥で不思議な暖かさを感じた。
「ありがとう。参考にさせてもらうわ。……でも、今日じゃなくても良かったのよ?」
月居は、更にしどろもどろになって目線を逸らしてしまう。
「……画集の事、思い出して、いてもたってもいられなくなってだな……」
月居の態度に、菜々緒は小首を傾げて尋ねた。
「もしかして、私の様子を見に来てくれたの……?」
「べ、別に……。心配して、とか……そんなんじゃ……」
強ばった顔で月居は否定の言葉を口にした。
しかし、内心では一番大事な気持ちを必死に押し留めていた。
(……お前が心配で、なんて言えるかよ。……まったく、俺はなんでこうも狼狽してるんだ、情けねぇ……)
ポーカーフェイスを気取る月居。
だが、菜々緒は何かを察したように息を呑む。
そして恥ずかしそうに俯きながら呟いた。
「……あ、ありがとう……。優しいのね、歩君……」
月居は思わず硬直してしまう。
よもや菜々緒に勘付かれてしまうとは思っていなかった。
月居は弁解しようと口を開くが、動揺でうまく単語が繰り出せない。
菜々緒はあたふたしている彼の手を掴むと、ぐいぐい引っ張り出した。
「よかったら、歩君もお茶会どうかしら? 外、雨も強くなってきちゃったし」
「いや、それはさすがに……」
渋る月居はエントランスの入口越しに外を眺めた。
ここへ来る前以上の雨風が、ドアをガタガタと揺らしていたのだ。
「……参ったな……、走って帰れば何とかなるか?」
「駄目よ、今出て行ったら危ないわ」
菜々緒は掴んだ手を離そうとしない。
そのまま月居は菜々緒に引きずられていく。
困惑しながら彼は抵抗を試みる。
「流石に女子の家に上がり込むのは……、まずいだろ?」
「あら、男子なら刀君もいるわよ?」
菜々緒がニコリと微笑んだ。そして意外と武闘派である菜々緒の握力は想像以上のものだった。
「刀君、お待たせ。お客様が増えたわよ」
名を呼ばれた御剣が不思議そうな顔で月居と顔を合わせた。
2人とも『歌劇』事件で菜々緒を凶刃から身を呈して庇い、傷を負った仲だった。
「月居先輩。お久しぶりです」
御剣が頭を下げた。
「お前、御剣、だったか。……お互い、大変だったな」
月居もそれに労いの言葉を掛けた。
「ほら、皆さん。早くこちらへ。お茶会の会場はこちらよ」
どこか子供のようにはしゃぐ菜々緒の姿に、訪ねてきた一同は自然と顔を綻ばせた。
そして菜々緒に連行されていく月居は、いよいよ観念した様子。
「……分かった。俺も、そのお茶会とやらに行こう。……いや、様子を見て俺は帰るけどな?」
菜々緒の滑らかな手の感触が月居へ伝わって来る。
それを意識するたび、彼は形容しがたい感情が胸の奥からこみ上げてきているのだった。
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担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月13日
参加申し込みの期限
2014年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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