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ショートの金髪が陽光を弾くように輝いている。艶やかな肌には一点の染みもなく、青い瞳は周りの人々の目を引いた。
「あっちー、なんで夏はこんなに暑いんだ」
半ば項垂れた姿で
春夏秋冬 真優
は町中をふらふらと歩いた。赤い花が咲き乱れたアロハシャツの胸元を引っ張り、僅かばかりの風を送る。
夏休みの最中、通りには子供の姿が多く見られた。自然と耳が声を拾う。最初は聞き流していたが数の多さに信憑性は否応なく増していった。
「不思議な穴の向こうは海ってか! いーじゃん!」
真優は踵を返して墓地へと向かう。道なりに歩いていると信号待ちの人の中に
財前 華蓮
を見つけた。薄い紫のノースリーブのワンピースを着ていた。胸元を彩るのは同色の薔薇のコサージュであった。物憂げな顔で緩く巻いた金髪を指で弄っていた。
「財前センパーイ」
声の方向に華蓮が振り返った。
「あら、あなたは春夏秋冬さん。どうかしましたの?」
「さっき聞いた話なんだけど、桜台墓地に穴があって海に繋がってるらしいんだ。センパイも一緒に行かねーか」
誘われた華蓮は途端に強気な笑顔となった。
「よろしくてよ、この寝子島の美の女神がビーチに舞い降りて差し上げますわっ!」
「それじゃー、行こうか」
歩き出そうとした真優の肩に華蓮が手を掛ける。
「慌ててはいけませんわ。私の美を堪能するには、それなりの水着が必要になりますわ」
「水着なんて、その辺で買っちゃおうぜ!」
「私の水着はオーダーメイドで――」
「それはまた今度ってことで。俺は早く海に行きてーもん」
真優は華蓮の背中を押した。周囲の人々には、どーも、と気さくに頭を下げるのだった。
着いた店で華蓮は引っ切り無しに水着を試着した。真優に見せては何かが気に入らない様子でカーテンの向こうに消える。そのような水着のファッションショーを経て、ようやく穴の向こうの海に二人は辿り着いた。
広大な世界に立った真優は、はー、と長い息を吐いた。
「桜台墓地にこんな穴があったのも知らなかったし、その先がこんな海になってんのも信じられねーよなー。なんか、異世界って感じでかっこいーじゃん! な、センパイもそう思うよな!」
隣にいた華蓮は軽く腕を組み、意外と冷静な顔で景色を眺めていた。
「寝子島の美しすぎる女子高生として有名な私が海にやってきた訳ですが」
周辺に散った人々を順々に見ていく。
「まあ、このくらいのギャラリーでもいいですわ。サマーバケーションを楽しみましょう!」
「ノリがいいねー、センパイ。俺も海パンを買ったんだ。全力で泳がねーとな!」
「その前にすることがありますわ」
背筋を伸ばした華蓮は踵の高いサンダルで器用に砂の上を歩いた。鳴き砂の音を心地よく耳にする。
「私の美しさの一端に触れた砂が感動して泣いていますわ」
誰の目からも見える、砂浜の中央で華蓮は立ち止まった。真優がくるのを待ってから振り返り、サンオイルを投げて渡した。
「ん、これサンオイルか。いつの間に買ってたんだ?」
「私の大ファンである、あなたへのサプライズですわ」
華蓮は衣服を華麗に脱ぎ捨てた。堂々とした態度で純白のビキニを披露した。その場を小さく回って周囲へのアピールも忘れない。
「さあ、そのサンオイルで私の白いカンバスに思いの丈をぶちまけるのですわ」
自分の言葉に酔ったような表情で華蓮は俯せになった。真優は手元のサンオイルと背中を交互に見やる。
「んー、俺に塗れってことか? 女の子にペタペタ触るのは、あんまよくねーけどなぁ」
「遠慮はいりませんわ。これはご褒美ですわ」
「ま、センパイが気にしないなら、いーけどな!」
真優も衣服を脱いだ。丈の長いサーフパンツの水着には青い波がデザインされていた。どかっと腰を下ろして片手にサンオイルの液体を流し、両方の掌で擦り合わせた。
「じゃあー、始めるぜ」
「よろしいですわ」
両方の掌を腰に当てて回すように動かす。徐々に範囲を広げていった。
「ふぅ……そう、そこよ……とても、いい感じですわよ……」
身体の奥底から滲み出る快感を抑えるような声を漏らした。気を良くした真優は二の腕のような柔らかい箇所は揉むようにオイルを塗り込んだ。背中全体が小刻みに震えてほんのりと赤くなってきた。
「お、センパイ。見た目と違って意外と付くもん付いてるじゃねーか」
「あ、もうっ! 付くもん付いてるって、あ、そこはダメ」
身体が真優から逃げるように捩れる。強引に回した手は膨らみを逃さずに揉んだ。
「思ったより柔らかいな、この胸は」
「胸って、そこは横っ腹ですわっ!」
両手で砂を叩いた反動で背を逸らし、横にいた真優を睨み付けた。怒りに震える唇から一気に不満が噴出した。
「この場面は、鼻血を垂らしながら『センパイ、ナイスバディすぎるっす』みたいな流れになるのがお約束でしょうがっ!」
くるりと向きを変えた華蓮は座った状態から踵落としを繰り出した。
「頭狙いの踵はやべーって」
「このこのこのこのーですわっ!!」
頭上に降り注ぐ踵の連打を真優は両腕を交差して受け切った。おー、痛てぇ、とぶらぶらと腕を振る様子には余裕が窺える。
華蓮はすっくと立ち上がった。握り締めた拳をぶるぶると振るわせ、にこやかな表情で笑って見せる。
「お礼に私もしてあげますわ、そこに直ちに横になりなさい!」
鋭く突き出した人差し指を砂浜に向ける。
「え、お礼? いいのか、そっちがセンパイなのに。で、こうか?」
真優が仰向けに寝ると、華蓮は深い笑みで頷いた。
「それでよろしいのですわ。そのまま、永久に眠る感じで目を閉じているのですわ」
「おー、わかったぜ!」
瞼を閉じた真優は期待を胸に抱く少年のような笑顔を浮かべた。
華蓮は背中を向けた。足を開いて立ち、相撲の立ち会いのように姿勢を低く構えた。
「いきますわよっ!」
十二分に気合の入った声を上げ、華蓮は眼前の砂を掻き毟った。小さな放物線を描いた砂は真優の身体に降り注ぐ。
「な、なんだ!?」
目を閉じた状態の真優には事情が飲み込めていない。
派手な二人の遣り取りに引き寄せられたのか。ジャージに着替えた真央が笑顔で走ってきた。競うかのように海美が続く。その横を並んで走るのは瑠樹で、風が気持ちいいねぇ、と海の方を眺めて微笑んだ。
「真央ちゃんも参加してネコ掻きをするのだ!」
「わたしもてつだうね!」
猛烈な勢いで真央が砂を舞い上げる。隣りでは海美が真似して懸命に手を動かした。何となく付いてきた瑠樹は少し離れて見ていた。
「砂がちゃんと盛れてないよぉ」
瑠樹は零れた砂を小さな手で掬って形を整えた。
「なんか、声が増えてねーか? 大変なことになってんじゃねーの、これって」
「おにいちゃん、しんぱいしなくていいよ! わたしたちにまかせてね!」
「あ、そっかー」
海美の幼い声で真優は納得したようだった。口を閉じて、どこか楽しそうな顔で完成を待った。
遂に古墳のような砂山が出来上がった。華蓮は片足を乗せた状態で勝ち誇ったように笑う。
「オーッホッホッホ! 素晴らしい出来上がりですわ、たまらなく愉快ですわー!」
「え、どうなってんの、これ?」
大量の砂が真優の動きを封じ込めた。仕上がりに少し納得していない様子で華蓮が改めて全体を見る。
「どこかバランスが悪いですわね。胸もつけてあげますわ」
手早く二つの膨らみを作り上げた。一瞬の微笑みが怒りに取って代わる。
「これって私より巨乳じゃありませんのっ!」
「あ、ほんとだ! 先輩より、あんじゃん! 俺、男なの、ぶぐおっ!」
軽口は途中で止められた。脇腹を狙った華蓮の拳が砂山にめり込んでいた。痛ってえぇぇ、と真優は顔を左右に激しく動かす。転げ回るような痛みを見事に表現していた。
開いた穴を見た瑠樹は、あ~、と間延びした声を出した。
「直さないとダメだねぇ」
「わたしは、まだバランスがわるいとおもう!」
海美は前の方にある二つの突起と釣り合いが取れる大きさの物を作った。目にした華蓮と真央の様子が途端におかしくなる。
「ご、ご立派なことですわね。こちらに被害がきても困りますわ。本当に困りますわ、困りますわ」
顔を赤くして俯いた華蓮が足早に去っていく。
「純情な真央ちゃんにそんなのをポロリされても困るのだ~」
陸上部で鍛えた足腰を見せつける格好で駆け出した。
「あっ、そういえばわたし、みんなのことばっかりで、たんけんするのわすれてた!」
周囲に目をやって、こっち! と適当に決めた方向に海美が大股で歩き出す。
「オレは秘密基地で遊ぶかなぁ」
岩壁の近くに完成した秘密基地に瑠樹は向かった。
「え、俺はどうなるんだ?」
真優はその場に放置された。砂の造形で得体の知れない物になっていた。胸に当たる部分には二つの膨らみを持ち、股間に釣り合いの取れた大物が屹立する。
側を通り掛かった由貴には、ふ、ふざけんなよ、と赤い顔で怒られた。
「なーんか、砂風呂みてーで眠くなってきたぜ」
酷い目に遭わされている自覚がないのか。真優は今を楽しんでいるようだった。
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5人まで
シナリオジャンル
動物・自然
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30人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月06日
参加申し込みの期限
2014年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月13日 11時00分
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