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古妖の昔語り~神無月の小さなお月見~
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【フツウ-刀の問い】
楽しい時間であればあるだけ、その時間は早く進んでいき、宴の終わる時間まであと少しとなっていた。
「……皆、色々と聞きたい事はあったんだな」
センリの隣に座っていた刀も、今までの話を聞きながら、ポツリと口にする。
――但し大棗湯のせいか、微妙に顔を赤くしながら。
「知りたいと思うのは、人であれば当然であろうよ」
カラリと笑い、センリは刀の言葉に答え、刀の分の瓢箪を手に取る。
「あ、あぁ。ありがとう」
自身の器を取り、センリからの酌を受けようとするが、その視線が微妙に動き、刀はセンリから視線を外してしまう。
着物の袖を少しだけ捲くった事で見えたその腕に。
そして、その奥で着物の胸元から見える立派な双丘の谷間のせいで。
「うむ、では次は我じゃな」
刀の器へと大棗湯を注ぎ、返杯の形でセンリも自身の猪口を手に持ち、瓢箪を刀へと渡す。
返杯に関しては色々と断ち切って、刀は瓢箪を受け取りセンリの猪口へと大棗を注ぐ事には成功していた。
――だが、その下でにんまりと笑う由貴奈に気づき、即座に視線を外していたが。
「かたなん、むっつりんだねぇ」
「ちち、違います! 男だったらしょうがないんです!」
刀の言い訳にカラカラと笑いながら、目を覚ました由貴奈はセンリの膝から頭を起こし立ち上がる。
「せっちゃん、ありがとねぇ。未だちょっとふらふらしてるけど、もぅ大丈夫だよぉ」
「そうか。ならば良い」
感謝を伝え、由貴奈も自身の席へと戻っていく。
「とはいえ、むっつりんとはなんなのであろうな?」
「し、知らない! 俺は違うってば!」
センリからは純粋は疑問として。
だが、それが純粋であるが為に刀も慌ててそれを訂正するように口にしていた。
そうして、少しばかり落ち着きを取り戻した後、刀は一つだけ質問を口にする。
「なぁ、センリ。伝説にあった混沌ってなんなんだろうな」
伝説としての話は刀も知っているが、傍から見れば今の寝子島も混沌と言って遜色は無い。
なら、昔の混沌はどんな物だったのか、刀はその疑問を口にしていた。
「さてな。伝説は伝説、ともすれば今も昔も変わらぬやもしれぬさ」
落神が居て、色々な事件も騒動もあって、そして刀達のようなもれいびも居る。
ならば、今も昔も混沌という意味であれば変わりはしないのではないかと、センリは答えていた。
「……そっか。うん、そうだよな」
それがフツウ。
相変わらず色々な事件も起こるが、刀にとっては何よりも守りたいフツウは、今も確かにそこにある。
だが――同じように、これが何時かは終わるものだとも理解していた。
「俺はさ、それを守りたいって思ってる。何時かは伝説通りに、今の落神の野々が帰れば終わるフツウでも」
口にした事で一抹の寂しさは感じるが、それでもその想いを刀は口にする。
「何、終わりはせぬよ。フツウが終わっても、おんしの普通は何時までも続く。ずっと、ずっとな」
そんな刀に、センリは笑顔で答える。
「……あぁ、そうだな」
その笑顔に返すように、刀もまた笑顔で答える。
「ふむ……では一つ、約束をしようか」
何かを思いついたように、センリは楽しげに小指を立てたまま手を刀に差し出し、その約束を口にする。
――もしフツウが終わった時が来たら、その時は刀が何が出来、何を成したのかを聞かせて欲しいと。
「我は何時でもここに居る。例え、フツウが終わった後にカタナが我を見えなくなろうとも、な」
刀は頷きを返し、センリに答える為に同じように小指を差し出す。
――互いに小指を絡め、小さな、本当に小さな約束はここに結ばれていた。
【宴の終わりに】
宵も深け、透達が戻って来た事も確認した上で、センリはその終わりを告げ、センリ共々全員が片付けを手伝い、宴は完全に終わりを迎えていた。
「うむ、今宵は楽しかったぞ。皆も、何かあればまた来るがよい。月の夜に我はここに居るでな」
帰る者達へと、相変わらずの幽霊とキンカ・ギンカの二匹を供を付け、センリは全員の帰路を見守る。
これで、今宵の月見は終わる。
だが、古妖より語られる昔語りは月が照らす夜にまた、誰かに伝えられる事となる――
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あとがき
担当マスター:
御神桜
ファンレターはマスターページから!
まずはご参加いただきありがとうございました。
無事に月見も終える事ができ、その中で皆様の問いへの答えも合わせ、少しでも月見を楽しんでいただけたのであれば幸いです。
センリへの問いに関しては、ガイドに書かれている通りに返答が全て正しい、という事はありません。
どちらかと言えば、多くはセンリが聞いた・見た事で得た知識を利用した予想に近いものになります。
何が正しくて何が間違っているのか。色々な考察を行っていただければ嬉しく思います。
それでは、改めてご参加ありがとうございました。
よろしければ、次のシナリオにてお待ちしております。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
御神桜
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月01日
参加申し込みの期限
2015年06月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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