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古妖の昔語り~神無月の小さなお月見~
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【眠り姫と古妖-由貴奈の問い】
透達が席を外した後、ふらりとどこか足取りもおぼつかないような歩き方で、由貴奈がセンリの前に立つ。
「せっちゃ~ん、飲んでるぅ~?」
「壬生先輩、危ないですって!」
その後ろで、修が心配し由貴奈が倒れないように注意しながら、共にセンリの元へと来ていた。
「ほほ、頂いておるよ。ユキナのくっきぃなる菓子も美味よな」
「うん、ありがとぉ~。せっちゃんのも、おいしいよねぇ~」
クルクルと頭を回しながら由貴奈も答えるが、その明らかに酔った状況に、修と近くに居た刀がフォローに回ろうとする。
だが、それをセンリが制し、ふわりと尻尾でその体を抱き寄せ、由貴奈の頭を自身の膝に乗せる形で寝かせていた。
「あやや、なんか気持ちいいねぇ……」
丁度抱き枕になるような形で、優しくその体を尻尾で包む。
「酔いが醒めるまでの間、じゃがな。横になる事で少しは楽になるであろうよ」
「ホントに人じゃないんだねぇ……昔っから生きてるっていうし、あの子達みたいに、せっちゃんも元は猫なの?」
膝枕効果か、それとも酔いのせいか。
普段よりも眠そうな表情をセンリに向けながら、由貴奈は問いを口にする。
「うむ、そうじゃ。我も元はただの猫よ」
人では無い存在、今の寝子島の状況を見れば、それは別段不思議な物でもない。
だからこそ、こうした答えも由貴奈にとっては特段驚くべき答えではなかった。
「元猫かぁ……ううん、今はネコマタだっけ。それも大変なのかなぁ?」
「大変、というほどでもないがな。気ままに生きるのは猫も妖怪も変わりはせぬさ」
だからこそ、こうして誰とでも話せるし、由貴奈達とも知り合えた。
その事への感謝と共に、センリは由貴奈に答える。
「ん~、そだねぇ……神様が落っこちて、ひとが不思議な能力身に付けて……色々あったもんねぇ」
ぼんやりと月を見上げ、由貴奈は今まで起こった事に思いを馳せる。
色々とあったし、多分これからもそれは続いていくのだろう。
だからこそ、不意に思った疑問を由貴奈は口にする。
「……せっちゃんはその中で、案外面白がって見てるだけ、とか?」
傍から見れば、その気ままに生きる様はセンリにも当てはまる。
こうして月見を行い、知り合った誰かと話す。
それらを見れば、そう考えても当然であった。
「……そうよな、確かにユキナの言う通り、我は見ているだけの傍観者でしかない。叶わぬと知りつつ、ただ未練だけで生きるような愚か者ではあるがな」
センリが語る言葉と共に、由貴奈に見えたその表情はどこか悲しげに映る。
「未練……? せっちゃんにそんなのがあるのぉ?」
「ほほ、我とて悩みの一つはあるものよ。由貴奈とて、何かしらはあるであろう?」
優しく由貴奈の頭を撫で、センリはそう口にする。
少しばかりの酔い覚ましの間に、大分ギリギリではあるが起きている由貴奈から修へと会話は移っていく。
【落神について②-修の問い】
由貴奈の質問が終わったのを見計らい、修は一つだけ要望を切り出していた。
「ふむ、よいぞ。ギンカ」
センリが先ほどまで綾花と円の元に居たギンカを呼び寄せ、修の隣へと座らせる。
「ありがとう。そうか、余り普通の猫と変わらないんだな」
黙ったままのギンカを膝に乗せ、綾花と同じように、だがこちらは酔いの種類が違う為、幾分優しくギンカをもふる。
「ほほ。我とは違い、まだただの猫ゆえな。まぁ、こちらはキンカと違い愛想が無い故、許せよ」
不機嫌、と言ったわけではないが、キンカよりも愛想の無いギンカも修のもふり自体には嫌そうな顔はしていない。
それらも含め、センリは修に対して化け猫達の説明を口にしていた。
「喋るだけでも十分、不思議な存在さ。センリは人について知りたい事はないのか?」
人とは違う者、それらの話を聞いた上で、修も人に対して何か知りたいことは無いかを訪ねる。
「それには及ばぬよ。長い時、人を見てきているからのぅ」
カラリと笑い、センリはそれを口にする。
幾分残念な表情を修は浮かべるが、確かに古い妖怪である以上、それもそうなのだろうと考え直す。
「あ~、そうそう、やがみん何か聞きたい事なかったっけ?」
センリの膝の上で頭を動かし、修に向きなおした上で由貴奈はそれを口にする。
先ほどまで共に飲んでいた際に、そうした話も二人はしていたのだ。
「ふむ、よいぞオサム。何か聞きたい事があるなら、遠慮などせずに聞くがよい」
「そうか……じゃあ、聞かせてもらおうかな」
由貴奈に促される形にはなるが、修も一度ギンカを撫でる手を止め、センリへと向き直る。
修が聞きたい事は主に落神について。
その内の一つである帰ったきっかけについては、既に綾花と要の質問で答えが出ていた為に、それ以外の質問を口にしていた。
「落神にも住んでる世界やその中でも偉い人、みたいなのはあると思うんだが、そういった話は聞いてないか?」
落神であるののこが落ちてきた以上、そうしたこことは違う世界があるのではないか。
一つ目の修の質問はこれであった。
「ふむ、幾つかは伝承にも残ってはおるが……おそらくそれらは全て人の想像した産物に過ぎぬと思うぞ」
以前貰った聖書を引き合いに出し、センリはそれらの伝承もこれと同じように、人によって作られた物である可能性が高い事を修に答える。
そこに誰かが行った事でも無い限りは、正しき答えは誰にも分からない物である事も含めた上で。
「なら、苦手な物なんかもそれと同じように?」
「おそらくはな。それに、そんなものがあるのであれば、わざわざ願いなど叶える必要もなかろうよ」
こちらも同じように、落神が万能でも無い限り、どんな生物でもありえる弱点のような物についても、想像でしかないとセンリは口にする。
「そうか……やはり、実際に聞いてみないと分からないんだな」
それらの正しい答えが分かるのは、記憶を失っているののこを除けば、テオやクローネ等の実際にその場に居た者達のような存在だろう。
ただ、この二人がそれに答える可能性は低い事も、修は理解していた。
「でも、テオが答えるかーなんて言われても、まずなさそうだもんねぇ」
そんな修の気持ちを代弁するように、由貴奈が二人へとそれを口にする。
「随分と難儀な神よな。じゃが、マドカにも話した通り、話さぬ事に何かし等の意味を持っている可能性もある事を忘れてはならぬ」
円に話した知る事の意味は、確かに二人にも聞こえていた。
それでも知りたいと願うのであれば、相応の覚悟が必要である事も。
「……あぁ、分かってるよ。そうだ、センリ以外にも落神を知っている人や妖怪っているのか?」
質問の最後として、修はこれを口にする。
「居るには居るが、アレは人も神も、同族であるねずすらも嫌う偏屈者ゆえな……話は聞けぬと思うぞ」
多分に含まれた苦笑と共に、センリは返答を口にする。
それがこの酒を造ったねずである、大名 須久那(おおな すくな)であると。
「ねず、か……確か猫鳴館にも住んでたはずだが、他にも居るんだな」
「姿を現さぬだけで、アレらは方々に住んでおる。ただ、我が知るのは須久那だけではあるがな」
三夜湖の近く、人の訪れない山奥に住んでいるその存在をセンリは修へと教える。
但し、会えるかどうかは保証出来ないこともあわせて伝えた上で。
「ありがとう。それだけでも十分だ」
「ほほ、よいさ。何かの機会に、アレの話も必要になるやも知れぬからな」
互いに笑顔を交わし、言葉を交わす。
――その下で、完全に眠りこけた由貴奈を除いて。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
御神桜
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月01日
参加申し込みの期限
2015年06月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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