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あなたの縁、結びます
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宮祀 智瑜
の場合
草をむしる手をふと止めると、遠くの空が赤くなり始めたのに
宮祀 智瑜
は気付いた。
「あっ、もうそんな時間なんですね……」
少しの時間のつもりだったけど、思いのほか草むしりに熱中してしまっていた。
「どうしましょう……あまり遅くなったらおばあちゃんが心配するし……でもちゃんと綺麗にしてあげたいし……」
こっちはお願いをした身なんだから、ちゃんとお地蔵様の周りを綺麗にしてあげたかった。そうしたほうがきっと、お地蔵様も願いを叶えてくれるような気がする。
「……絶対に叶えてほしいお願いですもんね。ちゃんと最後までやりましょう」
そう。ついさっきしたお願いは、本当に叶えてほしい『
桐島 義弘
先生の恋人になれますように』という、心からの願い。
「よいしょ……よいしょ……」
必ず願いが叶うなんて保証はない。噂はただの噂なのかもしれない。
だけど、智瑜は必死に手を動かし続けた。
「よし、このくらいでいいですね」
そうして、やがて満足いくまで草をむしり、立ち上がろうとして。
「そこにいるのは宮祀か?」
「えっ……? わわっ……!」
思わず、驚きが声になって出る。なぜなら、目の前についさっきまで頭に浮かべていた人がいたから。
桐島先生が、いたから。
「き、桐島先生!? どうしてここに!?」
「いや、ちょっとな……」
「……?」
「まさか、宮祀が地蔵にいたずらを……?」
「いたずら……? なんのことですか?」
「……いや、そんなことをお前がするはずもないか。きっと別の生徒か、通報者の勘違いだったのだろう」
「あの、先生……いったいなんのお話を……?」
「なんでもない。気にしなくていい。それより、こんな場所で何をしてるんだ?」
「えっ、そ、その……配達の帰りにたまたま通ったんですけど、お地蔵様の周りに草がたくさん生えていたので、草むしりを」
本当はお願いをしにきたついでなのだけど、言えるはずなかった。
「そうか。感心だな。だが、そろそろ日が暮れる。もうそのへんにしておいたほうがいいだろう」
「あっ、はい」
「自宅まで送ろう」
「えっ、い、いやでも、まだ明るいですし」
本当は嬉しかった。でも二人で歩くのが恥ずかしい思いが先だって、そんなふうに言ってしまっていた。
「今は明るくても、じき暗くなる。生徒の身に万が一のことがあっては困る」
「……」
生徒の身……か。お前の身に……って言ってほしかったな。
でも、そんなこと言ってくれるはずない。まだ、自分たちはただの生徒と先生でしかないんだから。
※
それから、先生に付き添ってもらいながら自宅への道を進んだ。
先生は、何も言わない。仏頂面で、それはいつものことだけど、せっかく二人きりなのだから何か話したかった。
「……あ、あの、先生。さっきのお地蔵様についての噂を知っていますか?」
「噂?」
「あのお地蔵様にお願いすると、縁結びのご利益があるそうなんです。私も噂で聞いただけなんですけど」
「ああ、そういえば生徒がそんな話をしていたのを聞いたことがあるな」
「……先生は、誰かとの縁が欲しいって思いますか?」
少し、勇気を出して口にした問いかけだった。
「縁か……いや、特に欲しいとは思わんな。今のままで十分だ」
その答えに、少し心が沈む。だけど、ここで引き下がりたくなかった。
「も、もし、先生との深い縁を望んでる生徒がいたらどう思いますか?」
それを口にするのには、もっと勇気がいった。でも、意外とすんなりと言えていた。
もしかしたら……お地蔵様が勇気をくれたのかもしれない。
「深い縁?」
「た、たとえば恋愛関係とか」
「生徒が私と恋愛関係になるのを望んでいるということか? ありえないだろう、そんなことは」
「そんなことないですよ。先生、すごく魅力的ですし。先生を想ってる生徒がいるかもしれませんよ」
「……まあ仮にそんな生徒がいたとしても、教師と生徒である間は、交際など間違ってもできんよ」
「じゃあ……その生徒が卒業したらどうですか?」
「……どうだろうな。元生徒とそういう関係にはなりにくいと思う。卒業しても、かつての教え子であることは変わりないからな」
正直、ショックだった。それはつまり、自分と先生が恋人になる可能性はひどく低いということで……。
「……まあしかし、この先の未来で、自分が誰を愛してしまうかなどわかるはずないからな。教え子とそういう関係になる可能性も、ゼロではない」
「えっ……」
だけど、次に聞こえてきた言葉で沈んだ心がかすかに浮き上がった。
たしかにそうだ……たしかにゼロじゃない。可能性は低くても、ゼロじゃない。
……ゼロじゃないんだ。
「そうですよね……未来のことなんてわからないですよね」
「ああ、誰にもわからない。いくら計算してみても、未来を導き出すことは誰にもできない。だから未来には、あらゆる可能性がある」
あらゆる可能性……ぞれじゃあ、私と先生が恋人になる可能性も……。
本当は、できるなら今すぐにでも告白して恋人同士になりたかった。
だけど、教師と生徒である間は無理だという言葉もわかる。いや、むしろ先生らしい。
だから、と智瑜は思った。
私が先生の生徒でなくなるその時までに、きっとなってみせよう。
この人に、ふさわしい女性に……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
北見直弥
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月27日
参加申し込みの期限
2014年08月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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