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あなたの縁、結びます
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・
納 十一
の場合
「あれ、先客かな?」
地蔵の前に立っていた人を見つけて、
納 十一
は思わずそんな声を上げた。
やや小柄な、目付きの鋭い女の子。同じ寝子高生だろうか。いや、中学生かも。
「こんにちはー」
笑顔で声をかけてみる。笑顔と挨拶はコミュニケーションの基本だから。
「……ああ」
返ってきたのは、無愛想な表情と声。だけど、特に気にはしなかった。
「こんなところで何してるの? もしかして、君もお地蔵さんに縁結びのお願いに?」
「……」
「実はおれもそうなんだ。お地蔵さんにお願い事しようと思って」
「……別に私は願い事をしにきたわけじゃない」
「あれ、そうなの? じゃあなんで?」
はあ、と女の子がため息をついた。なんとなく面倒くさそうに。
「……私は、この地蔵菩薩様をお浄めしに来たんだ。毎日やっていることだからな」
「お浄め……って綺麗にするってこと?」
「そうだ」
「あれれ、じゃあ先を越されちゃったってことか」
「先を越された?」
「うん、ほら」
十一は、ポケットに入れていた数枚の布を取り出して女の子に見せた。
「汚れてたらこれで磨いてあげようって思ってたんだけど、必要なかったみたいだね」
「そうか……なかなか信心深い奴だな」
「信心? うーん、そういうのはよくわかんないけど、汚れてたら綺麗にしてあげたいじゃん?」
「そうか……」
「それにしても君、えらいね。毎日お地蔵さんを綺麗にしてるなんて、お兄さん感心しちゃったよ」
「お兄さん……?」
「ん?」
なんだか、女の子の顔付きが険しいものになった気がした。
その顔を見つめながら、どうしたんだろう、と不思議に思っていると。
「……私は20歳なんだが」
「えっ、そうなの!? ごめんなさい! 小っちゃくて可愛かったから、中学生くらいかと思って……!」
「……」
浮かべられた仏頂面に向かって、ごめんなさい、と十一はもう一度謝った。
「まさか中学生に間違われるとはな……まあいい、許してやる。私は大人だからな。それより、願い事をするのなら早く済ませたらどうだ? ぐずぐずしてると日が暮れてしまうぞ」
「あっ、そうだね」
言われた通りに、地蔵へと手を合わせる。それから、具体的に何を願うべきか考えてみた。
縁結び……友達……。でも友達はそれなりにいるしな。友達以上の存在が欲しいって願おっかな……?
友達以上の存在かぁ。なんか、昔はそういう存在がいたような気がするんだけど……。
駄目だ、思い出せない。とりあえず、いろんな人と仲良くしたいですってお願いしておこうっと。
……。よし完了。
「ん? どしたの?」
お願い事を終えて振り向くと、女の子……いや女性が目を細めてじっとこっちを見つめていた。
「……お前、過去に人の死に深くかかわったことはあるか?」
「へっ? 人の死? うーん……どうだろう、たぶんないと思うけど」
「……私にはそうは思えんがな」
「えっ、なんで?」
「お前のそばにいる影を見ていると、そう思える」
「影? どゆこと?」
女性は何も答えなかった。ただじっと、鋭い目でこっちを見つめているだけで。
わけもわからず、十一も見つめ返す。そのまま、数秒が経って。
「まあ私にとってはどうでもいいが、もし詳しいことを知りたければ、九夜山にある廃神社に来い。ある程度の覚悟はしてな」
「廃神社?」
「そこが私の住処だ」
「廃神社が住処……えっ、てことは、もしかして家がないの?」
「ああ、各地を渡り歩いている身だからな」
「うわあ、大変だね」
「そうでもない。もう慣れている」
「それでも女の人が野宿なんて……あっ、そうだ! じゃあ今度、野菜持っていってあげるよ」
「野菜?」
「おれの家、農園やってるんだ。小さい農園だけど、たまに野菜とか余るからさ」
彼女は慣れていると言ったけど、家がないなんて絶対に大変だと思う。だから手助けしてあげたかった。
それに影っていうのも気になるし、野菜を持っていくついでに聞いてみよう。覚えてればだけど。
「持っていってもいい?」
「……まあ、くれるというならもらってやらんこともないが」
「ありがとう! じゃあ今度持っていくね! あっ、そうだ、お姉さんの名前なんていうの?」
「
碓氷 真理
だ」
「おれは
納 十一
。16歳だよ。よろしくね、真理さん!」
「ああ……」
「それじゃ、俺はそろそろ行くね。あんまり遅くなると、じいちゃんが心配するから」
「そうか。それじゃあ、私もそろそろ……ん? どうした、千佳姉?」
ふと、真理が何もない空間に向かって話し始めた。
「……そうか、なら先に行ってる」
「真理さん、誰と話してるの?」
「なんでもない。子供は早く帰れ」
ぶっきらぼうにそう言うと、真理はさよならの挨拶もなしに、九夜山がある方向へと足早に歩き始めてしまった。
「バイバイ真理さん、またねー!」
それでも最後にそう声をかけると、後ろを向いたままだったけど、真理は軽く手を上げて挨拶を返してくれた。
・碓氷 千佳の場合
真理と十一が去った後、千佳は、地蔵へと視線を移した。
「……お地蔵様、お願いを叶えてくれてありがとうございます。あんな明るくて優しい男の子と真理を知り合わせてくれて」
そして、地蔵へと言葉をかける。人でなくなった自分の声。普通の人には聞こえないけれど、お地蔵様になら聞こえているはずだった。
「どうかこれからも、真理の縁を結んであげてください。そしていつか……真理の事を心から理解して受け入れてくれる人との縁を……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
北見直弥
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月27日
参加申し込みの期限
2014年08月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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