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あなたの縁、結びます
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八神 修
の場合
まさか願う前に効果が現れるなんてな……。
目の前に置かれた地蔵を見つめながら、
八神 修
は心の中でそうつぶやいた。
「どうしたの、修君?」
「えっ?」
「どうしてぼうっとしてるの? お地蔵様のところに着いたよ。調査しないの?」
すぐ隣に立つ
七夜 あおい
が、不思議そうな表情で修の顔を覗き込んでくる。
「あ、ああ、もちろんするよ。そのためにここに来たんだからな」
「うん。じゃあ私も何か変わったところないか調べるの、手伝ってあげるよ」
そう言って、あおいが地蔵の周囲を調べ始める。
『噂の地蔵を、新聞部の新聞増刊号であるNMRにミステリースポット候補として載せたい』
ここに来た理由を、あおいにはそう説明していた。
それは嘘じゃなかった。記事のネタを現地で検証するのは当然で、けして自分もそのご利益にあやかろうと思ってのことではない。あくまで新聞部としての責務なのだ。あくまでも。
でもそれにも関わらず、願う前にご利益にあずかってしまった。まさか、来る途中で散歩中のあおいとばったり出会ってしまうなんて。
(偶然か、それとも願わずとも近付くだけで心の中の願望を叶えさせてしまうほどのすごい地蔵なのか……。調べてみて何かわかればいいが……)
とりあえず、調査を開始する。
まずは持ってきたデジカメで、地蔵の周辺を撮影した。地蔵には笠がかぶせられていて、花も供えられていた。他には手紙も残されていて、読んでみると、どれも他人との縁ができたことへの感謝が書かれていた。、
それから地蔵そのものも観察し、背面等に何か記されてないないかも調べてみる。
「うーん、特に変わったところはないみたい。普通のお地蔵様って感じだね」
「そうだな。やっぱり、普通の道祖神として作られたものみたいだ」
「道祖神……?」
「旅の安全を司る神様のことだよ。それ以外にも村の守り神、子孫繁栄の役目を持つものもあるけど、ここは山のそばだし、やっぱりこの地蔵は通行人の安全を願って作られたんだと思う。他にも山を守護する目的、あるいは山で命を落とした者の供養、鎮魂の意味もあるのかもしれない」
「供養……九夜山で亡くなった人がいるなんて聞いたことないよ?」
「最近はな。でも昔はこの辺りも整備されてなかっただろうし、より危険も多かったから、地蔵の力で守ってもらおうと考えて作られたのかも」
「じゃあ、このお地蔵様はかなり昔に作られたってことだね」
「ああ、見た目や苔の生え方からして、相当に昔だと思う。非科学的な見方になるけど、その長い年月の間、多くの人々に信仰されているうちに、縁結びの力も持ったのかもな」
「なるほど。それじゃあ、私たちもお願いしていこうよ」
「えっ?」
「縁結びのお願い。いろんな人と仲良くなれますようにって」
「あ……ああ、そうだな」
あおいが目を閉じて、手を合わせる。それを見て、修も同じようにした。
そうして願ったのは……。
あおいともっと親密になれますように……。
「こらぁ!」
いきなり大声が聞こえて、体がびくりと跳ねる。
「お前ら、お地蔵様に何をいたずらしとるかぁ!」
反射的に声のしたほうを見る。そこにいたのは、杖を持った老人だった。明らかな怒りの形相をしている。
「い、いたずら?」
「ま、待ってください。私たち、いたずらなんてしてません」
「嘘をつけ! さっきまでお地蔵様の周りでコソコソ何かしてるのを見とったんじゃぞ!」
「そ、それはいたずらじゃなくて」
「このいたずらっ子どもめが! 成敗してくれる!」
老人が杖を振り上げながら近付いてくる。事情を説明しても聞いてくれないほどの怒り様だった。話し合いは無理だろう。
「に、逃げるぞ、あおい!」
「え、あっ……!」
とっさに、修はあおいの手を握っていた。そして駆け出す。
「こら待て! 待たんかあー!」
走っている最中、背後で老人の大声が聞こえた。
※
その後、全速力で逃げて、なんとか老人を振り切ることができた。
二人とも疲れ切って、そんな中でとんだ災難に巻き込んだことを、修はあおいに謝った。
「気にしなくていいよ。修君のせいじゃないんだから」
でも返ってきたのは、そういうあおいの言葉と笑顔。
その笑顔を見て、修は思うのだった。
……まあなんだかんだでひどく疲れたけど。
あおいと一緒にいれただけで、今日が良い日であることは間違いなかったな、と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
北見直弥
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月27日
参加申し込みの期限
2014年08月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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