this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
いつかのあの日の、
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
17
つぎへ >>
「漬物って好きなんだよねえ」
胡瓜の糠漬けを慣れた箸使いでつまみ、ピーターはしみじみと呟く。
「日本の独特の味わいだよ」
「最初は嫌う外国人も多い気がするが」
美味そうに漬物を口にするピーターにつられ、高久も漬物に箸を伸ばす。コップ酒を舐め、漬物を齧る。
「そうかなあ、僕は初めて食べた時にいっぺんに好きになっちゃった」
そう言えば、とピーターは懐かしげに瞳を細める。
「うちのかみさんも、昔、『メロンの漬物を作りたい』って急に言い出して本当に買ってきちゃってねえ」
「……ああ、ワインボトルの奥さん」
前に一緒に飲んだ際に聞いたピーターの愛妻の話に、高久が相槌を打ったところで、つとピーターの視線が店先の七輪へと向く。
「七輪で魚が焼けてるところを見るだけで、何だかおなかがすいてきちゃうよねえ」
炭火に落ちた脂を爆ぜさせ、七輪で焼かれているのはどうやら塩を振っただけのアジらしい。
「店員さん、そっちも貰っていい?」
酒の入ったコップと空の皿を手に、店員の元に向かうピーターの飄々とした背中を眺めながら、そう言えば前も結局奥さんの話を最後まで聞けなかったなと、高久は短く笑う。
いたごの弾くギターのリズムに体を小さく揺らしながら、祐はハイペースで酒を空ける。高久と眼が合い、悪戯小僧の得意顔で笑う。
「最近、仕事頑張ってるといい夢見られるってことに気づきまして」
「いい夢?」
「この前は空から落ちる夢を見たんすけど、落ちるっていうか天使一緒に飛んでる、みたいな」
祐は風鈴とギターの響く夕空を仰ぐ。
夢の中で黒髪の綺麗なあの子と一緒に落ちたのは青空だったけれど、着地したのはこんな感じの夕焼け空の屋上だった。
「落下は凶夢だなんて言いますけど、異性と幸せに飛ぶ夢はたぶん吉夢だなーって」
「そうか」
静かに笑んでコップに唇を付ける高久を横目に見、祐は不意に頬を紅く染める。
「あ、変な意味じゃなくて純粋に!」
言ってからも、頬はますます紅くなる。言えば言うほど嘘っぽくなる気がして、祐は黙り込む。紅い顔のまま、胸に残る夢の余韻に浸る。そっと酒に口をつける。
「ぼんぼち牛串豚トロ軟骨赤モツ白モツタンハツ」
酒を飲む大人達の前、最強の呪文を唱えながら、小柄な少女が片腕に三毛の子猫を抱いた少年を引き摺る勢いで連れて通り過ぎる。
「砂肝エノキ巻アスパラ巻紫蘇巻き梅巻」
「っ、真央、ちょっ……」
通りがかった
八神 修
をこれ幸いと捕まえ念願の焼き鳥に突進しながら、真央は居酒屋に行く祖父や叔父にもお供したことを思い出す。好きなものを食えと言われた居酒屋の店の壁には、定番以外の品名が色々と書かれた短冊がズラリと貼られていて、毎回目移りして困った。
「トマト巻ニンニクスズメウズラ」
脳内に蘇る焼き鳥その他の居酒屋メニューを口から全部漏らして、真央は女将と店員の前で爆走する足を止める。
「はい、何にしましょう」
動じない女将にぺこりと頭を下げて挨拶しつつ、眼は七輪の上でいい具合に焼けていく焼き鳥に釘付けになっている。
ごくり、思わず喉が鳴る。焼き鳥の匂いにお腹の虫が鳴く。
「お酒不可でも焼き鳥食べたいのだっ! 鳥は可愛くて美味い完全生物と思うのだ、目でも胃でも愛でたいのだ~!」
魂の叫びを上げて、真央は引き摺る勢いで同行してもらった修を振り返る。
「我慢できないのだ買って帰る分には問題ない気がするのだ」
「美味しそうだな」
片腕に大人しく抱かれる要領のいい子猫のマーブルを肩に抱え直し、修は同意を示して微笑む。けれど、周囲には酒を飲んでいる人も多い。
(少し離れて食べたいかな)
「夕涼みも兼ねて神社に行こうか」
「一緒に買って神社で食べようなのだ!」
修の提案に、真央は元気に頷く。寝子島神社には木も多い。きっとここよりも涼しいだろう。
「真央ちゃん十本で修ちゃん五本くらい?」
「俺も種類お任せで色々十本貰うよ。あとキュウリスティック三本な」
「透明ビニールに入れてくれなのだ」
注文に応じるため、女将と店員が店内に一度引っ込む。
焼き鳥に興味を示して欲しがるマーブルを片手でなだめ、修はぐるりを見回す。
「万里ちゃんセンパイ高久ちゃんセンパイこんにちはなのだ」
早速知り合いを見つけた真央が猫のように跳ねる足取りでそちらに向かう。
「今日は、真央さん」
バイト先の先輩メイドの万里がのんびりと笑む。
「大人羨ましいのだ食べ放題なのだ」
「食べ放題と言うか、飲み放題と言うか」
一升瓶を片手、同席する男達に酒を注いでやりながら高久が精悍な頬を緩める。
「刀ちゃんはどうするのだ?」
「どう、って……」
同級生と並んで焼き鳥を齧りながら、刀は夜色の眼を瞬かせる。傍らに置いた焼き鳥の皿はそろそろ空っぽになりそうだ。
「お代わりする」
きっぱりと言い切る刀の隣で千歳が眼を丸くする。
「だめか」
「あ、ううん、そうじゃないけど。……そんなにたくさん食べて、お腹は大丈夫?」
「よく動くから腹が減るんだ」
刀は最後の串に手を伸ばし、ふと、何でも奢ると約束したことを思い出す。
「半分食べるか?」
刀が差し出された串をしばらく見つめ、千歳は意を決して串の先の焼き鳥にかぶりつく。
「おっ、いいね、では聞いて下さい、『金目鯛の初恋』」
楽しげにギターを鳴らすいたごの足元、修の肩から飛び降りた子猫がじゃれつく。
「マーブル」
「魚のにおいがするからかな?」
ギターから指を離し、子猫の小さな頭を撫でるいたごの隣に修は腰を下ろす。
「魚屋か?」
「うん、魚屋だよ。じゃあ、『子猫に捧げるバラード』」
ギターを爪弾き、即興の歌を奏で歌ういたごの長靴のにおいを嗅ぎ、肉球の手を押し付けて、マーブルは主の足元に戻る。三毛の尻尾を立て、横腹を修の足に擦りつける。
「ここには夕食に?」
「いやいや、通りがかっただけなんだけど、楽しくてねぇ。長居しちゃってるなあ」
くすくすと笑いながらギターを弾く手を休め、ビールを一口。つまみに刺身を一口。
店内から女将と店員が出てきて、七輪で焼き鳥を次々と焼き始める。肉の焼ける煙のにおいを嗅いで、マーブルが鼻先を宙に向けひこひこと動かし、催促するように修に向けて甘えた声で鳴く。
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
17
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
いつかのあの日の、
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月07日
参加申し込みの期限
2014年08月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!