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◯静謐から垣間見た
自分はクールな人間かどうかはわからないが、少なくとも他人に迷惑をかけないようにと気をつけて、
楪 櫻
は生きてきた。それなのに、こんな風に
志波 武道
に支えられなければ立つこともましてや座ることも出来ないなんて……。
そもそもこれが神魂の影響かどうかなんて櫻にもわからなかった。本当にそうかは分からない。だが、安心させるために、ほんのわずかでもかかる迷惑が減るように、櫻は大丈夫だと繰り返した。
そして。
「……すまない」
この言葉も、繰り返した。今のことだけではなく、いやむしろ
あの時
のことを櫻は謝った。最初はいつも通り明るく躱そうとしていた武道も、なにかを察したのだろう。静かに櫻の言葉を待ってくれた。
「お前なら気にしてない、と言うだろう。それでもちゃんと謝りたかった……私の我が侭みたいなものだ」
後から付け足したそのひと言はなんだか言い訳じみていて、けれど押し付けることもなにも言わないこともできなくてそう思いながらも櫻は声に出して言う。それでもきっと、いつもの櫻ならここでこの話は終わっていた。しかし身体と共に心の方まで力が抜けていたのか、先に出た言い訳を追いかけるように、次の言葉がこぼれ落ちた。
「両親が死んでから、しっかりしなきゃいけない……そう思っていたのに」
そう思ってたのに、あの時も、今も、武道に迷惑をかけてしまった。
「お前に迷惑をかけるのが……怖いんだ」
怖い?
何が怖いんだ?
思わずこぼれ出た言葉は、本当に自分の口から出た言葉なのか。驚きのあまり櫻は自分自身を疑った。
「……いや、なんでもない。情けないところを見せてしまったな」
するすると口をつく誤魔化し。武道相手にそんな言い方をしても――きっと彼ならば理解した上で、触れてこないだろう。
「……んー……オッケー。櫻ちゃんの言うとおり謝るのは後回し、だ」
予想通りだった。心の内ではきちんと言葉を受け止めて吟味しながら、それでも深くは突っ込んでこない。
「それなら俺も連れてきてメンゴって謝り合戦になるし!」
その上、次の瞬間には夏らしいこざっぱりとしたいつもの笑顔も戻っていた。
「そう、だな」
不思議な症状のせいもあってか彼のように上手く切り替えることができない。そうして櫻が弱気を引きずっていると――「でも」と、風に溶けてしまいそうなほど小さな呟きが聞こえる。
――俺だってすべてが怖い、だから笑うんだ
本当に、ささやかな風が洞窟の中にたまって、渦巻いているだけじゃないかと思うほど小さな声だった。いや、声量だけではなく存在感をかき消した言葉だった。その言葉は、きっと本音。きっと聞いてほしいけれど聞かれたくないもの。
櫻は――
「ナンデモナァイ☆」
櫻が答えを出す前に、武道が答えを示す。聞かなかったことにしてくれ、と。
ならば、櫻は従うまでだ。
(今は、聞こえなかった事にした方がいいのだろう)
そのささやかな声を、自身の胸の奥深くに仕舞いこむことはせずに見送ることにした。もともとそうするつもりだったのだから、迷うこともなかった。
「それよりも、夕暮れが濃くなってきたな……動けそう?」
かすかに差し込む光にはとっくに青の混じった色なっている。
「……日が沈む前に無理やりにでも帰らなければな」
もう、沈みかけているだろうが。
そう思っていると「俺の責任だしな」と。……また、聞いていいのか悪いのかわからない言葉が耳に入ってくる。
「どうかしたか?」
どうすればいいのかを知ろうと武道の顔を窺うと、またいつもと同じ笑顔に戻っていた。
「とりあえず、おぶるか」
そう言うと、武道はたくましい腕で櫻の細く伸びた腕を取って、首に回した。そうするとそれからはあっという間で、次の瞬間にはずいぶんと背が高くなったような錯覚を覚える。
「俺は無事なのは幸いだしトレッキング準備して正解だったな」
それから自身の装備からなにかを取り出す。
「持っててよかった、かいちゅーでんとー!」
テッテレーと自家製の効果音付きで。
「さ、櫻ちゃん持ってて! さぁれっつごぅ」
「あ、ああ」
上手く握ることは出来なかったが、どうにかこうにかお互いの胴体と胴体で挟み込み懐中電灯を固定する櫻だった。
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担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月21日
参加申し込みの期限
2014年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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