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◯秘めやかに密やかに
待ち合わせ時間ちょうどに、寝子ヶ浜海岸に
斑鳩 遙
はやってきた。
秋ノ宮 こまち
はすぐに彼の来訪に気がつき声をかける。
「こんばんは、斑鳩さん」
「……こんばんは、こまち君」
視線は絡めずに、挨拶を交わす。遙のすぅっと伸びた目は眼鏡に遮られてよく見えない。
見えない。そう思った瞬間だった。脳が揺さぶられるような感覚に襲われたのは。倒れる寸前で遙に肩を支えられ事なきを得たが、突然の感覚にこまちは戸惑いを隠せない。
「熱中症か?」
「わからないです、けど、おそらくはそうだと思います……」
迷惑を掛けたくない。その一心でこまちは気丈に振る舞った。つもりだった。それなのに眼鏡の奥の瞳は細まり、こまちを支える腕は、より近くなった。
「昼間は暑かったからな。体調が悪くなるのも無理はない」
休める場所を探そう。淡白に告げられた言葉に、今触れている肩のようなぬくもりはない。少なくとも表面上は。こまちもその判断に従い、辺りで効率的に休める場所はないか、思考を巡らせる。そして――
「幸い、近くに私の別荘があります。そこで休ませてもらっても、いいですか」
声が震えないように細心の注意を払った。少しでも彼に負担をかけないように必死に身体に力を込めた。
「……ああ、」
遙はただ頷いて、ゆっくりとこまちに合わせて歩き出した。けれど少しも歩かないうちに遙は歩みを止める。
「辛そうだな」
隠しても隠しても隠しきれないほど、こまちの身体は休息を欲している。崩れ落ちないのが、奇跡に近いくらいだ。
「ごめんなさい……」
どうにか謝罪の言葉を述べるが、けれど根本的な解決はどうにもできそうになかった。申し訳なさでいっぱいになるこまちを見据え、遙は告げた。
「外の方が涼しくて気持ちがいい。それに……今夜は月が綺麗だ、海も青く輝いている」
淡々として、けれどリズムを刻むような言い方はまるで波のようだ、とこまちは思う。こんな時なのに不謹慎だろうかともこまちは思う。
「浜辺でひと休みしないか」
「ありがとう、ございます」
遙はこまちを支えながら、ゆっくりと浜辺に腰掛ける。砂のやわらかく、けれど鋭い感触が下半身を包む。別荘はすぐそこだけれど、もう、そのすぐそこに行くことさえもできない。それどころかただ座っていることさえ、難しそうだった。
「少し、寄りかかっていいですか……?」
それはこまちの精一杯の甘え。少しの間を開けてから、表情を変えずに遙は頷く。
「ああ」
言ってから、こまちは後悔する。彼も仕事で疲れているはずなのに。彼の好意に甘えてしまって罪悪感に苛まれる
「ごめんなさい、」
申し訳なさだけが理由ではなく、どんどんこまちの声が小さく、弱くなっていく。まるで月明かりのように――いやそれよりももっとかすかな、波に反射した月光のような。そんなささやかなものだった。彼にちゃんと聞こえただろうか。不安になってそっと顔を覗くと遙はさして気にしたようすもなく、ただゆらゆらと踊る波を眺めている。こまちも、同じように波を眺めることにした。
(でもこうして誰かに寄りかかるのは久しぶり……)
母が亡くなってから、私にはそんな風にできる相手がいなかったから。胸の隙間に潮風が吹く。潮風に乗せられた砂が、穴を埋めていくような気がした。
(このままどこまでも身を委ねてしまいたい)
もしそう願ったら、遙は頷いてくれるだろうか。
(……ダメね)
倦怠感で弱気になっているからか、すぐに思考は甘えへと傾いていってしまう。
(だけど……こんな風に他愛もない時間を過ごして気持ちが安らぐことがあってもいい……よね)
せめて今くらいは、そう思いたい。そうしてこまちは目を閉じると――髪がなにかに絡まった。
「え?」
慌てて――といってもゆったりとした動きなのだけれど――目を開けると。
「……砂が付いていた」
こまちの目から見ても戸惑っている遙がそこにいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月21日
参加申し込みの期限
2014年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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