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ゆら、ゆらり、と海の月
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◯星海シーサイド
もうどれくらい時間が経っただろうか。
宮祀 智瑜
は海を漂いながら、そんなことをかれこれ十回以上考えた。身体が光っていることにも、そろそろ慣れてきた頃でもあった。
(こんな風に光って……このまま消えてなくなってしまうかも……)
ただ考えることしかできないことは、ただ不安になってしまうことと同義。智瑜は涙を蓄えて、その瞳がぼんやりと光るのを感じて、ますます悲しくなるのだった。
(でも消えたらお祖父ちゃんとお祖母ちゃんが悲しんでしまうと思うと辛いです。まだお祖父ちゃんたち孝行できてないのに……)
智瑜は祖父母の営む青果店の手伝いをしながら、ときおり、アルバイトをしていた。それは人手が足りないオカマバーであったりそれ以外であったりその時々なのだけれど、それは年季の入った宮祀青果店の建て直しのために、少しでも力になりたいがゆえだった。――まだ目標の額にはほど遠い。
(それに……)
しんみりと湿っていた胸が、きゅっと締まる。
(恋も片思いのままだし)
好きな人を目の前にして言葉が上手く出ずに、喉がつっかえるような感覚にも似ていた。
「……どうしたら、元に戻れるでしょうか?」
不安になって声に出してみる。それは一緒に海に浮かんでいる
後木 真央
に向けられたものだ。
「わからないのだ~」
彼女は少しばかり萎んだ声で、智瑜の質問に答える。
「でもきっと大丈夫なのだ。沖に流されても明日の朝見つけて貰えそうな気がするのだ何とかなるのだ」
「……ずっとこのままってことはないですよね?」
「それもきっとだいじょうぶなのだ~! きっとたぶんそのうち海蛍も卒業なのだ!」
「真央さん……」
頼りになるような、ならないような、そんな会話だったが――それでもこうして話をできるだけで、智瑜の胸から無駄な力が抜けていく。
「ありがとう、ございます」
そう真央に伝えてから、智瑜は空をじぃっと見つめた。
(早く元に戻れますようにっ……)
空に散りばめられている星たちに、彼女の願いは届いた。かもしれない。
倒れている人を探し回って――
暗道 忍
は寝子ヶ浜海岸まで来ていた。そしてそこには――
「お、無事な人発見」
倒れていない人を見つけて、何気なく近づいていくと相手も忍に気がついたらしく、振り返った。
「……ちょうどいいところに」
「へ?」
その男は、
八神 修
は忍の手を取り、忍に真摯な目を向けてこう告げる。
「手を、貸してもらえないだろうか」
その真剣さは本物で。忍は笑顔を引っ込めて、開いている片目に力を込めた。
「どうしたんだ?」
「あそこで、ぼんやりと光っているものがあるだろう?」
「ああ」
距離は……片目しか見えず、距離感の曖昧な忍にもわかるほど遠い。
「あれはおそらく人間だ」
修はそう言うと、自身の推論を語りだした。寝子島で多くの人が倒れたということ、その人たち自身に共通点はないこと。逆に症状は共通点が多いこと。おそらく神魂の影響であること。
「なるほどな……」
その説明なら合点がいく。
「救急車は今、全部出払っているらしいんだけれど放っておけば、彼らはどんどん流されていくだろう」
「それなら、任せとけ」
忍はニッと笑って服を脱ぎ捨てる。
「泳いでくる」
修に背を向け、海へと歩き出した。足の先に水がかかる。冷たい、というよりは、生ぬるい水がなかなか心地よい。
「待て」
よく響く声だった。思わず足を止めたくなるような澄んだ声。
「……この縄を」
その声によく似合う、迷いのない動作で修は丈夫な縄を差し出した。
「準備がいいな」
「救急車が足りないと言われたときに、分けてもらったんだ」
「なるほどな」
忍は縄を腰に巻きつけ、反対側の端を修に手渡した。海で漂っている人を救出したら、引っ張りあげてもらうために。
「頼んだ」
「こちらこそ」
修の笑顔は、実に心強いものだった。
(さあて、)
見据えた先にある、光の粒。あの光を手にするために、忍は今から海に飛び込む。危機的状況。人助け。わかっているけれど、心のどこかでわくわくするような、そんな気がした。
(うっかり沈まないように、気をつけないとな)
腰縄を掴む。
一切のたわみはない。
(よし)
忍は、今度こそ海に向かって歩き出す。
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担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月21日
参加申し込みの期限
2014年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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