this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
<< もどる
1
…
30
31
32
33
34
…
41
つぎへ >>
【火のように熱く、花のように華やかに】
「コンテストとか、ガラじゃないのよね……緊張しちゃうわ」
「分かるよー、俺も、強制参加はやりすぎじゃないかなーって思ってるんだけど……ごめんね~?」
千鳥 雅人
が申し訳無さそうに言うと。ほわほわのんびりとした彼の口調に、
仲村渠 鳴
は苦笑い。
多くの人々と同じくして、水着コンテストへの出場には、あまり乗り気にはなれない鳴。水着を着ることそのものにはさほど抵抗は無かったりするものの、やっぱり、いきなり拉致めいてこんなところへ連れてこられた上、あのステージへ出ろというのですから。戸惑わない人のほうが珍しいというものでしょう。
「でも、ほら。こんな機会って、きっとこれから何度もあるわけじゃないし……ね?」
そうして躊躇いがちな人に対しては、雅人は実行委員として真摯に話を聞いてあげた上で、まずはそんな風に、背中を押してあげることにしています。
彼の笑顔も功を奏してか、今のところ壇上へ上がらずに棄権してしまった人は、まだ出ていません。
「……そう、ね。これも、お祭りを楽しむことの一環、っていうことかな……」
「そうそう。勇気を出してやってみれば、きっと上手くいくよー!」
決して、心の準備が整ったわけではありません。けれど、鳴の心は少しずつ、ステージの上へと傾きつつありました。
●エントリーNo.47
仲村渠 鳴
「さー、お次はエントリーナンバー47番さん、元気良くいってみよー!」
(うう、やっぱり恥ずかしい……けどっ)
結局、緊張の解れないままに出てきてしまった鳴でしたけれど。
(表情とか動きとか、カタくなってるかも……大丈夫かな)
大丈夫! ちゃんと、明るくて自然なイイ笑顔です。
「
仲村渠 鳴
さんの水着は、桜色で可愛らしいビキニねー。大きな麦わら帽子の上には、南国情緒満点なハイビスカス! 仲村渠さんは沖縄県出身ー、っていうのもあってかしら? トロピカルな空気、この青空が、いやーっ似合うわぁ!」
歩きには少々ぎこちないところもありましたものの、鳴は何とか真ん中までたどりつき、くるり。
大きな帽子の上、鮮やかに目を引く花びらが、ふわりと揺れました。
パフォーマンスタイムに何かしなければいけないというのは、聞いていましたものの。特に内容も決めないままに、ここまで来てしまった鳴。
どうしよう、と焦りが募る中、
「仲村渠さんには、お手紙で応援メッセージが届いてまーす。『鳴は、火だ。火っつーのは暖かくて、熱くて、危なっかしくて……つまり、そのままで最高にキマってる。そーゆーコト』。
獅子島 市子
さんより! うーん、情熱的なコメントよねっ」
その言葉に。最前列、にっと笑いかけてくれる市子の顔に……ふと、彼女は気付きました。
(あ……そっか。歌えばいいんだ)
歌。音楽は鳴にとって、外せないファクターです。
歌なら。ステージで歌うことを考えたなら……それは何だか、とても、ラクなことのようにも思えてくるのです。
脳裏へ描くイメージは、大切な故郷の、あの透き通って青い海。
空想の中、鳴が手にしているのは、三線。沖縄音楽のあの独特の音を奏でる、鳴も慣れ親しんだ弦楽器です。
すう、と、息を吸い込み……市子のメッセージが示していたのは、このことだったのでしょう。弦を爪弾く仕草と共に、アカペラで歌う沖縄民謡は、まさに熱唱!
照りつける日の光の暑さではなく、紛れも無いそれは、鳴自身が発する、熱。
観客席からは、きっと見えていたことでしょう。沖縄の青い海と空をバックに、三線を手に伸びやかに唄い奏でる、鳴の姿が!
「えっと……あたし。本当は……」
帯びた熱も冷めやらず。思い切り歌って、頭はもう、燃え尽きたみたいに真っ白。
鳴の『アツい主張』は、本当なら、こんなところでおおっぴらに叫ぶことでは無かったはずでした。
けれど。
「あたし。生まれつき、味を感じない体質なんだ。何を食べても、甘いのか苦いのか……美味しいのか、美味しくないのか。良く分からなかったの。今までずっと、ずっと……でも」
火がついてしまったように、鳴の口から飛び出す言葉は、止まりません。
「でも、何でか分からないけど。寝子島に来てから、時々、美味しい! って感じる瞬間があって……それってきっと、あたしが今、仲間と音楽をやったり、今までに無いくらい、充実した生活を送ってるからなんじゃないかって。そう思う」
鳴の先天的な味覚異常は、彼女自身、ずっと周りにも隠し続けてきたことです。知られたくなかったこと、それなのに……何だか今は、無性に知って欲しかったのです。
誰かに。みんなに。
「だから、えーと。何が言いたいかって言うと……寝子島に来て、出会った人たち。これから出会うかも知れない人たち。そしてこの、寝子島に。あたしは、すっごく……感謝してるわ!」
彼女の、大切な人たちに。自分を、知ってもらいたくなったのです。
「控え室は、こちらになります。すぐに出番なので、準備をお願いしますね」
先に立って案内してくれる、
恵御納 夏朝
の後に続き……彼女の腰でふりふりと揺れるネコシッポが、ちょっぴり気になりつつも。
「ありがとうございます……わぁ」
控え室へと足を踏み入れた
レティシア・ル・テリエ
は、辺りを物珍しげに見回しました。
簡素な仕切りで区切られただけの空間の中には、レティシアと同じく出番を待つ参加者たちがちらほら。身につけた水着も様々なら、緊張に苛まれていたり、意気揚々とやる気を漲らせていたり、落ち着かずそわそわとしていたりと、彼らの表情だって色々です。
そんな光景の一つ一つが、レティシアの目には、いちいち新鮮に映るもので。
ついつい、きょろきょろ。
「……あ、もう出番みたい! 大丈夫? いける……?」
「あっ、えとえと……私、頑張りますねっ」
「うん、いってらっしゃい」
手を振る夏朝に見送られながら、レティシアは慌てて壇上へと上りました。
●エントリーNo.48
レティシア・ル・テリエ
「続きまして、こちらの方ー! エントリーナンバー48番は、
レティシア・ル・テリエ
さーんっ」
けっこう箱入りお嬢様、レティシア。水着コンテストというものについても、正直言って、良く分かってはいなかったりしますけれど。
(でも……私でも、コンテストを盛り上げるお手伝いくらいはできますよね。頑張らないと、ですよね!)
深窓の令嬢で終わってしまわず、自らアクティブに外へ出ていく彼女の姿勢には、誰もが好感を抱くところでしょう。
「うわーうわー、キッレーイ! ふわふわ純白のフリル! スカイブルーのリボンのワンポイント! 何だかお姉さんは、ウェディングドレスをイメージしちゃうなー。手に持ったお花はブーケ代わり、さながら渚の花嫁ってところかしら? なんてねー、Beautifulっ!」
レティシアの水着は、この夏に新調したもの。早速これを着て、のんびり浜辺を散歩していたことで声をかけられ、そのままコンテストへ出場、という流れになったわけなのです。
初めての水着、初めてのコンテスト、初めての経験。恥ずかしさはもちろん、ありますけれど……それでも彼女はピンと背筋を伸ばし、胸を張って歩きます。
どこか優雅な足取りと、会場へと振り撒かれる柔らかい微笑は、その場の全てを虜にしてしまうかのよう。
(えっと……ここで、くるりと回るんでしたよね)
静謐にも思える空気の中、中心へ至ったレティシアは、パフォーマンスも兼ねまして。くるり! フリルの裾が、舞い踊るようにふわりと翻ります。
両手でフリルスカートの裾をついとつまむと、背筋を伸ばしたまま片足を引き、軽く身を沈めて、目を伏せながら一礼。その流麗な仕草は、ご令嬢どころか、いっそどこかのお姫様のようにも見えました。
「夏らしく、アツい……ううん、難しいですね」
内容はさておき、あまり大きな声を発するのも苦手なレティシア。
でも、こうして集まっている人々へ……コンテスト出場という、今までに無かった機会を与えてもらったことで、今、伝えたい言葉もありました。
数度、深呼吸をしてから。レティシアは、自分に出せる限りの大きな声を……! そんなふうに意識しながら、叫びました。
「皆様が、この素敵な一夏を……どうか、たくさん、たくさん! 楽しめますようにっ!」
この華やかなイベントが、賑やかなお祭りが、人々にとって少しでも楽しく、心に残る思い出になりますように。
それが、レティシアの『アツい主張』、そして、彼女の願いなのでした。
出番も終わって、舞台袖。
「……お疲れ様ー!」
出迎えてくれた、雅人の笑顔も。周りの風景も、青い空も。深く息を吐き出した鳴には、何だか舞台に上がるまでとは、違って見えるような気がします。
「あはは。ありがと……や、やっぱり、恥ずかしかったわね」
それでも。
鳴の心の中は、いつになくすっきりと、晴れやか。
「お疲れさまでした……!」
相変わらずの夏朝のネコミミネコシッポに、胸へ残っていた緊張のひとかけらも、どこへやら。レティシアは何だか可笑しくて、くすりと笑みを浮かべます。
「ありがとうございます♪ 恥ずかしかったですけど、楽しかったです」
思い切ってステージへ出てみて、良かった。レティシア自身もまた、コンテストを楽しむことができたようです。
「っと、次の参加者さんが来たみたいだよー、夏朝ちゃん!」
「あ、もう行かないと……二人とも、お疲れさま。出場してくれて、ありがとうございました」
すぐに慌しく、雅人と夏朝は出場者たちの誘導へ、ぱたぱたと駆けていってしまいました。
そんな後姿を見送りながら。
「……来年は、実行委員として参加させていただくのも、楽しそうですね」
「それも良いわねー。こういうお祭りは好きだけど、あんな風に人前に出るのは、やっぱり緊張しちゃうものね」
「あら、でも……ふふ。あの沖縄民謡、とっても素敵でしたよ?」
「そ、そう? ありがとう……でも、あなただって、まるでお姫様みたいに綺麗だったじゃない?」
なんて。
お互いの健闘を称えつつ、鳴とレティシア、二人は笑い合いながら、控え室を後にしました。
<< もどる
1
…
30
31
32
33
34
…
41
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月16日
参加申し込みの期限
2014年08月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!