this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
<< もどる
1
…
31
32
33
34
35
…
41
つぎへ >>
【渚のサマーメモリー】
『うさぎ屋』名物のお好み焼きは、もちろん屋台で食べても、お店と変わらず美味しいのです。それはまさに、絶品なのです。
でも。顔をうつむけた
八城 昌也
は、ちょっぴりブルー。
「はー。やっぱ、上手くいかないなぁ」
朝方からの、男を磨くナンパ修行は、空振りに次ぐ空振り。今のところ、成果はものの見事に、ゼロ。
原因はやっぱり他でも無い、女の子を前にするとどこかびくびく、びくりとテンパってしまう、昌也の女性恐怖症にありました。勇気を持って、女性へ声を……かけたまでは良いものの、その後がサッパリ続かないのです。
隣の席には、仲良くカップルドリンクを飲む、見知らぬカップル。
「……俺もいつか、ああいうの、飲めるようになるのか……?」
「そんな君には、桃色破廉恥小隊! 通称
PEC
への入隊を勧めるよ!」
向かいの席で、美味しそうに焼けた豚玉を切り分けながら、
横嶋 下心
が言いました。
「君も桃色に弾けてしまえば、小さな悩みなんて吹っ飛んじゃうさ。どうだい、俺と一緒に、新しい世界へと踏み出してみないか!」
「はは……」
昌也に何らかの可能性を見出したのでしょうか、熱心な下心の誘いですが。苦笑いを浮かべる昌也、彼としましては、まだまだそこまでは吹っ切れない様子。
丁重にお断りを……と。そんな時でした。
「……ん? あれって……」
昌也の目に飛び込んできたのは、コンテスト会場のステージ上。
「眼鏡外してるから、ぱっと見分からなかったけど。あの子……へぇ~、こういうイベントに参加するタイプじゃないと思ってたなぁ。いや、水着姿もキュートだねぇ♪」
知り合いの女の子。それは水着に着替えた、
薄野 五月
の姿でした。
意外だなぁ、と感心する昌也に。
「……行ってきなよ!」
「えっ?」
振り返れば、びしっ! 力強く親指を立てた下心のイイ笑顔が、そこにはありました。
「知り合いの子なんだろう? 応援しにいってあげなよ! まだ終わっちゃいない、君のサマーメモリーは、まだまだこれからなんだ!」
はっとする昌也……エロでおバカなことにばかり、ひたすらに情熱を燃やしているように見える、下心という男ですが。時としてその言葉が、ナンかイイ感じに聞こえたりすることも、たまにはあるのです。たまには!
「ああ……そうだな。そうだよな!」
日々昌也を悩ませる女性恐怖症、その克服のための大チャンス。夏の海の一大イベント。この好機!
このまま黙って、何も成し遂げられないままに終わってしまうわけには、いかないのです!
「今からでも、まだ間に合うな……よーし。ありがとう、行ってくるぜ!」
「健闘を祈るよ!」
がたんと席を立つと、昌也は浜辺を駆け出して行きました。
「……さーて! 俺はもう少し屋台で、食欲を満たすとするかな……あっ、美人店員さん発見! おねーさーーーん!」
そして下心もまた、新たな水着美女との出会いを求めて。どどどどーっ! と、浜辺の人波へ消えていきました。
さて、『蕎麦屋すすきの』の看板娘、
薄野 五月
。
「……私ですか? おおう……これは予想外の展開です」
毎年恒例のこの行事。彼女の通う寝子島高校からの出場者も多く、今年は見知った友人も幾人か出場しているようで、彼女もその応援へとやってきたはずが……何やら気付けば、自分が出場することになっていたものですから、びっくりです。
と、そんな唐突な打診には、驚き戸惑い、泡を食ってしまう出場者も多い中。五月はと言えば、至ってマイペース、けろりとしておりました。
曰く。
「羞恥に頬を赤らめる乙女心も、自慢できるプロポーションの持ち合わせも無い私ですけれど。ひとたびステージへ上がれば、誰もがエンターテイナー」
なかなかに肝が据わって動じない、どころかけっこう、この機会を楽しもうという意思も見え隠れ。
「蕎麦屋すすきの、薄野五月。頑張らせていただきますー」
彼女。こう見えて案外、大物なのかもしれません。
●エントリーNo.49
薄野 五月
「お次はこの方、エントリーナンバー49番! まだまだ張り切ってゴーっ!」
(おお、ステージに立つと、こんな風に見えるんですねー)
毎年見物しているこのイベント、初めて壇上へと上る側に回った五月。なんだかしみじみとした感傷が胸を占めておりましたが……やっぱり彼女、動じません。
(せっかくですし、楽しみませんとねー)
実に堂々とした歩きで、中央へ向かいます。
「
薄野 五月
さん、目にも鮮やかなアップルグリーンのツーピースが、爽やかっ♪ イエローのボーダーとスカートの水玉模様も可愛らしくて、ショートカットとも相まって健康的な印象よねっ。パーカーも組み合わせたら、青空の下、夏のビーチを満喫する準備万端! ってなところかしらん、夏色セカイはあなたのものってね!」
口の上手いハルさん、そんな風にノセてくるものですから、五月も悪い気はしません。
加えて、客席の中から届く声。
「五月ちゃん! 『すすきの』のお蕎麦も美味しくて素敵だけど、水着姿の五月ちゃんも、良い味出してるよ~♪」
何気に美味い……あ、いえ。上手い応援コメントは、友人、
八城 昌也
のものでした。
「……ふっふ」
思わず五月も、微笑みを返します。
毎年のそれとは違うコンテスト、ステージ上からの眺め。ここから見ると、お友達の姿もすぐに見つけられて、何だか楽しくなってきたり。
真ん中で、五月はくるり、緩やかに一回転。胸に手を置くと、ぺこり、客席へ向かって頭を下げました。
五月の選んだパフォーマンスは、お手玉。これで結構、得意技です。
「では。いきますよー」
まずは片手で、ぽいぽい、ぽいっ。3つのお手玉がくるくる、回りながら宙を舞えば、観客席からは、おお……と嘆息の声。
続けて、両手で。今度は玉を一つ増やし、4つのお手玉がくるくる、ぐるぐる。鳴り響く拍手にはもちろん、昌也の叩く手の音も含まれています。
ここまででも、なかなかどうして、大した腕前なのですが、
「さてー。そちらの実行委員の方、良ければもう一つ、投げ入れてもらえますか?」
なんとまだ、先があると言うのです!
お手玉の追加を投入する役を担うことになったのは、
深縹 露草
。裏方役の彼ですが、たまたま手が空いていたため、快く引き受けてくれました。
「分かりました、では……行きマースよ!」
くるくるくる、回る4つのお手玉の中へ……露草は最後の一つを、ひょいっ!
途端。おおおお……! と、ため息混じりの声援。
「お見事デース! さあ、薄野さんへ、盛大な拍手をお願いしますよ!」
露草が手を叩けば、それを皮切りに、ぱちぱちぱちとうねりのような大きな拍手が巻き起こりました。
ひょいひょい、くるくるくる。5つのお手玉は見事、五月の手によって、青空の中をくるくると泳ぎ続けるのでした。
お蕎麦屋さんの看板娘、五月。『アツい主張』と言えばやっぱり、これでしょう。
「あなたの! そばに! 蕎麦屋すすきの!!」
お店で彼女が良く口ずさんでいる、テーマソングのような、お決まり、お馴染みのフレーズだったりします。
「皆様のご来店、心よりお待ちしております。ありがとうございましたー」
お手玉で会場を沸かせ、首尾良くお店の宣伝もできて、五月は満足。
あくまで自然体を崩さず、最後まで彼女のペースのままに、出番は終わりました。
控え室を出た五月。コンテストの一見学者から、こうして出場者となったからには、また違った見方でイベントを楽しむことができるようになることでしょう……ふっふ。
なんて考えたりしていた彼女。どうやら出てくるのを待っていたらしい、少々緊張したような面持ちの昌也の姿を認めると、
「やあ、これは八城さん。応援のメッセージ、ありがとうございました。ちゃんと聞こえましたよー」
「やっや、やあっ、五月ちゃん! あの、ええと……その……あの!」
びくびく。いつもはそんなことも無いはずなのに、もっと気安い間柄のはずなのに。五月を前にして、昌也はいつもの症状を再発させてしまっている様子。女性恐怖症を克服せんとヘンに身構えているからか、余計な力が入ってしまっているようです。
「? 八城さん?」
「あ、あの……ごっ、五月ちゃん、あのさ……!」
怪訝な顔を浮かべる五月へ……昌也には、伝えたいことがあるのです。
夏の海。絶好の好機、大チャンス! 男として退けない一瞬は、まさに今、この時……!
「…………あ、あの! っ、お、お疲れさま!! これっ、差し入れです!!」
ずばっ!
やっとの思いで搾り出した、労いの言葉。同時に昌也が差し出したのは、火照った身体にひんやり冷たい、
「冷やしちくわ? 美味しそうですねー、いただいていいんですか? ありがとうございますー」
そう。『魚新』さんの名物、冷やしちくわ。遮蔽物の無いステージ上、これでもかと直射日光にさらされるであろう五月のために用意しておいた、昌也の気配りなのでした。
「んー! 冷たくて美味しいですー」
「……はは」
いざ、頑張って渡してみれば、何と言うことも無く。素直な好意に、浮かぶ友人の笑顔。
それは実に、自然なやり取り。
「はは……良かった。いやーあそこって、いかにも暑そうじゃん? 冷たいものが欲しいだろうなーってね、買っといて良かったぜー♪」
「もう、バッチリでしたよ。八城さんも食べますか? 美味しいですよー」
出場者としてステージへ上がり、新しい視点を見つけた五月。
勇気を出してステップアップ、多少なりとも、前へ進むことができた昌也。
真夏のビーチ。二人の胸へと刻まれたのは……忘れがたい、一夏の思い出でした。
<< もどる
1
…
31
32
33
34
35
…
41
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月16日
参加申し込みの期限
2014年08月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!