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肌に触れる風の冷たさが、体中を巡る血の熱を際立たせる。
遠ざかる青空に手を伸ばして、指先に何も掴めぬまま、それでも空はどこまでも続く。落ち続ける。
(これはいつもの夢……?)
ゆっくりと瞳を瞬かせて後、
蒼澄 永姫
は体を包む青空を見詰める。激しい風に流され、頬に触れて揺れる髪がくすぐったくて少し笑う。
(いいえ、違うわ)
いつもの夢では風を感じることなど無い。
いつも見る夢で一番始めに感じるのは、震える母の腕と胸。大丈夫よ、と囁く気丈な声。見上げる母の瞳に映る、幼い頃の自分自身。
自家用機の窓の外を流れる雲が恐ろしく速かったのを憶えている。
縋りついた母の手から引き剥がそうとするかのように機体が激しく揺れていたのを憶えている。
母の手は、柔らかく温かなその体は、あの後どうなっただろう。
あまり憶えて居ない。憶えているのは、燃え上がる炎ばかり。
母の死に続けて繰り返し見るのは、最悪だった少女時代。
あの事故の後まんまと家督を継いだ叔父の下卑た笑みすら隠し切れぬ眼。
叔父の手に舌に触れられた己の体。
外では優しい叔母が見せた、泥棒猫と蔑むような目。あの家の中でだけ響かせた甲高い声。
思い出すだけで気分が悪くなって、永姫は悲しいほど青い空の風を胸に満たす。これは夢だけど、あの夢ではない。
(風が気持ち良いわ)
蒼穹を落ち続ける体に、けれど不思議と不快感は無かった。自由になった気さえした。
冷涼な風を受けて、体にこびり付いた泥のような疲労が掃われてゆく気がした。
それでも、永姫はあの夢を思う。あの事故で百八十度変わってしまった己が人生を思う。今もまだそれを繰り返し夢に見るということは、
(私はきっとまだあの頃に囚われているのね)
表面では何事もなかったふりをして、強い振りをして、ずっと過ごしてきた。助けの求め方なんて知らないが故に、自力で悪夢を見ずに済む方法を見出そうとした。悪夢から守ってくれる相手を見つけるつもりでいた。
(でも……)
流れて遠ざかる誰も居ない空に、もがくように両手を伸ばす。
一人になってから、一人でずっと頑張り続けて来たのに、でも何も掴めなかった。大人になっても、自分自身でさえ救いきれずにいる。
(少しだけ疲れたわ)
此処には誰も居ない。だから、
(今だけは、少し気を抜いてもいいわよね……?)
風に身を投げ出して、ただ、落ちる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月14日
参加申し込みの期限
2014年07月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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