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寝子島高校
風紀委員のお仕事~登校完了せよッ!~
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●引けない戦い AM8:10~
「……あ?」
見回りから戻ってきた大福が目にしたのは、大柄の男子学生のくねくね動く姿。
「ちょっと、アタシは違反してる覚えはないけど? どうして止められるのかしら~」
「そのあの、け、化粧……」
「あ~ら? 親しき仲にも礼儀ありって言葉、知らないかしら。気心が知れる間柄であっても礼節はきっちりすべしって意味よ。身嗜みを整えないで礼節を弁えているとは言えないわ。人として当然の行いでしょう?」
捲し立てられ、同期の風紀委員はマシンガントークに口を出せないでうろたえているばかりだった。完全に飲まれてやがる。
大福は一瞬言葉に詰まるも、一つ息を吐いて近付く。
「あら、あなたも風紀委員ね? ちょうど良かったわ~何でかわからないけど、この子が離してくれないのよ」
「……ええと」
頬に手を当て、まったく嫌ね~と
尾鎌 蛇那伊
。化粧はよくよく見ないと分からない程度だし、彼はきちんと男子制服を着用している。性別の点から見ても服装違反ではない、が。
「……そのボタンは留められねえ?」
187センチの大柄な蛇那伊、胸のあたりのボタンが全開で胸板が見えていた。
「閉まらないのよ。シンプルな理由でしょ」
「いや、それは大きいサイズを買えば……ないのか? ならもうちょっとこう、頑張って……」
「何なら試してみる?」
と、蛇那伊は腰に手を当て、やれるもんならやってみなさいのポーズ。
閉まらないなら閉まらないで良い、とも思ったが示されるままにやってみる。
恐る恐る近付いてボタンを閉めようとしてみるも、蛇那伊が言った通り閉め切るには布が足りない。
それでももう少しで届きそうだったので大福は頑張ってみた。
びゅびゅん。
「一応留まっあがっ」
「ね、無理でしょう。 ……あらま」
ボタンの糸が耐えきれず、音を立てて飛んでいったらしい。そのうちの一つが大福の額にクリーンヒット!
「ちょっとぉ、大丈夫?」
揺り動かす蛇那伊に『ぼたん』と地面にメッセージを残す大福だった。
(起きなさい? こんな所で寝てると風邪引くわよ~)
(……ぐふ)
(あら。完璧に目を回してるみたいね)
「今日は良い天気ですねっ」
るんるん、と上機嫌の
上泉 睡蓮
は、陽に照らされた道を歩いていく。
白く陶磁のような肌、涼しげな目元からは蜂蜜を固めたような琥珀色の瞳を覗かせて。
流れるような黒髪を風に遊ばせる姿は、すれ違う人々の視線を自然に集めていた。
途中で友人に会い、お喋りしながら学校へ向かう。今日はどんな楽しい事が待っているのだろう。考えただけで胸が弾む。
「……服装検査?」
校門で、風紀委員が何人か待機しているのが見えた。友人と二人で顔を見合す。
「ふふ、でも大丈夫ですっ。お母さんに散々言われて、日頃から身嗜みに気をつけているわたしに隙無しですよっ♪」
そういって睡蓮はくるりと回る。
パリッと糊の効いた制服に光を反射するまで磨かれたローファー、着こなし方も真面目さんと見られるほど問題ない。
「あ、そうですっ」
このままでも問題なく通り抜けられるだろう。ただ先日学級委員になった睡蓮、その為に用意していた伊達眼鏡をかければもっと完璧に見られる!
そう考えた睡蓮は友人に先へ行ってて下さいと告げると、鞄を開いた。
「……はっ!?」
通学鞄を開けた途端、見えたのは色とりどりのもの。
知性派必須アイテムの白羽扇にやりかけのゲームが刺さった携帯ゲーム機、お気に入りのラノベに小腹が空いた用の寝子饅頭!
睡蓮の好きなものがいっぱいに詰まったその鞄は、しかし今はとてもとても都合が悪い。
「で、でも……服装検査だけ、ですよね!」
そうだ、と気を取り直して睡蓮は立ち上がる。伊達眼鏡も装着し、見た目は真面目で優等生な女の子だ。問題ない。問題ない……はず!
「おはようございます」
「お、おはようございます!」
優雅に一礼するアネモネに、少し挙動を怪しくさせながらも挨拶を返す。
「服装検査をしておりますの。ご協力頂けますか?」
「は、はい!」
一通りの検査はすぐに終わり、薄くアネモネは微笑む。
その様子にほっと息を零した。のも、つかの間。
「よろしければ、荷物の方も見せて頂いてもよろしいかしら」
「ひゃい!?」
睡蓮の様子が少しおかしいことから、何か隠しているのではと勘繰らせたようだ。
アネモネの笑顔が眩しい。睡蓮はずれた伊達眼鏡を直すとじりじり後ろへ。
「あ、はは……何もないですよっ?」
「それでしたら問題ありませんわね」
「も、問題ないなら見なくても……ひゃうっ!?」
ばちっ。どしゃがしゃっ。
突如手に走る鋭い痛み。弾かれたように手を引っ込めると、持っていた荷物が地面に落ちる。
「あ、あー!」
すごい音がした。嫌な予感が瞬時に駆け巡り、急いで拾って中身を確認する。ゲーム機も大丈夫だし饅頭も潰れていない。
「あら……何かしら、ボタン? それより壊れていませんでしたか? よかったですわね」
「はい、よか……」
覗きこんでいたアネモネの姿を見つめてそのままぴしりと固まる。差し出された手に、睡蓮はひきつった笑顔のまま鞄を渡すのだった。
「あら、こんな所にもボタンが……あなたにぶつかったの?」
それはごめんなさいね、と蛇那伊は睡蓮に声をかける。その背中には大福が背負われていた。
「雪見一年生? いったいどうしたのかしら……」
「ノびちゃったみたいだから、保健室に連れて行ってあげるのよ」
さすがに倒れたまま放っておけなかったようだ。
面倒見の良い蛇那伊に、それでは頼みますねとアネモネ。蛇那伊には、保健室に制服の予備がありますよと伝える事は忘れず。
睡蓮はそのやり取りを聞きつつ、すっかり軽くなった自分の鞄を少し悲しげに持ち上げるのだった。
(後でお返ししますので、学年クラスとお名前、書いて頂きますね)
(あ、あはは……すみませんっ)
(……もう、仕方がありませんわね。あなたに一番初めにお返しします)
(容赦されているのでしょうかこれは……!)
いつもより賑やかな校門。
あの検問をどう突破しようかと相談する集団、違反物を急いで鞄に詰める集団、鏡を使ったりお互いを見合ったりして身だしなみをチェックする集団。
そのどれもの脇を迷うことなく通り抜け、
新井 瞬平
は校門を抜けようとする。
「ちょ、ちょっと待って下さい!」
サングラス越しに、進む道を遮った人物を瞬平は一瞥。
その眼光に一瞬ひるむも、堂鉄は言葉を振り絞って伝える。
「あの……風紀委員です。パーカーとサングラスは、その。校則違反なので……」
「聞く義理はねぇな」
言葉を先読みされ一蹴される。それでも堂鉄は退かない。
(ここで下がったらカッコイイ所は見せられない!)
ちら、と堂鉄は委員長である貴子を窺い見る。こちらの視線なんて気付いていないようにもみえるが、きっと本当は見ているはずだ。
「……そうだな。勝負でてめえが勝てばきいてやるよ」
「え?」
響いた声に間の抜けた声が返る。突然の提案に聞き間違いかと瞬平を見るが、勝負内容はてめえが考えろと続けている以上本気なのだろう。
「それじゃ……次に校門をくぐるのは男か、女か」
俺は女性をと堂鉄は決める。言う必要はないと思ったのかそのまま無言で肯定の意を示し、瞬平もまた校門を静かに向いた。
「ふむ、騒がしいな」
もふもふ。
旅鴉 月詠
は正門から東門までをそんな効果音で歩いてくる。
着ぐるみだ。猫の着ぐるみが校舎内に入ってきた。ずんぐりした毛足がふわふわな二足歩行三毛猫、しかも寝子島高校の制服をしっかり着ている。それだけでなく鞄、バッグ、ロケットラ……違う、アジャストケースまで背負って、ちょっとした冒険へ出かけそうな旅猫だ。
周囲の視線はつい、と月詠に向けられる。戸惑ったような声、好奇心に満ちた声、不思議そうな声。すべてを気にせず、着ぐるみはただ歩を進める。
「……あ、あの!」
「おっと……『何か?』」
固まる芽瑠。ボイスチェンジャーだ。男か女かわからないくらいモザイクがかかっているコミカルな声。
「な、名前と学年、クラスをお願いします」
『一年八組旅鴉月詠だが』
芸術科だ! その周りに居た生徒達は心の内で同じように叫んだ。それと共に広がる安堵感。芸術科ならある程度は仕方ない。
それに対して芽瑠は目を瞬かせる。同じクラスだった。
「あなた、旅鴉……。着ぐるみの理由と、良かったら持ち物検査にもご協力をお願いします」
『構わないが。着ぐるみは人物デッサン用だ。扮装すればモデルの恥ずかしさも薄まるだろう?』
そして両手を広げて触るか? と問いかける。
「! ……っ、え、ええ」
可愛らしいふわふわ。その誘惑に負け、芽瑠は手のにくきゅう辺りをもふもふ。もふもふ。ぎゅー。何これ可愛い。芽瑠がメロメロだ。
『うむうむ、気に入ってもらえたようなら今度は君にもモデルを頼もうか。持ち物も見せよう』
片手で芽瑠をぽふぽふしながら鞄を器用に開ける。
中身はスケッチブックや色彩豊かなテキスト、使いこまれた色んな濃さの大量の鉛筆、それを削る為のナイフに木炭、消しゴム兼食べる用の食パン。絵を描くための道具が詰め込まれていた。離れがたいもふもふの魅力と戦いつつ、芽瑠はそれを確認する。
『制服も持ってきている。着ぐるみを持つのは面倒なのでな。着てきた』
「……そちらのケースは?」
言われるままに見せたアジャストケースには風景画。路地裏で猫が居るその絵に芽瑠は魅せられる。スケッチブックも見たいと思ったが、怪しい雰囲気を察したのと仕事中という事に気付き、遠慮しておいた(実際そこには月詠のろっこんで封印された物が入っていた)。
「チェ、チェックは終わりました。持ち物は構いませんがその着ぐるみは脱いでください。保健室が使えますので、そちらで着替えをお願いします」
『そうかそうか。それではな』
可愛いものに目を奪われがちな芽瑠に、少しだけ満足そうに口元を緩める月詠。
最後までボイスチェンジャーを使う月詠は、持ち物をもふもふとまとめて歩いていく。
「……それにしても風紀か。面白いものが見られるかな?」
保健室に行く気はなかったが、日常的ではない風紀の存在が何となく気になる。東門に歩いて行く途中に木の影へ腰を下ろし、時間までその結末を見守ることにした。
「……」
「……ええと」
黙る瞬平と混乱する堂鉄。あの着ぐるみじゃ、傍目から見てどっちの性別だとかわかりはしない。しかし瞬平が一つ息を吐いたかと思うと、おもむろにパーカーとサングラスを外した。色褪せた白の髪と薄い光を放つ紅の瞳が陽の下に晒される。
「あれは女だろ」
「え?」
「着ぐるみが着てたのは女子制服、体つきや所作も女性の特徴が出てた。俺の負けだ。それじゃーな」
そのまま瞬平はひらりと手を上げ去っていく。
「……」
「どうしたのかしら?」
茫然としていた堂鉄に貴子が声をかけた。
一部始終を話すと、貴子は表情を少し緩める。
「一度でも守ってくれたという事実は大きいわ」
そう話す貴子に少しだけ自分が誇らしい気もした。何となくすっきりしない胸中もあったが、よし、と更にやる気を出して堂鉄は仕事に勤しむ。
この出来事から少し後。昼ごろに、一人の男子が保健室へと運ばれて行った。その場に居た大福が事情を聴いたが、何も答えなかったという。
(いてて……ここは、ってアンタ大丈夫か? 皮膚が……)
(うるせえ)
(焼けたみたいな感じだけど……お大事にな)
(……)
「非常にマズいわ」
そう呟いた
エヴァ・ブランシェ
の顔色は優れない。キッと時計を見つめ、切れ長の青の瞳に焦りを浮かべる。普段ならもう教室に着き、自分の席で優雅に準備を完了して授業の開始を待っている時間だ。直感的にわかる。この時間に布団の中にいるのは、やばい。
「ねこったーで深夜映画の実況なんてするんじゃなかった……!」
一度始めてしまうとやりきるまで気が済まなくなり中途半端に止めることが出来なかった。ほんの少し青い隈を端正な顔に浮かべて悔やむ。いやそんな事をしている暇はない!
「今から準備して全力で走れば、ギリギリ間に合う時間ね……」
通学時間をざっと計算して頷く。そして顔を洗う、歯を磨く、着替える化粧を済ますと言った身嗜みを出来得る限りの全速力で進めていった。
「それじゃいってくるわ!」
弾丸のように自転車で飛び出すエヴァ。旧市街に住む、近所のお爺ちゃんお婆ちゃんのおや元気だねえいってらっしゃいという挨拶はすべていってきます! と応える。
目指すは、最短距離での登校。
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担当ゲームマスター
片桐 久乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月22日
参加申し込みの期限
2013年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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