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風紀委員のお仕事~登校完了せよッ!~
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●譲れない想い AM8:00~
学生たちの合間を抜けて歩いていくと、円が見つけたのは風紀委員長の姿。
近くには
桐島 義弘
先生もいた。此度の取り締まりについて何やら話していたらしい。
「おはよー、ございます。ほら、にゃーくんも挨拶、挨拶」
「みゃー」
「おはよう。……子猫?」
円の肩で鳴いた生き物に対して、義弘は目を細める。
「にゃーくん、いい子いい子。桐島先生、北風先輩、今日はみんなでなにしてんのー? 取り締まり?」
「ええそうよ。あなた、その子猫はどうしたのかしら?」
「今日は大家さんに外せない予定があって、にゃーくんを預かってもらえなかったの」
一人にする訳にもいかないから一緒に登校してきたんだよーと話す円に、義弘はしばらく考えてから言う。
「事務室や保健室にでも預かってもらえないか打診してみてくれ」
「授業中はいい子だから、うるさくしないよ?」
多分、と円は口にはしない。
子猫ならば放っておけとも言えない。鋭い目つきに少し困惑を滲ませた義弘は、しかし預けてくれと繰り返した。はーい、とどこか残念そうに円は返事をする。
それでは引き続き頼む、と義弘は校舎の方へ。
「おーっす、おはよーっす。今日も朝から風紀委員は元気だねー」
それと反対方向、正門から視線をふらふらとさせながら歩いてきた
安本 マコト
が声をかける。
「おはよー。楽しそーだね?」
「朝から女の子とダベれる風紀委員活動とか最高じゃん。時々どころか毎日やっちゃっていいよー」
爽やかなツーブロックに軽い調子、気崩した制服。華やかな雰囲気をまき散らすマコトに貴子の眉間の皺はどんどんと深くなっていった。
どうしてあんな格好のまま平気で学校に来れるのだ。
「はあ? 服装検査とかマジだるいんですけどー」
「え、ええと……ご協力して頂けると嬉しいんですが」
五月が
丑都渡 紗姫
に話しかけると、嫌そうな声音で尖った視線を向けられる。
バッチリメイクが決まった紗姫は、その整った顔に不満を浮かべて吐き捨てた。
「なら、べつにごきょーりょくしなくても勝手ってことだよね。てゆーかあたし制服着てるし? マジガッコ来てるだけ偉くない?」
リボンもしていない、少し気崩した制服姿の紗姫。言っている事は反論の余地もあるのだけれど、勢いに押されて。
「はい……あ、髪は地毛ですか」
「ざーんねーん目も髪も自前でーす」
そうですか、失礼しましたと礼儀正しい五月。
「これでいー? それじゃあたしいくからー」
「あ、ちょ、ちょっと待……」
「は?」
何? マジうざいんですけど。
敵意のこもった視線に、五月は嫌われていますね、と少ししょんぼり。
それを見た紗姫は面倒くさそうに息を吐き、さっさと校舎の方へ向かう。
「待ちなさいあなた。寝子高生徒である以上、服装検査に協力して頂くわ」
その前に立ちはだかるのは貴子。
先ほどのマコトも気になるが、しばらくはそこから動きそうになかったのですり抜けようとした紗姫を優先したのだ。
鋭い眼光、きっちり制服を着こなした眼鏡姿にきつい物言い。
紗姫は真面目を体現したような貴子を見て、あからさまに顔をしかめる。
「マジちょムカなんだけど。どいてくれない?」
「服装を正してもらえれば喜んで退くわ」
「何それ。自分がエライとでも思ってんの? 優等生だからって?」
「そんな事は思ってないわ。これは私のするべき仕事よ」
ずいと貴子に顔を近づけ睨みを増す。貴子も怯まない。流れる一触即発の空気。
それを破ったのは紗姫の方だった。つきあってらんないとばかりに溜息をつくと、鞄からジャラジャラと音をさせて携帯を取り出す。
『風紀委員長うざいなうー』
ねこったーにそう送信すると、すぐに飛んでくる返信に一瞥くれるだけで画面を閉じた。
「あんたってマジ友達いなさそーだよね。リアル金魚ブスだからってネットとかでモテかわやってかまちょしてたりしてそー」
「風紀委員長はマジ可愛いと思うけど。真面目系もいいと思うし? あ、もちろん丑都渡も可愛いけど」
「あんたは黙っててよ!」
大真面目なのになー、と茶々を入れるマコト。貴子が口を開こうとすると、一部始終を見ていた円が話しかける。
「北風先輩。不機嫌?」
「……は?」
「北風先輩、笑顔だよ! 笑顔でお願いしてみたら。きっと可愛いし、みんなも協力してくれるよ! あなたも!」
そう言ってくるりと向き直って紗姫にも話しかける。お互い仏頂面だからこんなに刺々しくなってしまっているのだ。少なくとも笑顔になれば、この状況は変わる。
「そうそう。そのきりっとした表情も可愛いけど笑顔は見てみたいなー」
尚もたたみかけるマコトに黙っててくれないかしらと言葉を投げた後、円に貴子は向き直る。
「……へらへらしていていれば舐められるわ。けれど、考えておきましょう」
「うん!」
素直に、そう嬉しそうに答える円。
「何それ。ばっかみたい」
霧散してしまった緊張の場にひらりと手を上げ、紗姫は校舎への道を歩き出す。
「……もっと気楽に生きりゃいーじゃん」
その呟きは僅かに響き、自分の耳に届いて、消えた。
「貴女は間違っていませんわ、薄野一年生」
「アネモネ先輩……」
先ほどのやり取りで肩を落とし気味だった五月にぽん、と励ますようアネモネは手を置く。
「この仕事は人の嗜好に口を出しているともとられます。風紀を守るとは何なのか……人に対してと主張するならば、自分で答えを出しておかねばなりませんわね」
「難しいですねー……」
「貴方なら、委員会活動を通して見つけられると思っていますわ」
「! ……頑張ります」
穏やかに微笑むアネモネに、五月はきょとんとした表情の後にそう答える。
ちょっとだけ元気を取り戻した五月は、あ、と一人の生徒の元へ駆け寄っていった。
その後ろ姿を微笑ましげに見守った後、アネモネもまた委員活動に動き出す。
「あー満足満足。朝から女の子とダベれるとか、風紀活動マジサイコー」
「あ、ちょっとそこの貴方。ええと……」
先ほどの騒動を抜け、口笛でも吹きかねないほど上機嫌なマコトに、五月が声をかける。
話しかけられたマコトも驚いているようだった。
「ん、何? もしかして逆ナン? あ、風紀委員の子かーやっぱ可愛いわー」
「あの……少しお時間、宜しいですか?」
「もちろん! それで何話す? やっぱ自己紹介から?」
「ああいえ、その……」
乱れた服装を目の前に、五月は少し言葉を選ぶ。
(厳しく言葉でいうことは簡単ですが、次には直して来て頂けるには……)
迷った挙句、五月はすっと手を伸ばす。
ボタンを閉めてあげ、ブレザーの埃を払い、仕上げにネクタイを結んであげ。
「はい。これでシャツをズボンの中にしまって頂ければ、良い男の完成ですね」
「えっ。あ……ありがとう?」
「いえいえ、どういたしまして」
(あ……もしかしたら、風紀委員ってお母さんみたいな感じなんですかねー)
そう言って爽やかに微笑む五月。予想外の事に戸惑うマコトに小さく手を振った。
「では、いってらっしゃい」
その光景を見ていた何人かの生徒が穏やかな雰囲気に引き寄せられ、五月の周りはにわかに賑わう。
「おはようございます……。今日は見回りですか……?」
違反もなく、すぐに検査を終えた時子は義弘の後ろ姿を見つけ、話しかける。
「おはよう。今日は今年初めての風紀委員活動だからな」
活動に戸惑う風紀委員のサポート等をしているらしい。気合が入っているのか、今日は元々キツい目元が更にキツくなっているようにも思える。
「風紀の方々は今日も元気ですね……。走り回る義弘先生も見てみたいかも……」
「……遠慮しておこう」
優しく微笑む時子に、それは若者達に任せると義弘は校門を見つめた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
片桐 久乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月22日
参加申し込みの期限
2013年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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