this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
風紀委員のお仕事~登校完了せよッ!~
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
10
つぎへ >>
●まだまだ続くよ! AM7:40~
「……っと」
学校が見えてきたことで速度を落とし、クールダウンをしていた刀は、正門で風紀委員とはち合わせ。
「おはよう? 朝からお疲れ様」
「おはようございます、風紀委員です」
凛太郎に制服が乱れていると軽い注意を受け、刀は指摘された場所を直す。
「そっちはランニングか……お疲れ」
「まあ。そんなでもないさ」
それじゃな、と刀は校門内へ。
歩きながら軽く深呼吸をする。今日はなかなか良いランニングが出来た。
火照っていた身体は涼しい風に晒され、良い感じに冷えている。
(汗を拭かないと風邪を引きそうだな……)
そう考えながら、教室への道を歩いてく。
「おっはよー♪」
「おはようございま……ちょ、ちょっと待った」
「え、何で?」
「何ででも」
あまりにも軽い調子に、栞凪を二度見した堂鉄は芽瑠を呼ぶ。
一応男性は男性、女性は女性が取り締まろうという話になっていた。
本当は女性を入念に調べたい堂鉄。
けれど何となく感じる、それを許さない雰囲気が堂鉄の自制心を助けていた。
「あのー。私、早く教室に……」
「その格好、風紀を守っているとはとても思えない格好ですが。そもそも寝子高の生徒ですか?」
「? ちょっ、待って待って、他校生じゃないし! 何で!?」
「セーラー服じゃないですか」
未だに疑問符を浮かべる栞凪に芽瑠は一刀両断。
そう、栞凪の服装はまごう事なきセーラー服。寝子高の制服じゃない事は誰の目から見ても明らかだった。
「……ああ!」
「気付いてなかったのか!」
ぽん、と掌を打ちやっと得心がいったという表情の栞凪。
コイツ……天然だ……! 堂鉄や周りの風紀委員は震撼する。
芽瑠に鋭い瞳を向けられて、栞凪はちょっと苦笑い。
「あ、でも、これには事情があるんだって! 事情があるなら仕方ないじゃん? ね?」
「そうだよ。理由も聞かずに違反と決めつけるのは、ちょっと乱暴すぎるんじゃない?」
栞凪の訴えに、一緒に来ていた博美も反論する。
「……それじゃ、教えてくださるかしら」
「あ、う、うん!」
セーラー服が可愛くて気に入ってるから。なんて口が裂けても言えない。
ひやりとした汗を感じながら親の転勤の事情を話すと、どうやら納得はしてもらえたようだ。
「……わかりました」
ほっと胸をなでおろす。
「けれど、名前、学年、クラスは教えてくださいね?」
灰色の瞳に微笑まれ、栞凪はぴしっと固まる。
そんなブラックリスト的なもの名前が載ったら、もっとマークが厳しくなる!
「えっと……貴方もお願いします。女生徒、だよな」
「ありゃ、ばれてたか」
「それはもう! 一目見た時から僕には分かってたよ」
無駄に胸を張る堂鉄。服装違反者でない者を間違って指摘しないよう、入念にじっくりチェックをしていたのだ。
じっくりと。舐めまわすよう……いや、丹念に。
実際は先ほどあげた声が決め手になったらしかった。
「女子が男物の制服を着てはいけないのか? 動きやすいからそうしてるんだ」
「女子は女子、男子は男子の既定の制服があるからな……風紀的にはNGになる」
「ふうん、そうか。じゃあ女子制服にしてくるよ。どこか着替える場所は用意してあるか? ここ?」
「え!」
良いならもちろん、と言いかけた堂鉄を遮って芽瑠が言う。
「保健室を着替えスペースとしてお借りしているので、そちらをどうぞ」
にっこり言いきってから、何を言おうとしたのかしらと堂鉄には冷めた視線を送る。向けられた堂鉄は申し訳なさそう――ではない。ぞくぞく来ているらしく、両手を心臓のあたりに重ねてきゅーんとした表情。更に向けられる氷の瞳がたまらない。
「ごめんなさい! 私、先に行くねー!」
もう、一刻も早く教室に行くにはこの方法しかない。
念じる準備。穏便には抜けられなさそうな検問を一気に飛び越えるイメージ。
栞凪は膝を柔らかく曲げ――JUNP!
「……あれ?」
高く飛べない。なら、もう一度!
「何をしているの?」
目の前でぴょんぴょんし始めた栞凪を、芽瑠は訝しげな瞳で見つめる。
「え、え? だって、私の力だとぴょーんって皆飛び越えられるはず……」
「人の……上を……? ……そんなこと、ありえません!」
芽瑠は言い切る。
ここはアニメの世界ではない、現実の世界なのだから。
(ああ、なるほど……)
堂鉄は一人で頷く。さっきから自分もろっこんを試そうとしていたのだが、上手く発動できなかった。この場では他のもれいびもそうらしい。
栞凪のろっこん能力は、高く飛ぶことができる能力(実際は重力を操るろっこんだが)。
ひとである芽瑠、しかも目の前では、普通のジャンプよりもちょっと高いくらいしか効果は表れなかったのである。
「まあ……潔く諦めて、一緒に行こうか?」
「うええ! そんなー……!」
がしっと博美に肩を掴まれ、栞凪は仲良く保健室へと歩き始めるのだった。
電車はゆっくりと速度を落としながら、寝子島シーサイドタウン駅に到着する。
目的を同じくする学生の波に流されつつ、聖は友人と共に学校への道を歩く。
大きな道路である寝子島街道も、通学や通勤のために車が忙しなく行き交っていた。
少し不愛想な寝子ヶ浜交番のお巡りさんに挨拶をして歩いていくと、見えてくる校門。
「あれ、何でしょう……賑やかですね」
「風紀委員の皆さんが、取り締まりを行っているみたいです……」
近くに居た時子がその呟きを拾って返した。お互いおはようございますと挨拶をしあうと、そこにおはよーと元気な声も交じる。
「取り締まりって服装だけかな?」
「おそらく、そうだと思います……」
なら大丈夫かな、と円はにゃーくんの頭を撫で、校門へ。
「着衣の乱れは心の乱れ……はい、大丈夫です、きちんとしています」
聖は手鏡を取り出し、友人と確認しあってから歩き出す。時子もその後へ続いた。
「西門はどうだった?」
「んー、やっぱり人がいるねー。腕章付けてたからたぶん、風紀委員」
そうかい、どうしたもんかと時雨は頭の後ろへ手をやる。
茶のサイドテールが揺れ、アシンメトリーに改造されたスカートが風を受けてふわりと後ろへ流れた。
「そうだ! あそこの壁、越えていけばいーんじゃない?」
ほら、とといきが指すのは西門から講堂方面、校庭のフェンスへと校内を囲んでいる壁。
自分の身長よりも高い壁に、時雨は驚くも考え込む。
「そんな所歩いて怪我でもしたらどうするつもり……あ、ちょっと待ちなよあんた!?」
「善は急げだよねー。それじゃーまた!」
そう言って悪戯っぽく笑うと、といきはするりと壁によじ登り、器用にキャットウォーキングでたったったと行ってしまった。
簡単に超えていく様子にちょっと呆気にとられる。ただ、確かにここを抜けていけば安全ではないだろうか?
といきのジャージ姿と違いスカート姿は大きなハンデだが、何とか上手く乗り越えれば安全な校舎内へ入れるのだ。
じ、と壁を見つめて考え込む。
「そこで一体何をされているんですか?」
びくっ! 恐る恐るかけられた声の方を向くと、そこには風紀委員。
>そっとしておこう
>どうでもいい
もし怪しい人物を見かけた時、そんな選択肢が彼らの前に現れていてもおかしくはない。だが今は取り締まりの真っ最中。どうやらその選択を彼らは選ばなかったようだ。
「えーっと……風紀委員だ。……ちょっとばかり時間貰っていいか?」
時雨の姿を認めた大福と凛太郎は距離を詰め、目の前へ。
「あ……あたしだってただこんな格好してるわけじゃない! 限られた素材、定められた規定……其の中でいかに表現するか! ただ着崩すのとはワケが違うんだ」
風紀委員が何かを言う前にそう捲し立てる時雨。
「うーん、成程……雪見君はどう思う?」
「規定の中でアレンジは軽度なら全然構わないとは思うけど。でもさすがにジャケットは着てほしい……かな」
まだ衣替えの時期じゃないし。気だるげに、しかしはっきり意見を口にする大福に凛太郎も頷く。
「今日は口頭注意という事で、次回からはきちんと制服を着てきてほしいな」
「あ……ああ」
意外と話を聞いてもらえた事に驚き、注意も素直に受ける時雨。身構えていた警戒を解いて二人に向き直る。
「直さないと通してくれないかと思ってたよ」
「出来るなら直してほしいけれど……力づくは本意ではないからね」
穏やかに笑う凛太郎に時雨はそっと息を吐く。
実は、強行突破しかないと決めたらろっこんを使う予定だったのだ。その発動条件となる『恥ずかしい事』を暴露せずに済んだのは良かった事なのだろう。
「それじゃあな! あんまり厳しくすんなよ!」
手を振りながら爽やかに去っていく時雨。
それを見送った後、見回りを続けようか、と再び二人は歩き出す。
(何この人だかり)
賑わう校門付近を一瞥し、能美子は面倒そうにタクシーから降りて学校へと向かう。
「おはようございます。風紀委員ですが服装検査にご協力を……」
「……ああ取り締まりって奴ね。ふん、ばっかみたい」
声をかけたアネモネに、能美子は不機嫌そうに返す。
「あら……ほんの少しの時間で良いのですが」
「こんな田舎島でどんな格好しようと誰も気にしないわよ」
だからこんな事に時間を取られるのが耐えきれない。睨んだ視線にその言葉を乗せ、アネモネの横を通り抜けようとする。
「……貴方こそ、少しは女性らしい格好でもすれば?」
抜ける瞬間、アネモネへ能美子は顔を近づけてフン、と鼻で笑った。
長いつけまつげ、マスカラは黒の瞳をより大きく見せ、バッチリ入ったチークは能美子の顔を明るく彩っている。メイクした姿はまさに女性らしさを際立たせていた。
「ま、こんな島じゃ誰も見ないだろうって手を抜いてるでしょうね。お気の毒様」
そう言い残してさっさと通り過ぎる。
能美子は校舎に入る直前、目元をキツくしたまま一瞬だけ振り返った。
(こんなダサい島でもっとダサい格好……それにダサい人たちに囲まれるなんて真っ平ごめんよ)
「……難しいですわね」
ぱっと見た感じ、違反しているような様子はどこにも見られなかった。
今回風紀としてメイクについては決めていなかったが、あまりにもけばけばしくなければ口頭注意で済ませて良いだろう。
ただ、風紀委員に敵対感情を持たれていた場合は無理に協力要請も出来ない。
まだまだやることはたくさんありますわね、とアネモネは再び前を向いた。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
風紀委員のお仕事~登校完了せよッ!~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
片桐 久乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月22日
参加申し込みの期限
2013年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!