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寝子島高校
風紀委員のお仕事~登校完了せよッ!~
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●始まりを告げる音 ~始業開始
チリリリリーンッ!!
ベルの音が鳴り響く。これは自転車の? その音はどんどん近付いてくる。
「退いて! あ、ちょっとその煙退きなさい、危ないわよー!」
ザザザザザザ、キキキキィーッッ!!
人を避け猫を避け車を避け。全力で走ってきた自転車は東門へ辿りつく途中、白い煙に阻まれやむなくこちらも全力で停止する。
つんざくようなブレーキ音の後、停止したことでぶわ、と巻き起こった風が白い煙を晴らしていた。
見えてきたのは――自転車で突っ込んできた、金髪の美少女。
「……」
「……」
「……あら」
咽ていた貴子、アネモネ、凛太郎、堂鉄、その他風紀委員。そして龍八が、予想外の展開に動きを止めていた。龍八が圧縮した空気も霧散している。
皆の視線を一身に受けるエヴァ。何なのかしら、この注目は。あたしのドライビングテクに見惚れてしまったのかしらね? そう考えればつじつまが合う。多分。
優雅に自転車を降り、優雅に鞄から扇を出し、口元を隠す。
「あら、みなさんごきげんよう」
余裕を滲ませ、ほほほと上品に微笑む。そのままそそくさと自転車を押して退散。
その扇には、達筆な文字で『優美高妙』と書かれていた。
何だあの女は……もしや俺と同じテロリストなのだろうか。
そう考えるとつじつまが合、わないよ!
「あなた……良くも学校にこんな危険物を!」
咳き込みつつ、アネモネに支えられながら貴子は龍八の目の前へ。鞄を拾っていた龍八はぽろり、ともう一つの鞄の中から何かを落とす。
「あ……」
貴子の動きが、止まる。
「ああ……ネズミが入っていたな。校内に放とうと捕まえてたけど……ネズミに悪いから自由の身にしよう」
「キャアアアアアアアアア!?」
再度、悲鳴を上げる貴子。それを見ながら龍八は満足げに口端を釣り上げる。
「北風貴子……俺の目の黒いうちは貴様を徹底的に困らせてやる。覚悟しろ……ククク……」
どうやら、風紀委員の敵は今後とも一切手を緩める気はなさそうだ。
『見せられないよ!』
ボイスチェンジャーによる声がしたと思ったら、千鶴の身体はもふもふの着ぐるみが抱きしめていた。もちろん、ぽろりしそうな箇所はちゃんとカバーして。
『見ていて面白かったけど、公衆の面前でうら若き乙女の肌が露出されるのもと思ってね』
白々しくそう言い放ち、月詠はまあまあ落ち着きたまえ風紀委員も文句は無いらしいぞと千鶴を落ち着かせる。
「……それならいいけれど」
「っと……ありがとうございます、ですね。……芽瑠さん?」
「……え、ああ、助かったわね。借りも出来てしまったわ」
五月の呼び掛けに、着ぐるみを眺めていた芽瑠がはっとして返す。
一先ず、こちらの危機も脱する事が出来たようだ。
「いや、何だろう。これって眼福だよね?」
「いや~ね男の子なんだから。それよりもこの事態はどうしたのかしら?」
「何やら大変な事になっていたみたいですが……」
未だにその辺をうろうろしていたマコトへ保健室帰りの蛇那伊が言葉を返し、吹奏楽部に寄った帰りに騒ぎを聞きつけ駆け付けた蓮が思案する。
「保健室に運ぶ人が出るかもしれないわね……二人とも、ちょっと手伝いなさいよ」
「もちろん。私に出来る事なら喜んでお手伝いします」
「え……女の子の頼みならマジ断らないんだけど」
「こういう所に気のつく男はモテるわよ?」
なら話は決まった、とマコト。白い煙が晴れた後、三人は煙を吸い込んで具合の悪くなった生徒たちの介抱に向かうのだった。
「こ、こんな日に遅くなるなんて、ついてないですー!」
叫びながら、梢は自転車を出来る限り飛ばす。時折捕まる赤信号が煩わしい。
今日は大事な飼育当番だっていうのに……!
抜けていた自分を叱咤しつつ走らせていると、見えてきた寝子高の校門。
「あれー……? なんだか賑やかですねー」
どうにか間に合いそうだと自転車の速度を緩める。
「屋敷野!?」
キキーッ。急停止。
「あ、あれ!? 逆巻君ですかー?」
「え、何、どうしたのこんな時間に。当番忘れてないよね。体調でも崩した? 寝坊?」
「いえその、動物たちへのおやつを忘れて……ま、毎日お弁当作ってるから寝坊はしませんー」
「ふうん。それならいいけど……」
焦っている様子の天野を珍しく思う。
「え、ええっと。逆巻君はどうしてここに居たんですかー?」
「僕? 森とか御剣とか草薙とか、屍先輩の雄姿とか見てたんだけど……」
眺めていた天野がはっとしたように梢と視線を合わせてから、校門へ目を向ける。
「ちょっと待って。飼育当番がここに居るってことは……まだ餌、誰もあげてない」
「はっ!? そ、それは大問題ですー!」
「自転車貸して、引いてあげるから。それじゃダッシュ。行くよ!」
「は、はいー!」
校門に向かい、二人で駆け足。
途中、何故か天野が女生徒ではないかと疑われたがアネモネの助け(ジャージはきつくお灸を据えられた)によって事なきを得、動物たちのお腹は無事に守られたようだ。
(その、急いでいるんでー! 手短に!)
(ご協力頂ければ吝かではありません……けれど後でお時間はたっぷり頂きますね)
(アネモネ先輩は安定の男嫌いデスネ)
(あなたのヘッドホン好きほどではありません)
(いや俺ヘッドホン大好き野郎とかじゃないんで)
(は、早く行かせてくださいー!)
ちゅんちゅん。鳥の鳴き声が聞こえる。
朝日が差し込む校内で、もうすぐ始業のチャイムが鳴ろうとしていた。
教科書を準備する生徒。
ぼうっと窓の外を眺めている生徒。
ノートにさっそく落書きをしている生徒。
前日の宿題を片付けている生徒。
すっかり夢の中へ旅立っている生徒。
それぞれの授業準備を終えて、今。寝子高の一日が始まる。
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あとがき
担当マスター:
片桐 久乃
ファンレターはマスターページから!
公開までお時間を頂き、誠に申し訳ありませんでした。
今後は遅れが無いよう精進していきます。
さて、風紀委員とのバトル、あるいは登校風景を描いたシナリオでした。
アクションによるほのぼの、シリアス、コメディ部分を適度に混ぜられたと思っています。
それでも場が混沌としたのはきっと、これが寝子高の日常だからかもしれません。それが合言葉。
個性的な面も出せていたら良いなと思う反面、少し内面に触れさせて頂いた方もいらっしゃるので、このシナリオが何かのきっかけになれば嬉しく、幸いです。
この度はご参加頂き、また読んで頂きありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
片桐 久乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月22日
参加申し込みの期限
2013年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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