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風紀委員のお仕事~登校完了せよッ!~
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●終わらない戦い AM8:20~
「今年は大当たりの年だと想いませんか? 北風様」
没収物が入った籠を貴子に見せ、アネモネは悲しそうに声音を滲ませる。
「ええ。是正すべき対象がこんなに居るなんて……まだまだ私たちの仕事は山積みの様ね」
「全くですわ……」
始業時間まで後20分程度。登校してくる人々が若干落ち着いてきた頃、風紀委員たちは今年の風紀について想いを馳せる。
ほとんどが口頭注意程度の生徒であり、重大な違反者は今の所現れていなかった。このまま何事もなく済むと良いですわね、とアネモネは時計を見て呟く。
「残り時間も少ないわ。皆、気を抜かないで行きましょう」
もう始業時間まで残り時間は少ない。そんな時にぽやーと、まるで急いでいない様にゆっくりとした速度で
上穗木 千鶴
は学校への道を歩いてきた。
「おはようございます」
「……おはよう?」
「風紀委員です。宜しければ服装検査にご協力いただけませんか?」
「……ふむ」
声をかけてきた芽瑠。風紀委員、の言葉に髪の隙間から腕へ視線を移すと、確かに風紀委員の腕章がそこにあった。千鶴は僅かに頷いて承諾する。
「少し制服が大きいようですね。袖周りや制服の裾がかなり余っています」
芽瑠は思ったままを口にする。
千鶴の制服はどこもかしこも、いや胸以外はすべてぶかぶかになっており、傍目から見ると少しだらしなく見える。
「ぼくは正しく制服を着用しているよ? それでも風紀に反していると言うのかい」
改造もしていないのに心外だ。言葉に怒気を含ませつつ千鶴はそう反論するも、芽瑠はまだ渋い顔を続ける。
ぱっと思いついた所で、お金はかかるが、オーダーメイドでなら解決し得るのではないだろうか。
「それでも、もし……」
「そこまで言うならもう脱ぐからいいよっ」
「は?」
思案していた芽瑠の目に飛び込んできたのは、今まさに制服を脱ごうとしているうら若き乙女の姿。
どうしてこんなことに。そう考える暇をも与えてくれなさそうだ。
「と、とにかく脱がないでください!」
「いやだよ、ぼくはちゃんと制服を改造してないっていう証拠を見せるんだ!」
「信じます! だからジャケットのボタンを閉じてください!」
慌てて五月や他の女子委員も助けに入るが、男子委員はちょっぴり、どっちを応援すべきか迷ってしまっていたりもした。
ザッと。仕事に慣れ、検査のやり方も堂に入ってきた風紀委員たちの前に一人の男が立つ。
腕を組み、まるで値踏みするかのように辺りを見回した。
「ククク……皆、温いな。あの女を挑発するにはそれ相応の準備が必要だろう」
まあ俺は準備を欠かさないため抜かりはないが。そう言外に笑うと真っ直ぐ、貴子に向かって
草薙 龍八
は歩き出す。
「あ、ちょっと待って下さい! 服装検査をさせて頂けませんか」
道を遮った堂鉄にふん、と龍八は鼻を鳴らす。
「風紀委員になりたての奴では生温い。邪魔だ」
「なっ……!」
龍八は堂鉄をほとんど無視してそのまま歩き続けた。障害とも何とも思われていないようだ。カツカツ。アスファルトに金属音がリズムよく響く。
この男はやばい。
整った顔から放たれる鋭い眼光、威圧感がそれを物語っていた。
そう。服の下に凶器を入れておく事も辞さないような。
「それなら僕のろっこんで……!」
堂鉄のろっこんは息を止めることで発動する。肺いっぱいに空気を吸い込み、龍八を見据えて息を止めた。
こうすることで、どんな布でも一枚透かして見ることが可能となるのだ。
「あ……れ……?」
ヒト前では透ける範囲が狭い。だがそれを見た瞬間、ぞくっと。背筋が凍りついたような感覚に襲われる。
「い、委員長! この人、コートの下に色々隠してます!」
スーハーと呼吸を整えながら叫んだ堂鉄の声で一気に緊張が走った。皆の注目を集めた龍八は足を止め、ゆらり、と堂鉄を振り返る。
「ほお……貴様、よくわかったな。褒めてやろう」
そう言って翻したコートの裏地にはびっしりと縫い付けられた金属板。ベルト下には瓶や線……他にも様々な道具が見えたような気がしたが、すべてはわからない。
「君。物騒なものをたくさん持っているね。出来れば、危ないものはすべて没収させてもらいたい。風紀に反しているからね」
「物騒なのは世の中だろう? これくらいの護身道具は社会常識だ」
毅然とした態度で話しかける凛太郎に、それに、と龍八は続ける。
「俺が持っているのはただの道具にすぎない。危険かどうかは使い手によるものだ」
自分の身を守るには必要最低限の装備だ。自衛も許されないのか? という龍八の挑発に凛太郎は歯噛みする。
「それでも風紀を乱していることには変わりない。力の使い方を間違ってはいけないよ」
「御忠告、感謝しよう」
そして貴子の目の前に立つ龍八。貴子の横では、アネモネが厳しい表情で見守っている。
「あなたは全身校則違反という訳ね。それで何かしら、大人しくしてくれそうにないけれど」
「ククク……これでも貴様らの仕事に協力しようという姿勢はあるのだがな」
持ち物検査もしているのだろう? と、言うや否や、ザンと鞄を地面に置く。
「存分に見てもらって構わない。さあ、開いてくれ」
訝しい提案でも、これは違反物を押収するチャンスでもある。ほら、と視線で示された鞄の一つに、貴子は歩み寄ってしゃがみ、そっと手を伸ばし鞄の縁へと手をかけた。
途端。
「!? キャアア!?」
「な、何ですの!? 北風様!」
プシューー!! 鞄が開かれると同時、鞄の中から爆発したように煙がぶわっと噴き出す。
勢いよく吐き出された煙は周囲を包み、近くにいた何人かの姿をその白い煙の中に隠した。
にやり。龍八の口元が、歪む。
大きな騒動の横で、こちらも気を抜けない時間が続く。
何人かで取り押さえているのにもかかわらず千鶴は尚も脱ごうとするのだ。
「は・な・し・てー!」
「は、離したら大変な事になってしまいますよっ」
「とりあえず落ち着いてください。それから話を……」
「きみたちが落ち着けば良いと思うよ! 胸が大きいからこんな制服着てるの、胸が苦しいから、胸に合わせて!」
「ちょ、押さないでくださ、あーっ!?」
既にジャケットを脱いだ千鶴はシャツに手をかけ、千切るように左右へ開こうとする。止めようとしていた女の子は気付いた。この子、ノーブラだ。
このままでは風紀を守るも何も無くなってしまう。
「ごほ、ごほっ……み、皆無事かい!」
声掛けをする凛太郎に、何人かの答えが返る。
龍八は落ち着いた表情で組んでいた腕を外すと、す、と掌を貴子が居た方向へと向けた。
未だ咳き込む音が向けた先から聞こえる。間違いなく、奴はこの先に居る。
「揶揄うネタに困らなくなるしな……興味はないが、ネタにはなる」
そして白い煙の中、集中する。空気を押しとどめるイメージ。熱くなる掌の周りでは白の煙が若干薄くなっていることが見て取れた。
圧縮した空気は確実に手の内にある。軸足を僅かに下げ、狙いを定める。
後は一言発するだけで、圧縮空気は貴子のスカートを狙い、捲れる――はずだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
片桐 久乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月22日
参加申し込みの期限
2013年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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