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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
風紀委員のお仕事～登校完了せよッ！～
●いつもの風景 AM7:00～
御剣 刀はランニングシューズを履き、外へ出る。
玄関を開けた途端に明るい陽の光が刀を包んだ。
眩しそうに眼を細めて太陽を見ていると、少しだけ風も吹いてくる。
天気は良いかもしれないがちょっとだけ肌寒くなりそうだ。
「……よし」
軽くジャンプをすると、刀はランニングを開始する。
蕎麦屋すすき野を通り過ぎ、骨董屋時雨が見えてきた所で、店先から五十嵐 時雨が出てくる姿が見えた。
「おーおはよう。精が出るな！」
「うん、おはよう」
軽く手を上げて挨拶し、時雨もその背中にお疲れ！ と声をかける。
流れる街並みに時折目をやりながら調子よく走っていくと、参道商店街へ到着。
まだ日も昇り始めた時刻だが、朝が早い商店街の店はシャッターが開き始めていた。
時折、ガラガラという音も聞こえてくる。
「あ、おはようございますー」
「おはよう」
「トレーニングですかー？ お疲れ様ですー」
「まあな。今日は天気も良いし」
そこで自転車に乗る屋敷野 梢と遭遇。
同じクラスの二人は他愛もないことを喋りつつ、しばらく並走していたが。
「あーっ！！」
「え……どうした？」
「動物たちにあげる予定のお菓子、忘れてきてしまいましたー！」
「ああ……そうか、気を付けて」
梢は急いで方向転換。そ、それではまた教室でーと残して逆方向へと走り去って行った。
嵐のような彼女を見送ってから、刀は再び走りだす。
大変だなと思うのと同時に、自転車はちょっと羨ましい。
（バイト代入ったらミカミジテンシャで……いや先に冷蔵庫か）
斉田電気店にとりおきしてもらっている冷蔵庫を思い浮かべ、規則正しい呼吸の合間に溜息めいたものが混じる。
（金、貯めないとな）
そんな事を考えつつ走っていると、次に出合ったのは聖。
彼女は自分と同じく、商店街を行く人々へ丁寧に挨拶をしていく。
「おはようございます」
「ああ、おはよう」
挨拶だけで通じ合える、暖かな心。
聖もそれを感じたようで、満足そうに前を向く。
このまま真っすぐ行けば、もう少しで寝子島駅だ。
刀は商店街を抜け、右に曲がったその先に杜の湯が見えてきた。
朝風呂を終えたご老人達が湯気を出しながら歩いていた。そこへもご挨拶。
「しっかり勉強しろよ！」
「あー……はは」
飛んできた野次に苦い笑いを返しつつ、まだまだランニングは続く。
「あら……」
御巫 時子が星ヶ丘寮から外へ出ると、すぐにスズメが一羽、彼女の元へと舞い降りた。手を差し出すとそのまま掌へ着地。
時子を見てくる小さな瞳は、いかにもお喋りしたくてたまらなそうに見える。
くすりと笑うと、時子は静かに願う。
――スズメの鳴き声が、幾つもの言葉に聞こえてきた。
「おはようございます……そんなに焦らなくてもいいので、いっぱいお話ししましょう……？」
掌のスズメを肩に乗せ、時子はゆっくりと歩き出す。
塀の上からは別のスズメが、お昼寝のお誘い。
飛び移りながら時子の傍を離れようとしないスズメは、さながら姫を守る騎士の様。
「ふふ……可愛いナイトさん、ですね……」
またお昼寝の時はお願いしますと微笑むと、そのスズメは任せろ、とばかりに大きく頭上を旋回する。
しばらく進むと、屋根の上に居たカラスが突然話しかけてきた。
「大きな動物……ですか……？」
カラスが向いている先を辿るように振り向くと、曲がり角から誰かが出てくるのが見えた。
……誰かわからない。何しろ、猫の着ぐるみだったのだから。
影はそのまますっと別の道へ。
「不思議なこともあります……ね……」
教えてくれたカラスや、周りのスズメ達に怖がらないで良い事を伝えると、再び時子は鳥たちとのおしゃべりを楽しむ。
「よし、しゅっぱーつ！」
といきは星ヶ丘寮を出発し、まずは星ヶ丘駅までランニング。
制服を入れたリュックがリズミカルに上下へ揺れる。
短い呼吸を繰り返しながら海沿いの道を走っていると、ステッラ・デッラ・コリーナが見えてきた。
海の青をその建物に映し、朝日を浴びて眩しく見える。
次には星ヶ丘マリーナ。受けていた風の塩辛さが、何となくここで増した気がする。
遠くに見えるモーターボートはあの高級ホテルのお客さんなんだろうか。
イソラ・ガレッジャンテを横目に通過し星ヶ丘駅へ。
まだあまり息も切れていない。
ジャージ姿で軽やかにステップを踏むと、白い壁に青い屋根の目立つ建物を背にして一気に星ヶ丘教会へと向かう。
星ヶ丘教会前でタクシーとすれ違い、賑やかな鳥のさえずりとすれ違い、ほどなくして教会に到着。
丘の上で思いっきり新鮮な空気を吸い込んだ後、ほとんど休むことなくといきは次の目的地へ。
（このくらい早い時間に行けばもしかしたら、朝散歩してる馬に会えるかもしれないし！）
うきうきと胸を弾ませ、心なしか軽い足取りでホースクラブに向かう。どうやら馬はクラブ内を散歩しているようだ。
「見て行くかい？」
「いいんですか！？ はーい、もっちろん！」
飼育の方に声をかけてもらい、馬を近くで見せてもらうことになったのだった。
御剣 刀はランニングシューズを履き、外へ出る。
玄関を開けた途端に明るい陽の光が刀を包んだ。
眩しそうに眼を細めて太陽を見ていると、少しだけ風も吹いてくる。
天気は良いかもしれないがちょっとだけ肌寒くなりそうだ。
「……よし」
軽くジャンプをすると、刀はランニングを開始する。
蕎麦屋すすき野を通り過ぎ、骨董屋時雨が見えてきた所で、店先から五十嵐 時雨が出てくる姿が見えた。
「おーおはよう。精が出るな！」
「うん、おはよう」
軽く手を上げて挨拶し、時雨もその背中にお疲れ！ と声をかける。
流れる街並みに時折目をやりながら調子よく走っていくと、参道商店街へ到着。
まだ日も昇り始めた時刻だが、朝が早い商店街の店はシャッターが開き始めていた。
時折、ガラガラという音も聞こえてくる。
「あ、おはようございますー」
「おはよう」
「トレーニングですかー？ お疲れ様ですー」
「まあな。今日は天気も良いし」
そこで自転車に乗る屋敷野 梢と遭遇。
同じクラスの二人は他愛もないことを喋りつつ、しばらく並走していたが。
「あーっ！！」
「え……どうした？」
「動物たちにあげる予定のお菓子、忘れてきてしまいましたー！」
「ああ……そうか、気を付けて」
梢は急いで方向転換。そ、それではまた教室でーと残して逆方向へと走り去って行った。
嵐のような彼女を見送ってから、刀は再び走りだす。
大変だなと思うのと同時に、自転車はちょっと羨ましい。
（バイト代入ったらミカミジテンシャで……いや先に冷蔵庫か）
斉田電気店にとりおきしてもらっている冷蔵庫を思い浮かべ、規則正しい呼吸の合間に溜息めいたものが混じる。
（金、貯めないとな）
そんな事を考えつつ走っていると、次に出合ったのは聖。
彼女は自分と同じく、商店街を行く人々へ丁寧に挨拶をしていく。
「おはようございます」
「ああ、おはよう」
挨拶だけで通じ合える、暖かな心。
聖もそれを感じたようで、満足そうに前を向く。
このまま真っすぐ行けば、もう少しで寝子島駅だ。
刀は商店街を抜け、右に曲がったその先に杜の湯が見えてきた。
朝風呂を終えたご老人達が湯気を出しながら歩いていた。そこへもご挨拶。
「しっかり勉強しろよ！」
「あー……はは」
飛んできた野次に苦い笑いを返しつつ、まだまだランニングは続く。
「あら……」
御巫 時子が星ヶ丘寮から外へ出ると、すぐにスズメが一羽、彼女の元へと舞い降りた。手を差し出すとそのまま掌へ着地。
時子を見てくる小さな瞳は、いかにもお喋りしたくてたまらなそうに見える。
くすりと笑うと、時子は静かに願う。
――スズメの鳴き声が、幾つもの言葉に聞こえてきた。
「おはようございます……そんなに焦らなくてもいいので、いっぱいお話ししましょう……？」
掌のスズメを肩に乗せ、時子はゆっくりと歩き出す。
塀の上からは別のスズメが、お昼寝のお誘い。
飛び移りながら時子の傍を離れようとしないスズメは、さながら姫を守る騎士の様。
「ふふ……可愛いナイトさん、ですね……」
またお昼寝の時はお願いしますと微笑むと、そのスズメは任せろ、とばかりに大きく頭上を旋回する。
しばらく進むと、屋根の上に居たカラスが突然話しかけてきた。
「大きな動物……ですか……？」
カラスが向いている先を辿るように振り向くと、曲がり角から誰かが出てくるのが見えた。
……誰かわからない。何しろ、猫の着ぐるみだったのだから。
影はそのまますっと別の道へ。
「不思議なこともあります……ね……」
教えてくれたカラスや、周りのスズメ達に怖がらないで良い事を伝えると、再び時子は鳥たちとのおしゃべりを楽しむ。
「よし、しゅっぱーつ！」
といきは星ヶ丘寮を出発し、まずは星ヶ丘駅までランニング。
制服を入れたリュックがリズミカルに上下へ揺れる。
短い呼吸を繰り返しながら海沿いの道を走っていると、ステッラ・デッラ・コリーナが見えてきた。
海の青をその建物に映し、朝日を浴びて眩しく見える。
次には星ヶ丘マリーナ。受けていた風の塩辛さが、何となくここで増した気がする。
遠くに見えるモーターボートはあの高級ホテルのお客さんなんだろうか。
イソラ・ガレッジャンテを横目に通過し星ヶ丘駅へ。
まだあまり息も切れていない。
ジャージ姿で軽やかにステップを踏むと、白い壁に青い屋根の目立つ建物を背にして一気に星ヶ丘教会へと向かう。
星ヶ丘教会前でタクシーとすれ違い、賑やかな鳥のさえずりとすれ違い、ほどなくして教会に到着。
丘の上で思いっきり新鮮な空気を吸い込んだ後、ほとんど休むことなくといきは次の目的地へ。
（このくらい早い時間に行けばもしかしたら、朝散歩してる馬に会えるかもしれないし！）
うきうきと胸を弾ませ、心なしか軽い足取りでホースクラブに向かう。どうやら馬はクラブ内を散歩しているようだ。
「見て行くかい？」
「いいんですか！？ はーい、もっちろん！」
飼育の方に声をかけてもらい、馬を近くで見せてもらうことになったのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年01月22日
- 参加申し込みの期限
-
- 2013年01月29日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2013年01月29日 11時00分
