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【男を見せろ!】
「ふむ。この音は……サッカー部の練習かの」
遠くから、風に乗って伝わってくるかすかな音を、
立井 駒鳥
はそう推測します。少しばかり歩を進めて、廊下の窓からグラウンドを覗いてみれば、あ、確かに。そこでは、サッカー部が練習の真っ最中でありました。
「クハハ! どうじゃしらもち、俺の耳は大したもんじゃろ?」
彼の腕に抱きかかえられているのは、可愛らしい家鴨の中雛。彼の所属する射撃部で大切に育てられている、『しらもち』と名づけられたオスのアヒルは、駒鳥の腕の中から彼を見上げて、くわっ、とひとつ鳴きました。
楽しげに笑う駒鳥でしたが……彼は何も、しらもちを連れて、ぶらぶらと校内を散歩しているわけではありません。
「さて、部長はどこへ行ったのやら……」
きょろきょろとあたりを見回しつつつぶやいたとおり、射撃部の部長こと
八神 修
が練習になかなか姿を見せないので、駒鳥がこうして探しに出てきたところなのです。
しばし、しらもちと一緒に、校内をぐるぐるぐる。そこかしこで鳴り響く、様々な音の発信源をピタリと特定してみせたりしつつ、部長さんを探し回っておりましたところ……。
「……お。やっと見つけたぞ、修、何しとるんじゃ?」
「ん、ああ、立井か。いや、ちょっとな……」
お目当ての姿を探し当ててみれば、そこは、家庭科室の前。
いつもクールな修ですが、駒鳥には、彼がほんの少しばかり、緊張しているのが見て取れました。
そして、気づけばあたりに立ち込めている、この異様な臭気。何とも表現に困る臭いと、そして家庭科室という場所柄もあり、駒鳥には、ぴーんと閃くものがありました。
「ははあ……なるほどのう」
「……そういうことだ。どうだ、立井も付き合わないか?」
つまりは、この扉の向こうに待っているはずの、想い人のため。修は勇ましくも身体を張ろうと、そう決めているようなのです。
そして駒鳥は、そんな彼の恋を暖かく見守り、応援する立場にありました。ここはひとつ心を決め、自分も一肌脱いでやるのが、男同士の友情というやつなのでしょう。
「うむ、では、俺も付き合うとしようかの」
「ああ、助かる」
顔を見合わせ、ひとつ、うなずき合うと。
二人は意を決し、家庭科室の中へと特攻をかけるのです。
扉を開けば、そこには予想通りの顔に、見知った顔。
「あっ……こんにちは」
「修君、来てくれたんだ?」
修の想い人たる
七夜 あおい
と、その友人の
綾辻 綾花
が、仲良く料理をしておりました。
キッチンには、いくつか並んだ完成済みの料理と……傍らに、この立ち込める臭気の発生源と思われますところの、ぐつぐつぐつと地獄の窯のように煮立った鍋。
「ああ。あおいの手料理が食べられるとあっては、来ないわけには行かないからな」
ぱあっと輝いたあおいの笑顔に、にこりと微笑みを返した修。一瞬、ぐつぐつ鍋へと目が留まりましたが、そのリアクションを一切顔へと出さなかったのは、さすがです。
(……好きなんじゃなぁ)
傍らの駒鳥も、男を見せる我らが射撃部部長の勇姿を、微笑ましく眺めておりました。
「じゃあ早速、試食してもらえるかな?」
そう。彼らはここへ、あおいの新作料理を試食しに訪れたわけでありまして。友人のためと自ら志願した駒鳥も、ましてや好きな女の子の手料理を前にした修も。彼女の料理の腕前を存分に知っていてなお、それを拒否するという選択肢は、もはやありはしないのです。
「ああ。じゃあ……いただきます」
「うむ。いただきます……」
あおいと綾花がそれぞれに差し出してくれた小鉢の中身をスプーンですくい、二人は一瞬、そうとは見えないほどのかすかな逡巡の後に……ぱくり。
南無三……!
「どうかな……?」
じい、と二人の顔を覗き込みながら感想を待つ、あおいに。
「……うむ。結構、イケるの」
心の中で身構えた分、ちょっぴり拍子抜けしつつ。駒鳥は素直な感想を述べました。
修もまた、
「ああ。美味いよ、あおい」
「本当? 良かった!」
安堵の笑顔を見せると、あおいは嬉しそうに笑います。
駒鳥も修も、別段味オンチだなどということは無くて、その味覚は確かなものです。
二人が食べたのは、うずらの卵の入った煮物。ほんのり香る、このフレーバーは……カレー風味!
格別美味しい……というわけでは無く、あくまで普通のお味。けれどいつものあおいの腕前を鑑みるならば、何という前進でしょうか。この普通さが、むしろありがたい!
「ふふ、うずらの卵のカレー煮だよ。あおいちゃんのお弁当の、新しいレパートリーなんだ」
「カレー粉を使うのは良いアイディアだったよね、綾花ちゃん」
そう。この奇跡の裏にあったのは、ともすれば迷走してしまいがちなあおいの料理に、そっと加えた一工夫。火加減に味加減、ナイスフォローで上手く整えてくれた、綾花の素晴らしいアシストの賜物なのでした。グッジョブ!
俄然モチベーションの上がった修と駒鳥は、幾つも並んだ他の料理にも手を伸ばしていきます。
「これも……こちらのこれも。うん、どれも美味いな。これは、もう少し塩加減を調整すれば、もっと味が引き締まるかもしれない」
「あ、修くんもそう思った? 私もそう思ってたんだ!」
「これは少し、酸味が強いかの? あれと、これを加えて……こうしたらどうじゃろう」
「本当だ、こっちのほうが美味しいですね。あおいちゃん、メモしておかなくっちゃ」
ああ、普通! どれも実に普通の味で、食が進みます。普通って、最高!
……と。まぁ、ちょっとばかり調子に乗りすぎてしまった、その反動だったのかもしれません。
「ふむ。となると、この鍋の中身も……ちょいとばかり臭いがキツイだけで、実はイケるのかの?」
「そうだな。今なら、何でも食べられそうだ。立井、俺にもよそってくれるか?」
二人が手を出したのは、例の、地獄に漂う瘴気のような臭いを放ちますところの、ぐつぐつお鍋。
「……あっ、それはー! 後で、手を加えようと……!」
綾花が止めるも、間に合わず。
「………………」
「…………ぅまぃ、ょ?」
目を白黒させながらも、あおいのためを想う一心で捻り出したのでしょう、修のか細い声に。言葉も無く悶絶しながら、駒鳥は思いました。
やっぱり……好きなんじゃなぁ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月07日
参加申し込みの期限
2014年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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