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「いぬ」のお手伝いさん
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【世界を連れ歩く少女】
街がいぬで溢れた日。
所用から自宅マンションへ帰る途中、
大天使 天吏
はエントランスに1匹の柴犬が居る事に気がついた。
首から既に恒例の「お手伝いします」看板を掛けたアレ。
いぬは暑さでぼんやりしているのか、背後からその姿を見せた天吏に気付く様子が無い。
天吏は少し間をおいて不思議そうに首を傾げたが、ゆっくりとふんわりしたワンピースの裾をひるがえして犬の正面に回って声を掛けた。
「……お水をどうぞ。アスファルトの地面が近い場所は暑いでしょうから自室に」
「おおっ! 今まで無視され続けたせっしゃに声を掛けてくれる人がいるだなんて……!」
「犬さんを……無視するなんて、ひどい」
いぬが人語を喋った事も飛ばして、悲しげに僅かな怒りを添えて呟く天吏。
天吏はいぬを連れ立って自分の部屋に案内した。
そこでも、フローリングの床は犬の足腰に悪いと聞いていた天吏は、別室から布団を運び込む。
「もし、宜しかったら……こちらで、どうぞ。寝転がっていただいて、けっこうですから」
いぬは余りの対応の違いに感涙を隠せない。
そこでいぬがエントランスにいた事情を聞いた天吏は、更に理解出来ないとばかりに首を傾げた。
「犬が猫より優れている所……?
そんなの、全てに決まってるじゃないですか」
天吏は呼吸するようにそう告げる。
天吏の世界には、ほんの少し特殊な生物ヒエラルキーが存在する。
『鳥>他の生き物>壁>人間>猫』
かのクローネに味方し、テオやテオに味方する人間を嫌いと分類するようになったヒエラルキー。
今回、この中で「いぬ」は「他の生き物」に分類される。
平たく言えば人間より上位種だ。
「犬さん、貴方はネコより、そして人間より立派だわ」
「いやいや、そんな事ないのでござるワン。そうでなければ、いぬ皇さまが人の役に立つようにって言う訳が無いのでござるワン」
天吏は、そのいぬ皇さまというのに問題があるのだろうかとも思案したが、いぬ皇さまというのは、このいぬ達より偉いのだろう。ならば、人間よりも偉く、何か考えがあるのだろうと思える。
天吏はしばし考えた後、ふと浮ぶように案が湧いたのを感じた。
「では、犬さん。……山へ、探索に行きましょう。暑さ対策に犬さん用の靴下を履いて。
あそこでは、人間なんかでは出来ない事が、たくさんあります」
「……例えば、あそこに、落ち掛けている鳥さんの巣がありますが……助けたくても…人間が触れたが最後、鳥さんが近寄らなくなるかもしれません……」
「それならせっしゃの出番でござるワン!」
いぬはひょいと改めて軽く身を起こして二本足で立ち上がり、そこを天吏が重たいのを頑張って持ち上げれば、巣に届いたいぬの手はちょいちょいと巣を直すのに成功した。
他にも、
「この木の実は食べると美味しいでござるワン!」
「この実は、人にもいぬにも毒だワン! 気をつけるワン!」
いぬは歩きやすいように四本足で移動しながら、天吏に色々な事を解説して回った。
その中には、天吏の知っているような事もあったかも知れないが、それでも天吏はそれを上位種のいぬの口から聞けたことに僅かながらの感情を隠さず喜んだ。
そして夕方近くになった頃──
「ここは……どこでしょう?」
山の中で天吏が呟く。
確かに夕暮れ時に降りる道が一向に見えないのは不安をそそる。
天吏はこの付近は良く探索によく来ているが、今日は状況が特殊だったせいもあってすっかり迷ってしまった。
「こんな時こそ、いぬの鼻が役に立つでござるワン!」
そんな最中において、いぬはあっという間に街へ降りる為の道を、いとも容易く見つけ出してしまった。
天吏はそれに目を見張りながら、感銘を隠さない瞳で、「お礼に」とお水と骨の刺さらないお肉を振舞った。
「……せっしゃ、少しは天吏殿のお役に立てたでござるワン?」
天吏の名前を呼んだのは、雰囲気と言葉から天吏が人を余り好ましく思っていないことを察したからだろう。
それを踏まえて、そんな気苦労まで掛けて……と不安になりながらも、天吏は少しぎこちないけれども、それでも幸せそうな笑顔で答えた。
「ありがとう、ございます……また、いらっしゃってください。
今日の、お礼がしたいから……」
いぬは、目を輝かせてその言葉を受けながら、大岩の中に戻っていった。
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担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月31日
参加申し込みの期限
2014年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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