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「いぬ」のお手伝いさん
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【訪問お手伝い ~ノックの音が~】
こつこつ、こつこつ……
「何でしょうねー」
玄関のノックの音に気付いた
屋敷野 梢
は様子を見る為に、こっそりと玄関を開けてみた。
こっそりと開いたそこには、1匹のいぬがいた。
いや、それ自体は普通かも知れない。しかし、梢が何事かと凝視している間に、そのいぬは日本語で話し始めたのである。
「いぬたるもの、やはり待っているだけではダメなのでござるワン!!
──と言う訳で、ご主人様!! 今日一日、何でもいいからお手伝いさせて欲しいでござるワン!!」
「は、はい」
──梢の即答は、明らかなる迫力負けだった。
何しろ、日本甲冑を身に纏った秋田犬が石をくわえて戸をノック。
更には語尾に「ござる」と「ワン」を追加して、話し掛けてきたのである。
しかも、返事をした瞬間に、地についていた四本足がシャキンと二本足となり、甲冑共々、堂々と立たれた日には。
もはや何処からツッコミを入れていいのか分からない。
「まあいーや。ヘンテコな出来事は慣れてますから」
しかし、そこは寝子高の学生なだけはある。珍妙な出来事等もはや慣れっこ。
「しかし、お手伝いですかー」
梢は呟きながら、しばし思案する。
家事は一通りこなしてしまう梢にとって、改めてお手伝いと言われても──
「…はっ!
完璧に家事をこなす私にも、苦手な分野が──!」
梢の苦手なもの。それは──部屋の掃除。
「あなたには、私の部屋の掃除を任命します!
……と、その前にちょっと乙女の秘密を隠してくるので、ここで待っててください!」
飛び出すように梢がその場から立ち上がり、自室へ向かっては、即座にここに何事も無かったかのように戻ってくる。
いぬは不思議そうに首を傾げつつも、甲冑をかちゃかちゃさせながら、戻って案内をする梢の後を付いていった。
「………!?」
そして……その部屋を見ていぬは愕然とした。
一面に広がった部屋にはモノの置き場が一切無かった。
ただ一筋ある、「机への獣道」が世界最後の良心に思えた位に。
しかし、決めたご主人様の為ならば、なんとしても成功させたい。
いぬは震える足を武者震いだと思い込む事にして、何とか梢の部屋に踏み入った。
──まずは引き出しに手を掛けようとして、
「あ、
早速ですが机の引き出しは倫理的に危ないので絶対触れないこと!
開けたらそのモフモフを剃っちゃいますよ」
もはや武者震い等ではない、毛を剃られる。明らかなる恐怖を隠せない中、間延びをした梢の声が響く。
「困りましたねー。どこから手をつけましょうかー。
……あー。もう一つ注意事項。
昆虫標本とかいっぱいありますが、丁寧に扱ってあげてくださいね。命をもらって、作った奴ですからー」
そこでやっと、いぬは我に返った。
部屋をしっかりと凝視すれば、確かにあちこちに昆虫標本がある。
「命をもらって作った奴」──その言い方には間違いなく愛情が込められていた。
この部屋を、きちんと片付け、その昆虫標本がきちんと見られるような環境に出来ればどれだけ素晴らしい事だろう。
「ご主人様! 拙者、頑張るでござるワン!!」
犬の目は輝いていた。
梢も納得したように頷く。
「じゃー、細かい指示を出しますので、一緒に片付けましょ!」
それから約5時間が経過した。
梢の指示により、まず昆虫標本を兎角丁寧に扱いつつ、その他は皆ゴミとして家の外へ運び出す。
体力には自信があるいぬは一所懸命に、甲冑を鳴らしゴミ出しを繰り返した。家人に遭遇する事もなく作業は順調。
部屋も地道ながらも獣道が人が普通に歩ける道へ、そして道ではなく部屋の形を保ち始めた頃には達成感すら感じ始めた。
梢が掃除機を掛け、いぬは最後の昆虫標本を犬の手が届くギリギリの机の上にそっと置く。
「ご主人様っ! 終了でござるワンッ!!」
「お疲れさまー。助かったよー」
「す……少しは、お役に立てたでござるワン…っ!?」
どきどきしながら尋ねる犬に、梢は久方ぶりに意識して表情を作ることなく、ほんの小さく微笑んだ。
「うんー。役に立ったよ、ありがとうー」
「それでは、拙者! これにて失礼するでござるワン!」
「気をつけて帰るんだよー」
梢が名残惜しそうに、その頭をくしゃりと撫でた。
最初は二本足だったいぬが、四本足に戻り駆けていく。
「かわいい子だったなー」
梢は、しみじみと今日を振り返り、しばらくずっと頭を撫でてあげていた自分の手を眺めていた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月31日
参加申し込みの期限
2014年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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