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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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ドラゴン喚ぼうぜ！【蛤】
【奇跡の行方】
「お、重たいね……パンタくん」
「そうだね……ウィム」
「パンタくん」と呼ばれる神嶋 征一郎と、
「ウィム」と呼ばれる霧谷 朧の小学校１年生まで若返ってしまった二人組。
彼らは今、高台の崖の上から岩を転がしているところだった。
目的はハマグリの貝殻を割る為──それだけならば、まだ良かったかも知れない。
しかし、問題点は、転がしている岩が、二人の３～４倍はあろうかという巨大石であったことだった。
こんな物が上の崖から落ちてきては、下の人間はもれいびであってもただでは済まない。
それを木の棒と抱えられる小さめの岩を使いながら、二人は器用に高台の上まで運んでいく。
運んでいる大岩のせいで状況が大きく変化し、まさに今、巨大ハマグリの中に人が居るとも知らず……
「改めて見ると、結構な大きさだね。ウィム。
人を巻き込んでしまったらどうしようか」
「大丈夫！
もし成功してお兄さんお姉さん達まきこんじゃったら『ごめんなさい……』って泣きそうな顔で言えば許してくれるよ！」
子供とは、いつの時代も無邪気で、そして残酷な生き物であった──
かくして──
「それっ！！」
崖の頂点から直径４～５ｍはあろうかという大岩はついに落とされたのである──
体力消耗から少し。八神 修は僅かながらに体力を回復させ立ち上がる。
大した時間は経っていない、霧が数度吹き上がるのを見たが、こればかりは皆の無事を祈るしかない。
「貝柱を切れ！」
あらん限りの声を上げて、巨大ハマグリの中にいるメンバーへ叫ぶ。
「聞こえました。実行します」
「了解デース！」
常闇 月と深縹 露草の二人が、コンバットナイフと包丁で貝柱を狙い打つ。
しかし、その貝柱の巨大さも一般的な貝柱の比ではない。
その巨大さと弾力に手間取る中、
「命令なら……従うよ……」
小さくなった矢萩 咲から「子夜お姉ちゃん、やっておしまいなさい！」──その一言で、ろっこんビームから、ハマグリの中まで霧を含むハマグリの全ての攻撃をかわし切り、哀坂 子夜が現れた。
その手には、一振りの、
一目見て業物と分かる刀を持って。
【童子切の再現】──かの伝説の鬼「酒呑童子」の首を刎ね、「天下五剣」の一つと数えられた「童子切安綱」の銘を冠した刀の再現。それこそが、子夜のろっこんである。
愛用の模造刀を砂浜に突き刺し、再現を果たした「童子切安綱」の持続性はあまりない。
しかし、剣一振り──それだけあれば充分だった。
光を纏うかのように線に沿った一閃は、やすやすと貝柱を切り裂き、その口を開き始めたのである。
しかし、
「ハマグリから離れろ！！」
その美しさに見惚れている暇はなかった。ただ響く修の声が極めて切羽詰っているのが分かる。
「りょ、了解デース！！」
「実行します」
「命令なら……従うよ……」
何か異様な空気を感じて、言葉半ばに三人は全力で疾走してハマグリの貝殻から脱出する。
そして見たものは──崖からの落下を始めた巨大な岩だった。
そして、そのほんの十数秒前。
貝殻を割る為の算段を立てた御剣 刀は、ろっこん【加速】を使用して、助走をつけて全力で走り出した。
そして勢いをつけた後、思い切り地面を蹴り上げる！
それに合わせて、少し離れた所から、小山内 海が刀に照準を合わせてのろっこん【アクセラレイトライン】発動！
それは、巨大ハマグリよりも高く刀の身体を宙に浮き上がらせた。
刀は、重力を無視して浮いているような錯覚すら覚えながらも、渾身の力と、自身の全体重を掛けて、巨大ハマグリの殻を割るべく、自分の愛用の木刀を貝殻に突き立てようとした──瞬間、
目の前には全長４～５ｍの巨石が上昇した刀を巻き込むかのように落下してきた！
「────ッ！！」
視界に入る巨大岩に、今の刀には一人では回避をする術が無い。
──そう、一人ならば。
刀はその運動神経を生かして、空中で体勢を変え。
巨大石と半ば一緒に落ちながらも、それでも片足を向け、岩に軽く足を掛ける。
これは、賭けであった……それも絶対的に命に関わるような。
しかし、刀は疑わなかった。
刀は信じた。
──そこに、回避をする為の、唯一のろっこん。
海の【アクセラレイトライン】が引かれている事を──！
刀は岩を強く蹴る。
普通ならば、それでも回避出来ずに巻き込まれてしまうであろう。
しかし──刀の身体は、弾けるように真横へと吹き飛んだ。
そして、まさにそれと同時に、巨大な岩はハマグリの開き掛けた貝殻を大きく砕き、粉塵を巻き起こして砂浜と大海の中へと沈んでいったのである。
刀は砂浜より少し離れた深めの水際に落ちた。
幸いにして怪我一つ無い事を確認し。
海に感謝と安堵の笑みを向けると、彼女は『刀くん ぶじでよかった』と速筆したスケッチブックで恥ずかしそうに顔を隠した。
【巨大ハマグリ、無事撃破！！ お疲れ様でした！】
「お、重たいね……パンタくん」
「そうだね……ウィム」
「パンタくん」と呼ばれる神嶋 征一郎と、
「ウィム」と呼ばれる霧谷 朧の小学校１年生まで若返ってしまった二人組。
彼らは今、高台の崖の上から岩を転がしているところだった。
目的はハマグリの貝殻を割る為──それだけならば、まだ良かったかも知れない。
しかし、問題点は、転がしている岩が、二人の３～４倍はあろうかという巨大石であったことだった。
こんな物が上の崖から落ちてきては、下の人間はもれいびであってもただでは済まない。
それを木の棒と抱えられる小さめの岩を使いながら、二人は器用に高台の上まで運んでいく。
運んでいる大岩のせいで状況が大きく変化し、まさに今、巨大ハマグリの中に人が居るとも知らず……
「改めて見ると、結構な大きさだね。ウィム。
人を巻き込んでしまったらどうしようか」
「大丈夫！
もし成功してお兄さんお姉さん達まきこんじゃったら『ごめんなさい……』って泣きそうな顔で言えば許してくれるよ！」
子供とは、いつの時代も無邪気で、そして残酷な生き物であった──
かくして──
「それっ！！」
崖の頂点から直径４～５ｍはあろうかという大岩はついに落とされたのである──
体力消耗から少し。八神 修は僅かながらに体力を回復させ立ち上がる。
大した時間は経っていない、霧が数度吹き上がるのを見たが、こればかりは皆の無事を祈るしかない。
「貝柱を切れ！」
あらん限りの声を上げて、巨大ハマグリの中にいるメンバーへ叫ぶ。
「聞こえました。実行します」
「了解デース！」
常闇 月と深縹 露草の二人が、コンバットナイフと包丁で貝柱を狙い打つ。
しかし、その貝柱の巨大さも一般的な貝柱の比ではない。
その巨大さと弾力に手間取る中、
「命令なら……従うよ……」
小さくなった矢萩 咲から「子夜お姉ちゃん、やっておしまいなさい！」──その一言で、ろっこんビームから、ハマグリの中まで霧を含むハマグリの全ての攻撃をかわし切り、哀坂 子夜が現れた。
その手には、一振りの、
一目見て業物と分かる刀を持って。
【童子切の再現】──かの伝説の鬼「酒呑童子」の首を刎ね、「天下五剣」の一つと数えられた「童子切安綱」の銘を冠した刀の再現。それこそが、子夜のろっこんである。
愛用の模造刀を砂浜に突き刺し、再現を果たした「童子切安綱」の持続性はあまりない。
しかし、剣一振り──それだけあれば充分だった。
光を纏うかのように線に沿った一閃は、やすやすと貝柱を切り裂き、その口を開き始めたのである。
しかし、
「ハマグリから離れろ！！」
その美しさに見惚れている暇はなかった。ただ響く修の声が極めて切羽詰っているのが分かる。
「りょ、了解デース！！」
「実行します」
「命令なら……従うよ……」
何か異様な空気を感じて、言葉半ばに三人は全力で疾走してハマグリの貝殻から脱出する。
そして見たものは──崖からの落下を始めた巨大な岩だった。
そして、そのほんの十数秒前。
貝殻を割る為の算段を立てた御剣 刀は、ろっこん【加速】を使用して、助走をつけて全力で走り出した。
そして勢いをつけた後、思い切り地面を蹴り上げる！
それに合わせて、少し離れた所から、小山内 海が刀に照準を合わせてのろっこん【アクセラレイトライン】発動！
それは、巨大ハマグリよりも高く刀の身体を宙に浮き上がらせた。
刀は、重力を無視して浮いているような錯覚すら覚えながらも、渾身の力と、自身の全体重を掛けて、巨大ハマグリの殻を割るべく、自分の愛用の木刀を貝殻に突き立てようとした──瞬間、
目の前には全長４～５ｍの巨石が上昇した刀を巻き込むかのように落下してきた！
「────ッ！！」
視界に入る巨大岩に、今の刀には一人では回避をする術が無い。
──そう、一人ならば。
刀はその運動神経を生かして、空中で体勢を変え。
巨大石と半ば一緒に落ちながらも、それでも片足を向け、岩に軽く足を掛ける。
これは、賭けであった……それも絶対的に命に関わるような。
しかし、刀は疑わなかった。
刀は信じた。
──そこに、回避をする為の、唯一のろっこん。
海の【アクセラレイトライン】が引かれている事を──！
刀は岩を強く蹴る。
普通ならば、それでも回避出来ずに巻き込まれてしまうであろう。
しかし──刀の身体は、弾けるように真横へと吹き飛んだ。
そして、まさにそれと同時に、巨大な岩はハマグリの開き掛けた貝殻を大きく砕き、粉塵を巻き起こして砂浜と大海の中へと沈んでいったのである。
刀は砂浜より少し離れた深めの水際に落ちた。
幸いにして怪我一つ無い事を確認し。
海に感謝と安堵の笑みを向けると、彼女は『刀くん ぶじでよかった』と速筆したスケッチブックで恥ずかしそうに顔を隠した。
【巨大ハマグリ、無事撃破！！ お疲れ様でした！】
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2014年07月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年07月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2014年07月08日 11時00分
