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ドラゴン喚ぼうぜ!【蛤】
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【心は優しさ 身体は慈愛で出来ている】
「はーい、みんなあつまれー」
それは、この環境下では場違いな声だった。それは例えるならば、子供向け番組のお姉さんのように。
声の主は、
北原 みゆき
。
最初、状況を把握して顔色を真っ青にしながら岩陰に身を隠していたのだが……
「うぅ、あーちゃんこわくないもぉん……!」
その岩陰から何やら声が聞こえてくる。
「誰かいるの……?」
みゆきが声を掛ければ、恐る恐る一人の幼稚園児が出て来たではないか。
「あーちゃん、こわくないもん……っ。おばけなんかぁ、こわくないんだからぁっ」
半べそをかいて、それでもみゆきの姿を見つければ、ひしっと抱きついて来た。
僅かに見えた名札には「しらさわ あやこ」の文字。
「まさか……とは思うけれども……」
こんなところに幼児が居ること自体がまずおかしい。
そして砂浜には、幼児、児童がわんさと駆け抜け回っているではないか。
その中には、友人
夢宮 瑠奈
と非常に良く似た、オレンジを基調にふわふわの赤いレースに大きなリボンの付いたドレスワンピースに身を包んだ女の子の姿まで見受けられた。
これは……ほぼ間違いない。神魂の力だ。
やっと思考の整理がついたみゆきは、若返りすぎた位の白沢先生の頭を優しく撫でる。
「きっと大丈夫。すぐ帰れるから……」
そして勇気を出し岩陰から出て、落描きいっぱいの看板を何とか解読して、状況を理解する。
これはもう岩陰に隠れるまでに巨大ハマグリを目にして思わず浮んだ、
『間違いない、あれはあれは第9世界の住民!
儀式によって……あぁ静まれ、私の中二病!』
──などと、さり気なくテンションの高い事をやっている場合ではなかった。
看板を見る限り、みゆきはそのモンスターを倒す為に尽力しなければならなさそうだ。
そうでなければ、状況は悪くなる一方。
子供達にも、あんな巨大ハマグリを見ればトラウマになるに違いない……
そう思った矢先。
志田 朝陽
の声が聞こえてきた。
「やっべ! めっちゃスリリング! ちょー楽しい!
貝って大事に育てたらあんなに大きくなるんだな!
オレも帰ったらお店で貝買って貰って育ててみよっ!」
「……………」
幼児達が予想以上に生き生きしているのは、元が大人だったからか、それとも生粋のものでみゆきの判断が誤っていたのかは分からない。
ただ、みゆきは軽いめまいを起こしつつも、考え直す。
そうだ、岩陰にいた少女のように怯えている子もいるかも知れない。
そう思えば、みゆきの身体は自然と動いた。
「ちっちゃい子集まれー。危ないから向こうを向いちゃダメだよー。お姉さんについていってねー」
そして、衣服を完全に溶かされながらも未だ闘い続ける面子に向かって全力で叫んだ。
「お願いします、武器を持っている人は注意を引き付けて!」
中の状態はどうなっているのか分からない。しかし近づけば彼女のろっこん【ミス・ディレクション】により甚大な被害が出るのは間違いないと確信する。
【ろっこん名】ミス・ディレクション
【発動条件】周囲3m内の誰かが一番の特技をした瞬間
【能力】対象になった人間が行った『一番自信のある特技』(ろっこん含む)が失敗しやすくなる
……特技封じ・そして魔のろっこん殺しである。
この能力に彼女はずっと苦しめられてきた。
その精神的ダメージを少しでも克服出来たのは、彼女の隠されていた芯の強さとその心に他ならない。
みゆきの将来の夢は幼稚園の先生。
伊賀 解理
のろっこん【代理告白】が何処に飛んでくるか分からない状態ではあるが、先程の……もしかしたら家庭科の白沢先生かも知れない幼児のいた場所には一発もビームは届かなかった。
あそこならば安全だろう。そう思い切り、幼児達を集める。
「皆~危ないからこっちにおいでね~」
「は~いっ」
あちこちから元気な返事。しかし、集まってきたのは幼児達ばかりではなかった。
「あーっ、匿ってくれるなら助かるわぁ……っ!」
「よーた……! ここなら、怪我をせずに済みそうだぞ……!」
片方だけが幼くなってしまった
雨崎 荒太郎
と
西野町 かなえ
ペア。
手をつないで駆けてきた
呉井 陽太
と
榊 彩斗
ペア。
そして、
「良かった……ここなら安全なんですね」
「助かりました。巨大ハマグリより、ビームの方が恐いだなんて考えもしなかったです」
隠れる事で、ビームの被害をすれすれでかわす事に成功してきた
綾辻 綾花
と
倉前 七瀬
。
「う~、おなかペコペコなのだ~。
早く食べないとお腹と背中がくっついてしまうのだ~……!
あ、みゆきちゃん! こんばんはなのだ!」
もはやキャンプ場も安全ではない。
ビームさえなければ、食材をいっそハマグリを退治する前から頂いてしまおうかと考えていた
後木 真央
が大誤算だという顔を隠さず誘導した岩陰に入っていく。
「うん、ここは良い鑑賞位置だね」
最初はキャンプ場で様子を見ていた
旅鴉 月詠
がビームをものともせずに堂々と歩いてきて、同じ輪に加わった。
そして、良い鑑賞位置と判断しながらも、月詠は自分から平然と服を脱ぎ、ライトグリーンのスポーツブラを露にする。
「おおっこんにちはなのだ、月詠ちゃん! 月詠ちゃんはライトグリーン……」
真央が感嘆を隠さないように、その姿をじっと見つめる。
「詠ちゃん……多分、霧もここまでは届かないと思うから脱がなくても……」
女の子でも、女性の下着姿は目のやり場に困る。
そう思いながら言い掛けた言葉を、月詠は静かに言葉を差し込むように遮った。
「と、私もそう思っていたのだけれどもね」
そう言って月詠が絵の描かれたスケッチブックを背後に掲げるのと、
届かないと思っていたハマグリの霧が、その絵の中に吸い込まれていくのはほぼ同時だった!
月詠のろっこん【絵空事】──
【発動条件】視認した動物でないものが月詠の絵に触れる
【能力】触れたものを絵として封じる。生きた動物が触れると封印が止まる。絵の破損で元に戻る
「ずっと見ていたのだけれどもね。
あの霧は、どうやら人を狙って射程を変えてくる。
あのハマグリはやっかいな事に多少なりとも知能──もとい、全身内臓みたいなものだから『そういう本能』を持っているようだよ」
その説明に、その場にいたまだ衣類を溶かされていない者が息を呑む。
「で、私ある程度警告しているはずなんだけどね。
魔術の素質がない素人が扱うと痛い目見るって」
知り合いのその言葉に、七瀬が僅かに目を逸らす。
その仕草を見逃さなかった月詠は、しばし彼を見つめて沈黙した後、視線はそのまま言葉を続けた。
「大抵はヒトをその気にさせるものなんだが中には本物が混ざっている事もある──
まあいいや。
取り敢えず今回は蛤みたいだし。服を溶かすだけの」
その言葉に更に視線を逸らした七瀬を横目に、ろっこんで溜まった霧を明後日の方向へ排出する。
そして、岩場から足を踏み出した月詠にみゆきが慌てて声を掛ける。
「詠ちゃん、どこに行くの? 危険じゃ──」
「このままじゃ、きりがない。
まだ服を溶かされていない人がいるみたいだからね。
事件解決、そして早々にハマグリを食べるためにも、助けてみるのも悪くない」
そう言う間にも、ハマグリが網目から霧を出そうと準備しているのが一行の気配に伝わった。
月詠が「離れる余地、なしか」と、即座にペンを滑らせ新たなる絵を描き起こし始める。
その様子に、自分のろっこん【ミス・ディレクション】が発動しないよう、慌てて月詠から距離を取るみゆき。
そして、放たれた霧を吸い込んでいる間を縫って、かなえがクーラーボックスを持って傍を駆け抜け走り始めた!
「かなえお姉ちゃん!」
「こーたろー君あぶないから、お姉ちゃん達の所に居ぃや!
こんのぉ……っ」
走りながらも、クーラーボックスから時間が経ってもキンキンに冷えた豆腐を丁寧ながらもガッと掴み出す。
「いい加減にしぃやーーーっ!!」
かなえのろっこん【とうふの角に頭ぶつけて死なす】発動!!
【発動条件】対象の頭にとうふの角をぶつける
【能力】とうふの角に頭をぶつけた対象を気絶させる
とんでもないろっこん名である。
とんでもないろっこん名ではあるが、効果は確かにあった。
豆腐の角が水管に当たった巨大ハマグリは、ぐらぐらと大きく揺らめいた後、一時的ながらも完全に動きを止めたのである。
一時的な気絶であろう。しかしそれは、絶対的なチャンスでもあった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月01日
参加申し込みの期限
2014年07月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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