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- 00月00日生 00歳
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【ネコミケ】萌えろ！２日目の幻想バトルロイヤル！
<３>
※このページにはオサレな造語や設定が飛び交っていますが、らっかみ！本編とは一切関係ありません※
屋敷野 梢は南ブースを蝶になって彷徨っていた。
彼女のろっこん『胡蝶の夢』の効果だ。
そして第六のパラメータ『危険察知能力』を逆手にとり、いち早く朱雀と接触を果たすことに成功していたのだ。
「こんにちわー。あの、すいませんー。あまり暴れてもらうと周りの迷惑になるのでやめてくださーい！」
蝶から人間に姿を変えた屋敷野を目の当たりにした朱雀は、刀を構えて警戒する。
「面妖な！ ヌゥゥーッ、さてはモノノケだな？ セイバイしてくれる！」
「失礼ですねー！ ちょっと変わった特技があるだけの、まっとうな女子高生ですよー！」
妖怪扱いされ、ブリブリと頬を膨らませて怒る屋敷野。
だが、朱雀の警戒は一向に緩む気配がない。
「拙者はこの世界に来てから、お前のような妖怪から命を狙われ続けているのだ。お前も拙者を誅殺しに参ったのだろう！？」
「ああーもー、この忍者、全然人の話聞きやがらねーですねー！」
全く噛み合わない会話に、屋敷野は天を仰いでしまう。
「ですからー、大人しく元の同人誌の世界にお帰りくださーい！ あなたのおかげで、私たちは迷惑しているんですからー！」
「迷惑だと？ ようやく自由の身になれたと思った矢先、命を狙われる拙者にとって、お前たちこそ迷惑千万極まりないぞ！」
朱雀の刀身が真っ赤に燃え上がる！
とてつもない殺意の波動に、屋敷野は慌てふためく。
「ちょ、ぎゃー！ 攻撃やめてください、死ぬ！」
「天誅ホムラブレードビーム！」
「グワーッ!!」
屋敷野の身体は、真っ赤なビームの中に消え失せていった……。
何が起きた……？ 今日はネコミケに遊びに来て、知り合いを見つけて、また明日って別れて。
たしか、変な忍者に、光を放たれて……。
――いつまで寝ぼけている？
屋敷野は辺りを見渡した。
何もない、ひたすら地平線だけが広がる異空間。
そこに、真っ白な死装束を纏った屋敷野と瓜二つの少女が立っていた。
だ、誰ですかこんな時に！
――私はお前だ。お前が忘れていたお前の本当の能力（ちから）だ。
ち、能力って私のろっこんは……！
――それはお前の力の一部。思い出せ、神魂世界での事を……。
神魂世界……？ っ……私は……私は……。
その時、屋敷野の脳裏に様々な記憶がフラッシュバックして蘇ってくる。
自分に宿った能力の、本当の意味さえも……！
！！
彼女は全てを取り戻した。
ここに来た意味、目の前のもうひとりの自分にあった運命を。
（私は忘れていたんじゃない あの日々を
私は逃げていたんじゃない あの日々から
きっと、私は待っていたんだ この時を）
思い出したようだな……！
ふー、貴方には迷惑をかけましたね。もう大丈夫です。
今度こそ忘れるな。我が名を……！
「ヌウゥゥッ？ お前、まだ立っていられるのか？」
朱雀は鬼のような目で屋敷野を威圧する。
だが、立ち上がった彼女はただニヤリ、と笑みを浮かべるだけだ。
「朱雀さん、先ほどは名を名乗らずに失礼しました。そりゃそうですよねー。自分を殺す者の名前くらい、知っていたいでしょうから」
屋敷野が左手を虚空に伸ばすと、何もない空間から真っ黒な鞘の日本刀が出現した！
「寝子高挺壱年隊第壱組 屋敷野 梢、参ります」
「ドーモ、ヤシキノ＝サン。南の朱雀です」
朱雀はとても律儀な性格のようだ。
「……私の名前ともども、この斬火刀（ざんかとう）の名前もきちんと憶えておいてくださいね？」
屋敷野の脳内に、もうひとり屋敷野の声が響く。
＜敵はひとり、お前もひとり。何を畏れる事がある？＞
屋敷野は右手で柄を掴み、重心を低く腰を落とす。
＜恐怖を捨てろ。前を見ろ。進め。決して立ち止まるな＞
内なる神魂圧を高め、精神を集中する。
＜引けば老いるぞ。臆せば死ぬぞ！ 叫べ！ 我が名は……＞
「――舞いたて、『黒揚羽』!!!」
屋敷野が刀を抜き払うと、鞘から溢れんばかりの神魂圧が爆発！
漏れた神魂圧は黒い無数の揚羽蝶となり、朱雀に襲い掛かった！
「こんなもの！ 天誅忍法『不死鳥フレイム！』 かわせるかァーッ！？」
突然、朱雀が回転し始めたかと思えば、体と大気の摩擦熱から紅蓮の炎が発生！
揚羽蝶を炎のバリアーで身を守ったのだ！
「他愛もない！ 他愛もない！」
朱雀は高笑い。屋敷野、攻撃が届かないぞ、ピンチだ！
しかし、屋敷野はいつの間にか蝶たちを朱雀の頭上へ集めていた。
周囲に舞っていた蝶は囮だったのだ！
「何！？ 拙者が焼き払っていたのはダミーの蝶だったのか!!!」
「……いつからダミーの蝶だと錯覚していた？」
屋敷野が刀を指揮棒のように振り下ろすと、頭上に待機していた黒揚羽が朱雀に殺到！
「その黒揚羽１つ１つが斬火刀の“刀身”です。分かりますか？ 私の『黒揚羽』の能力は、自動追跡する刃なのです！」
「グワーッ！」
朱雀の悲痛な叫びが轟く！
※このページにはオサレな造語や設定が飛び交っていますが、らっかみ！本編とは一切関係ありません※
屋敷野 梢は南ブースを蝶になって彷徨っていた。
彼女のろっこん『胡蝶の夢』の効果だ。
そして第六のパラメータ『危険察知能力』を逆手にとり、いち早く朱雀と接触を果たすことに成功していたのだ。
「こんにちわー。あの、すいませんー。あまり暴れてもらうと周りの迷惑になるのでやめてくださーい！」
蝶から人間に姿を変えた屋敷野を目の当たりにした朱雀は、刀を構えて警戒する。
「面妖な！ ヌゥゥーッ、さてはモノノケだな？ セイバイしてくれる！」
「失礼ですねー！ ちょっと変わった特技があるだけの、まっとうな女子高生ですよー！」
妖怪扱いされ、ブリブリと頬を膨らませて怒る屋敷野。
だが、朱雀の警戒は一向に緩む気配がない。
「拙者はこの世界に来てから、お前のような妖怪から命を狙われ続けているのだ。お前も拙者を誅殺しに参ったのだろう！？」
「ああーもー、この忍者、全然人の話聞きやがらねーですねー！」
全く噛み合わない会話に、屋敷野は天を仰いでしまう。
「ですからー、大人しく元の同人誌の世界にお帰りくださーい！ あなたのおかげで、私たちは迷惑しているんですからー！」
「迷惑だと？ ようやく自由の身になれたと思った矢先、命を狙われる拙者にとって、お前たちこそ迷惑千万極まりないぞ！」
朱雀の刀身が真っ赤に燃え上がる！
とてつもない殺意の波動に、屋敷野は慌てふためく。
「ちょ、ぎゃー！ 攻撃やめてください、死ぬ！」
「天誅ホムラブレードビーム！」
「グワーッ!!」
屋敷野の身体は、真っ赤なビームの中に消え失せていった……。
何が起きた……？ 今日はネコミケに遊びに来て、知り合いを見つけて、また明日って別れて。
たしか、変な忍者に、光を放たれて……。
――いつまで寝ぼけている？
屋敷野は辺りを見渡した。
何もない、ひたすら地平線だけが広がる異空間。
そこに、真っ白な死装束を纏った屋敷野と瓜二つの少女が立っていた。
だ、誰ですかこんな時に！
――私はお前だ。お前が忘れていたお前の本当の能力（ちから）だ。
ち、能力って私のろっこんは……！
――それはお前の力の一部。思い出せ、神魂世界での事を……。
神魂世界……？ っ……私は……私は……。
その時、屋敷野の脳裏に様々な記憶がフラッシュバックして蘇ってくる。
自分に宿った能力の、本当の意味さえも……！
！！
彼女は全てを取り戻した。
ここに来た意味、目の前のもうひとりの自分にあった運命を。
（私は忘れていたんじゃない あの日々を
私は逃げていたんじゃない あの日々から
きっと、私は待っていたんだ この時を）
思い出したようだな……！
ふー、貴方には迷惑をかけましたね。もう大丈夫です。
今度こそ忘れるな。我が名を……！
「ヌウゥゥッ？ お前、まだ立っていられるのか？」
朱雀は鬼のような目で屋敷野を威圧する。
だが、立ち上がった彼女はただニヤリ、と笑みを浮かべるだけだ。
「朱雀さん、先ほどは名を名乗らずに失礼しました。そりゃそうですよねー。自分を殺す者の名前くらい、知っていたいでしょうから」
屋敷野が左手を虚空に伸ばすと、何もない空間から真っ黒な鞘の日本刀が出現した！
「寝子高挺壱年隊第壱組 屋敷野 梢、参ります」
「ドーモ、ヤシキノ＝サン。南の朱雀です」
朱雀はとても律儀な性格のようだ。
「……私の名前ともども、この斬火刀（ざんかとう）の名前もきちんと憶えておいてくださいね？」
屋敷野の脳内に、もうひとり屋敷野の声が響く。
＜敵はひとり、お前もひとり。何を畏れる事がある？＞
屋敷野は右手で柄を掴み、重心を低く腰を落とす。
＜恐怖を捨てろ。前を見ろ。進め。決して立ち止まるな＞
内なる神魂圧を高め、精神を集中する。
＜引けば老いるぞ。臆せば死ぬぞ！ 叫べ！ 我が名は……＞
「――舞いたて、『黒揚羽』!!!」
屋敷野が刀を抜き払うと、鞘から溢れんばかりの神魂圧が爆発！
漏れた神魂圧は黒い無数の揚羽蝶となり、朱雀に襲い掛かった！
「こんなもの！ 天誅忍法『不死鳥フレイム！』 かわせるかァーッ！？」
突然、朱雀が回転し始めたかと思えば、体と大気の摩擦熱から紅蓮の炎が発生！
揚羽蝶を炎のバリアーで身を守ったのだ！
「他愛もない！ 他愛もない！」
朱雀は高笑い。屋敷野、攻撃が届かないぞ、ピンチだ！
しかし、屋敷野はいつの間にか蝶たちを朱雀の頭上へ集めていた。
周囲に舞っていた蝶は囮だったのだ！
「何！？ 拙者が焼き払っていたのはダミーの蝶だったのか!!!」
「……いつからダミーの蝶だと錯覚していた？」
屋敷野が刀を指揮棒のように振り下ろすと、頭上に待機していた黒揚羽が朱雀に殺到！
「その黒揚羽１つ１つが斬火刀の“刀身”です。分かりますか？ 私の『黒揚羽』の能力は、自動追跡する刃なのです！」
「グワーッ！」
朱雀の悲痛な叫びが轟く！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年08月02日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年08月09日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年08月09日 11時00分
