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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【ネコミケ】萌えろ！２日目の幻想バトルロイヤル！
<５>
「テメェが僕のケーキの仇か、僕のケーキを返せ！」
夜乃 理沙は拳を震わせながら白虎へ歩み寄ってゆく。
だが、白虎は眉をひそめるだけだ。
「うぬのことなど知らぬ！」
「テメェが知らなくてもこっちは知ってんだよ！」
夜乃は更に怒りの炎を燃え上がらせた。
「テメェが撃ったビームを浴びたせいで、僕の体も金ピカの鎧とマスクに覆われたじゃんか！ しかも外せねぇ！ 一番ムカつくのは、マスクの視界が狭いせいで、食べようとしていたケーキを地面に落とした！」
白虎は彼女の言葉を鼻で笑った。
「八つ当たりか……。子供だな」
「僕にとっては死活問題だ！ 僕のケーキ……まだ１口も食べてなかったんだぞ！ 本当にありえないんだけど！ 絶対許せねぇーッ!!」
夜乃が戦闘態勢に入ろうとしたその時、白虎の背後から２つの小さな影が飛び出してきた。
「うおおおー喰らえー！」
双葉 由貴がマジカルアイスバケツを白虎の頭にぶちまけた！
「ちっ、面倒くせぇ……。さっさとくたばれよ！」
津田 亮悟は会場内に転がっている木材の破片やブロック片を拾っては投げ付ける。
更に双葉のろっこん『氷掌』で、水に濡れた同人誌を丸め、それを凍り漬けにすることで即席の棍棒を製造すると、津田に棍棒を渡して距離を取った。
「この変態オッサン！ 俺はお前を倒す！ おい、お前、前衛やってよ。俺は見ての通り、魔法少女……じゃない！ けど魔法使いは後衛ってゲームでは常識なんだ！」
津田はいちいち羞恥に震える双葉をジト目で見るだけで何も言わなかった。
「ほら、その棍棒で早く殴れ！」
「ってか、てめぇなんでそんなもん作れるんだよ？」
津田の質問に、双葉は思わず言葉に詰まった。
もれいびやろっこんのことを話すことに躊躇ったからだ。
「バケツや魔法とかすげぇし、俺、夢でも見てるのか？」
困惑する津田に、双葉は狼狽しながらようやく返答した。
「夢じゃないけど、夢だ」
「は？」
「とにかく、ボスを倒してステージクリアだ！」
双葉は白虎を指差して、津田に攻撃しろと催促する。
津田はどうにでもなれ、と氷の棍棒を握り締めた。
「おい小童ども。小さくても男なら拳１つで掛かってこい！ 武器を持つ者は卑怯者である！」
白虎の挑発に津田の堪忍袋が遂に切れた。
「武器が卑怯だ？ うるせぇ、そんなの知るか！ 俺は訳のわかんねぇおっさんの話なんか聞くつもりはねぇ!!」
「僕も同感だ！ 肉弾戦？ いいじゃん、受けて立つ。むしろ僕の得意分野だ。変身したせいか、いつも以上に力がみなぎるし！」
夜乃の体は、いつの間にか筋骨隆々のボディービルダーのように強靭さを増していた。
３対１でも、白虎は余裕の笑みを浮かべている。
「ふんっ、彼我の差を教えてやろう。こい！」
それが合図となり、３人はほぼ同時に攻撃を仕掛けた。
「僕の心に小さな宇宙が宿る……！ 燃えろ小宇宙！ 寝子島昇龍覇！」
夜乃は白金に輝くオーラを纏った左拳を掬い上げるように打ち出す！
その軌道は空気を裂き、会場のアスファルトを闘気だけで削っていく程の威力だ！
その背後から、ほぼ同時に双葉が風の魔法を詠唱し、津田の体の高速移動を実現させる。
「ハリケ・ウィン・フーン！ 風の加護をあいつに！」
荒々しい一陣の風が津田の体を押し上げ、リニアモーターカーのように地面に浮かせることに成功する。
「魔法を唱えるたびに、スカートがめくれそうになるのは勘弁してくれ！」
双葉は必死に風の魔法の余波で捲り上がるスカートを裾を必死に抑えていた。
もちろん、赤面しながら上目遣いで叫んだ。
あざとい。
援護を受けた津田が、バネ仕掛けのごとく飛び上がると、落下とともに棍棒を振り下ろした。
上下からの同時攻撃が白虎を襲う！
だが。
「ぬるい！」
白虎はオーラを解放させると、津田の頭を掴んで放り投げ、夜乃の攻撃をノーガードで受け止めてみせたのだ。
双葉も魔法で応戦するが、金色の鎧は対魔法性能が高いのか、それほど堪えているとは言い難い。
「こいつ、強い！」
双葉が再び津田に補助魔法を掛けようとする。
だが、津田はなんと逃げ出した！
「あ、ちょっと待てよ！」
「もう嫌だ！ 俺は集団行動は苦手だし、誰かに縛られたくねぇよ！ あとは勝手にしろ！」
嫌気が差した津田は全力でダッシュする後ろ姿を、双葉は黙って見送るしかできなかった。
「なんだよあいつ！ 元の世界に戻れなくてもいいのか！？」
双葉は津田の行動にウンザリしながらも、心配だから、とあとを追うことにした。
困ったのは残された夜乃だ。
「僕１人でなんとかしろっていうのか！？ こうなったら、相打ち覚悟で……！」
彼女が特攻を覚悟した、まさにその時だった。
「テメェが僕のケーキの仇か、僕のケーキを返せ！」
夜乃 理沙は拳を震わせながら白虎へ歩み寄ってゆく。
だが、白虎は眉をひそめるだけだ。
「うぬのことなど知らぬ！」
「テメェが知らなくてもこっちは知ってんだよ！」
夜乃は更に怒りの炎を燃え上がらせた。
「テメェが撃ったビームを浴びたせいで、僕の体も金ピカの鎧とマスクに覆われたじゃんか！ しかも外せねぇ！ 一番ムカつくのは、マスクの視界が狭いせいで、食べようとしていたケーキを地面に落とした！」
白虎は彼女の言葉を鼻で笑った。
「八つ当たりか……。子供だな」
「僕にとっては死活問題だ！ 僕のケーキ……まだ１口も食べてなかったんだぞ！ 本当にありえないんだけど！ 絶対許せねぇーッ!!」
夜乃が戦闘態勢に入ろうとしたその時、白虎の背後から２つの小さな影が飛び出してきた。
「うおおおー喰らえー！」
双葉 由貴がマジカルアイスバケツを白虎の頭にぶちまけた！
「ちっ、面倒くせぇ……。さっさとくたばれよ！」
津田 亮悟は会場内に転がっている木材の破片やブロック片を拾っては投げ付ける。
更に双葉のろっこん『氷掌』で、水に濡れた同人誌を丸め、それを凍り漬けにすることで即席の棍棒を製造すると、津田に棍棒を渡して距離を取った。
「この変態オッサン！ 俺はお前を倒す！ おい、お前、前衛やってよ。俺は見ての通り、魔法少女……じゃない！ けど魔法使いは後衛ってゲームでは常識なんだ！」
津田はいちいち羞恥に震える双葉をジト目で見るだけで何も言わなかった。
「ほら、その棍棒で早く殴れ！」
「ってか、てめぇなんでそんなもん作れるんだよ？」
津田の質問に、双葉は思わず言葉に詰まった。
もれいびやろっこんのことを話すことに躊躇ったからだ。
「バケツや魔法とかすげぇし、俺、夢でも見てるのか？」
困惑する津田に、双葉は狼狽しながらようやく返答した。
「夢じゃないけど、夢だ」
「は？」
「とにかく、ボスを倒してステージクリアだ！」
双葉は白虎を指差して、津田に攻撃しろと催促する。
津田はどうにでもなれ、と氷の棍棒を握り締めた。
「おい小童ども。小さくても男なら拳１つで掛かってこい！ 武器を持つ者は卑怯者である！」
白虎の挑発に津田の堪忍袋が遂に切れた。
「武器が卑怯だ？ うるせぇ、そんなの知るか！ 俺は訳のわかんねぇおっさんの話なんか聞くつもりはねぇ!!」
「僕も同感だ！ 肉弾戦？ いいじゃん、受けて立つ。むしろ僕の得意分野だ。変身したせいか、いつも以上に力がみなぎるし！」
夜乃の体は、いつの間にか筋骨隆々のボディービルダーのように強靭さを増していた。
３対１でも、白虎は余裕の笑みを浮かべている。
「ふんっ、彼我の差を教えてやろう。こい！」
それが合図となり、３人はほぼ同時に攻撃を仕掛けた。
「僕の心に小さな宇宙が宿る……！ 燃えろ小宇宙！ 寝子島昇龍覇！」
夜乃は白金に輝くオーラを纏った左拳を掬い上げるように打ち出す！
その軌道は空気を裂き、会場のアスファルトを闘気だけで削っていく程の威力だ！
その背後から、ほぼ同時に双葉が風の魔法を詠唱し、津田の体の高速移動を実現させる。
「ハリケ・ウィン・フーン！ 風の加護をあいつに！」
荒々しい一陣の風が津田の体を押し上げ、リニアモーターカーのように地面に浮かせることに成功する。
「魔法を唱えるたびに、スカートがめくれそうになるのは勘弁してくれ！」
双葉は必死に風の魔法の余波で捲り上がるスカートを裾を必死に抑えていた。
もちろん、赤面しながら上目遣いで叫んだ。
あざとい。
援護を受けた津田が、バネ仕掛けのごとく飛び上がると、落下とともに棍棒を振り下ろした。
上下からの同時攻撃が白虎を襲う！
だが。
「ぬるい！」
白虎はオーラを解放させると、津田の頭を掴んで放り投げ、夜乃の攻撃をノーガードで受け止めてみせたのだ。
双葉も魔法で応戦するが、金色の鎧は対魔法性能が高いのか、それほど堪えているとは言い難い。
「こいつ、強い！」
双葉が再び津田に補助魔法を掛けようとする。
だが、津田はなんと逃げ出した！
「あ、ちょっと待てよ！」
「もう嫌だ！ 俺は集団行動は苦手だし、誰かに縛られたくねぇよ！ あとは勝手にしろ！」
嫌気が差した津田は全力でダッシュする後ろ姿を、双葉は黙って見送るしかできなかった。
「なんだよあいつ！ 元の世界に戻れなくてもいいのか！？」
双葉は津田の行動にウンザリしながらも、心配だから、とあとを追うことにした。
困ったのは残された夜乃だ。
「僕１人でなんとかしろっていうのか！？ こうなったら、相打ち覚悟で……！」
彼女が特攻を覚悟した、まさにその時だった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2014年08月02日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年08月09日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年08月09日 11時00分
