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こびとになっちゃった! ~隠れ里に遺された落神伝説~
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●ボス猫はどこに?
「春の花は何とかなりそうですね。さあ、私たちも行動を開始しましょう」
ねずの
鳶色彦
は、ボス猫を探すために名乗り出てくれた人々にそう促した。
隠れ里については、鳶色彦とてなんでも知っているというわけではない。落神伝説の巻物のことも、花を食べる不思議なボス猫のことも、いつか昔話で聞いたことがある、という程度にしか知らない。だがいまは、それらの伝承しか手掛かりがないのも事実だ。
元の世界に帰る、それはどうしても成し遂げなければならない。
だとすれば――ボス猫に希望を繋ぐしかない。
「ボス猫は、よく太っていて、花を食べるのが好きで、『ぶにゃ~~ご』と鳴くらしい……ですか」
日向 透
が顎に手を当てる。
壬生 由貴奈
が鳶色彦に尋ねる。
「ねぇねぇとびくん、なんか知らないの? そのボス猫の居場所に心当たりとかさ」
「申し訳ありません、手持ちの情報はそれだけなんです」
この状況を夢だと思っている獣医の
ジェレミア・ベルトーニ
が「さすが、神秘の国日本」と微笑むと、同じく獣医の
日月 透
はこんな考察を語ってくれた。
「普通猫の行動範囲は餌場と寝場所に分かれます。野良猫の行動半径は約500m。
都会など人から餌をもらえる場所をテリトリーに持つ猫は行動半径約200m。
この隠れ里の場合、全体がボス猫のテリトリーでしょうね。
猫は基本夜行性。明るい内は寝場所で寝ていることも多いのです。
そもそも猫は本来、単独生活者でボスが存在しても群れを統率することはなく、
餌を共有することも好みません。
ボスといえども餌は普段自分で確保しているのではないでしょうか。
そして太っているということは豊富な餌場、つまり花のたくさんある場所を知っていて、
そこへ労力をかけずに、つまり雪山に登ったり池を渡ったりすること無く移動できて
安全快適な所に寝場所があると考えます」
無表情で息継ぎなく語り終えると、一同から喝采が上がる。
日月先生はぜえぜえと息を整え、こういった。
「し、失礼。後は皆さんの意見もふまえつつ場所を探しましょうか」
空野 咲良
が遠慮がちな小さな声でいった。
「あの……ボス猫、春エリアかもしれません」
脚が悪く動けない咲良は、隣にいた
志波 高久
を見上げてこう伝える。
「あと、身体が大きいから、草花が大きく荒れてるところがあれば、その辺りを重点的に探してみてください」
そこまで言ってはっとして俯き、
「もしかしたら、間違ってるかもしれないです、ごめんなさい」
そんな咲良の肩を高久はポンポンと叩いて笑った。
「そんなに謙遜するな。いいアイデアだ」
咲良は頬を染める。こんな大人の男の人に認めて貰えたのが嬉しかったのだ。
「俺がひとっ走りしよう。なに、こいつもあるしな」
競輪選手でもある高久は、競技の自転車、トラックレーサーを頼もしげに撫でる。
青物 といき
も植物図鑑を手にやる気を見せた。
「私も食べたら危険そうな花をチェックしながらボス猫を捜索するにゃ!」
こうしてボス猫捜索隊の面々は散っていった。
草花に埋もれてゆく背中を見送りながら
弘明寺 能美子
は鳶色彦に尋ねてみる。
「あの……その恰好。少なくとも100年、否その何倍も前の人の格好よね。
もしよければ、鳶色彦さんが寝子島に来るまでどう生活していたか教えてほしいわ」
「人間が知らなかっただけでずっと寝子島にいたんですよ、私たちねずは。
人間はすぐ変わってゆきますが、私たちはあまり変わらなかった、それだけです」
「そうなの……あ、鳶色彦さん、こういうウシ? みたいな形をした物って見たことあるかしら」
能美子が開いたのはペン付きの手帳。そこに描かれていたのは、
鈴島で騒動があった際に、<役立たずの逆さ時計>で封印されていたものの姿を視て描いたもの
だ。
「見たことはありませんが……これは?」
能美子は鈴島での件を話して聞かせた。鳶色彦はしばらく思案していたが、やがてこういった。
「なんとなくですが……その鈴島の話と今回の件、繋がっている気がします。『また神魂のせい』――そうおっしゃる方が多かったのですが、みなさんのいう『神魂絡みの事件』というのは、ここ数ヵ月の話ですよね。しかし、この隠れ里の話はもっとずっと昔から伝わっているのです……」
◇
さてここに、お花集めとかボス猫とかそういったこととは無関係にラブラブしているカップルがいた。
戌井 創
と
添木 牡丹
だ。
「わぁ! 創君……素敵な首飾りですぅ……ふふ、ありがとうございます」
輝くようなタンポポの首飾りを贈られた牡丹は、お返しの花冠を仔犬みたいな創の頭に被せて微笑む。
「じゃ、今度は私から。あーん」
「えへへー。おいしいよ、せんぱい!」
甘い卵焼きに鮭おにぎり。創の口もとについたごはんつぶをひょいと取って口に運ぶ。
お弁当を持ってふたりで出かけようとしていた矢先にこんな所へ来てしまったが、ピクニックには問題ない……どころか花畑でお弁当を食べたり日向ぼっこをしたりと、思った以上に満喫できている。
牡丹の膝でうとうとしかけていた創の視界に入ったのは、貫録のある一匹のデブ猫。のそりのそりと歩いてゆく背中には、男が一人蕩けるような顔で乗っている。
「わー、気持ちよさそう~」
「私の膝枕よりですか?」
「えへへ、せんぱいの膝枕には敵わないかもしれないけど」
それを聞くと牡丹は嬉しそうに創の額にキス。
さて、デブ猫に乗っていたのは
行梨 謡
である。
ふかふかの背中で揺られていると、だんだん眠気が襲ってくる。
「はっ、いかんいかん。俺が愛してるのはうさぎさんだけなんだからね。……でもちょっとだけ……」
もふもふと頬を埋める謡の瞼は、徐々にとろんと閉じてゆくのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
174人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月16日
参加申し込みの期限
2014年06月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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