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2月、春に向けて
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こびとになっちゃった! ~隠れ里に遺された落神伝説~
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●エピローグ~ストロベリーカクテルの夜
世界は、いつもどおり夜を迎える。
人間が作り出す煌びやかな街の灯り。
ともしびの狭間に潜み、
セルゲイ・ボスコフ
は何処かへ電話を掛ける。
「ああ。今は只、無知無能の神の様だ。だがいずれは正体を顕すだろう。
我々は其れを待つ他無い、裁きの時を」
相手の言葉を待っているのだろうか、しばし沈黙が落ちる。
「――愚神礼賛の結末は歴史が語る。信仰こそが人間最大の罪だよ、ヴァイス……」
◇
深夜、九夜山山中。
森の中に、
ミッシェル・ナイスゲイ
の店、ゲイバー『ジオフロント』出張店が何故か開店していた。
今宵の客はたったのふたり。でも構わない。何故ならその片方は来店を待ち望んでいたクローネなのだ。
クローネは泣き崩れている。
「ちょっと聞いてよヒドイと思わない!?」
「何が」
「だって
クマ
よ?」
「だから何が」
「クマが相手なのよ」
「だから何の相手?」
クローネはグラスの中身を一気に飲み干し突っ伏した。
「
憧れのファーストキスの相手よぉぉ~~!
」
ミッシェルはぽかんと口をあけた。
その理由はいろいろだ。ファーストキスだったの、とか。クマ!? とか。
しかしそこはプロ、すぐに気を取り直す。
「あらぁ~ん……ご愁傷様ねぇ~ん」
切り株に腰掛け静かに飲んでいた
霧島 有祈
も昼間の騒動に巻き込まれた一人だった。
「私は正直らっかみがどうのこうのというのには興味がない。皆が焦って戦ったりあくせくしたりというのも理解できない。だが、『かみ』という存在は興味深い。クローネ、協力というのは少し違うかもしれないが……貴女の望むものを捧げよう」
ミッシェルがそんな有祈にウィンクする。
「傷心の乙女には、これが一番よ~ん」
それは、手持ちのリキュールと苺で作った可愛らしいカクテル。
「酒……本当にこんなものが望みか?」
くねくねと身を寄せてくるミッシェルに訝しげな有祈だったが、この捧げものをクローネはたいそう喜んだ。
「おいし~い! これなんてカクテル?」
「アナタのために作ったから『ピンク・クローネ』なんて、どうかしら~ん?」
「いいわね~最高!」
「ミルクを入れても合うわよ~ん」
「ミルクはもうウンザリなのよ。ある意味仕事で呑んでるからねェ」
「あら~ん。牛乳は高カロリーだからほどほどにね~脂肪の取り過ぎは美容の敵よ~ん」
「そうよねェ。ま、古いのは大方呑みつくしたから、これからはほどほどで行けると思うのよォ」
クローネがそう言った途端、ぴょこんと現れたのは腕に抱えられるほどの大きさの丸っこい牛だ。
――そう、これこそが、あの鈴島に封じられていた牛なのだ。
弾けんばかりに溜め込んでいた神魂はほぼ呑みつくされ、ここまで縮んだのである。
いまやその愛らしいことと言ったらまるでぬいぐるみのようだ。
「ミル~、ミルミル~!」
白黒の牛――ミルは、なにやら不満げな鳴き声を上げる。
「あーはいはい、別にあんたの悪口なんか言ってないわよ、ミル。ほらほらあんたも。カンパーイ!」
涙を拭いてはしゃぐクローネに、有祈もすこし口角を上げる。
「お近づきの印だ。今宵は奢らせてもらおう。また気が向いたら相手をしてくれると嬉しいよ、『かみ』様」
こののちクローネは再びあの大きなうろのある古木を探したが、見つけることが出来なかった。
隠れ里は、好きに行き来できる場所ではないのだろう。たとえ神であっても、だ。
結果、此度はクローネの完敗だった。
◇
歩道橋の上から、人間の営みを見る。
都市伝説さん――
花菱 朱音
の闇色の髪が、風に靡き夜に溶ける。色とりどりのピン留めは、まるで街を彩るネオンのよう。嫌いじゃない。夜の街も、この世界も、そこに生き、語る人々も。
嘘も本当も噂も伝説も、人の営みの中から、人が思い描く闇の中から生まれ、人によって語り継がれてゆく。
いつの間にか、隣に
雨垂 ミゾレ
が立っていた。
「よう。伝説を見たクチかい?」
朱音と同じように遠く街並みを見ながら、分かる人にだけ分かる質問。朱音が頷くとミゾレは愚痴た。
「案の定、写真はてんでダメだったし。せめてあの巻物があれば大スクープだったのに、こんなんじゃよぉ」
ミゾレの手の中にあったのは干からびた半透明の鱗一枚。
「ツイてねぇや」
舌打ちするミゾレに、朱音はすこし微笑む。
「そうですか? 私はツイていたと思いました。
『らっかみ』『ろっこん』『もれいび』『かみさま』――気になる言葉ばかりですよね。
伝説になったそれらに、今日はこの身で直に触れることができました。
神の望みも、寝子島の人々が神に対抗する姿も見ました。
世界を変えるか、世界を守るか。
選ぶのは神ではなく、私たち人間なのかもしれない。
私たちの選択が、伝説になってゆく――そうは思いませんか?」
<了>
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あとがき
担当マスター:
笈地 行
ファンレターはマスターページから!
お待たせいたしました。此度の冒険にお付き合いいただき誠にありがとうございます。
ゲームマスターを務めさせていただきました、笈地 行(おいち あん)です。
大変読み応えのあるアクションが多く、嬉しい悲鳴をあげながらの執筆となりました。
みなさん素晴らしかったのですが、
とくに対クローネについては想定以上の熱いアクションを沢山頂き、今回のような結果となりました!
一方、……テオ、不憫……!
アクション判定についてすこし解説です。
<記録について>
携帯、デジカメなどで撮った写真は、現実に戻ってみたら、
ピンボケしているかデータが消えているかしてしまいました。
夢を写真に撮れないのと同じように、あの世とこの世の狭間にある場所は
写真や映像に残るのを嫌うのです。
<持ち込んだものや、ろっこんで出来るものの大きさ>
持ち込んだものはすべて小さくなっています。
ろっこんについてはガイドにあるように、
能力タイプが「召喚タイプ」の場合のみ元のサイズで召喚、
それ以外の能力タイプの場合は小さくなると判定しました。
<クローネやテオに質問する>
神に質問して安易に答えが返ってくるか、というとそれは甘いかなと。
クローネやテオに解説して欲しいというお気持ちはとってもわかるのですが、
工夫する、自ら動く、を意識してみてください。面白いアクションは採用しています。
<複数のことをやろうとする>
ありがたいことに今回たくさんのご参加をいただきまして、
残念ながらすべてのアクションを採用することはできませんでした。そこで、
・物語を大きく動かす行動
・その人にしかできないだろう、と思われる行動
・GAなど協力関係があれば個別の行動より優先
だいたいこんなかんじで、どこを描くか決めさせていただきました。
以上、今後のご参考になれば幸いです。
◇
雑感ですが、今回面白いなあと思ったのが「もちもの」です。
「隠れ里にひとつだけもちものを持ち込める」というのは、
「無人島に何を持って行く?」という質問に似ていますね。
「灯り」「刃物」「ろっこんに必要なもの」がトップ3だったのですが、
その次に多かったのが「携帯」でした。
隠れ里に電波は届かない、というのは承知のうえで、それでも携帯!
そう遠くない過去、携帯などというものが存在しない世界を知っている身としては不思議な感じがしました。
というわけで、ホワイトシナリオ第四弾、お楽しみいただけましたでしょうか?
もしかしたら、今回思ったように活躍できなかった方もいらっしゃるかもしれません。
でも、今回ご参加くださったみなさんがいたからこそ、この物語が紡がれたのです!
とくに素晴らしいアクションで挑んでくださった方には
個別コメントや称号を差し上げています。ご確認ください。
それでは、またの機会がございましたらよろしくお願いいたします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(50)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
174人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月16日
参加申し込みの期限
2014年06月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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