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こびとになっちゃった! ~隠れ里に遺された落神伝説~
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●春の丘3
南波 太陽
は巨大な草花の中でまどろんでいた。
太陽にとって、これは夢である。
だって、こんなにぽかぽか気持ちよくて、しかも女の子が三人も自分を覗きこんでいるなんて。
「ちょっとーなに寝てるんですかー? 起きて起きて!」
元気印の
郡 トモエ
がぺしぺし叩く。
太陽の身体を揺するのは柔和な
篁 文緒
。
「先輩、宇宙飛行士になるためには体力作りも必要ですよ?」
「そうよ。暇ならタンポポ集めるの手伝いなさいよ」
斜に構えて見下ろしている妖艶な女性は
南 風
だ。
三者三様、はっきり言ってみんな好みである。
「ちょろーん。夢の中でも女の子に囲まれるなんて最高ッス」
夢だと信じている太陽は、無造作に風のグラマラスな腰に手を回す。
「あんた何すんのよ!」
風はパッと頬を染め太陽の手を弾いた。
「あれ? 『ツンデレ』ってヤツっすか?」
「違っ……!」
「お、ナンパ先輩あ~んどお嬢さん方、オッスオッス!」
見事なタイミングで現れた
信楽 世平
がいろいろなことをうやむやにした。
「見てくださいよ、野イチゴいっぱい! そして! てれれれってれー♪ 練乳~!」
熟れたイチゴに白く甘~い液体をとろりと掛けると、トモエはきらきら目を輝かせ、文緒も頬に手を当ててうっとり。風も横目でちらりと見て。そういえば……お腹が空いている。
「さあさ、みんなで食べましょうよ。栄養補給も大切ですぜ?」
かぶりつくと甘酸っぱくて瑞々しく、おいしい!
舌鼓を打ちながら、世平は太陽に耳打ちした。
「先輩って確か、北……? そんな感じの人が好きなんですっけ」
「女の子みんな好きッスけど。貴子お姉ぇは幼馴染なのにつれなくって時々泣けるッス」
「ならプレゼントですよ! 花冠、作り方教えますから一緒に作ってみやせん?
女性は誰でも花貰ったら嬉しいもんっす。お堅いあの子も振り向きますよ、メイビーメイビー♪」
五人はタンポポ畑を見つけ摘みはじめた。
文緒はタンポポに触れ、<言の葉>で謝る。
(ごめんなさい……)
一輪だけ頂くつもりだったが、花冠を作るためにはかなりの数が必要だ。
しかし自然はときに寛大で、手折ることを赦してくれた。
「中は空洞だから体重をかければ折れるかも……?」
文緒は茎に体当たりする。が、意外に弾力があって、折れるもののなかなか切れない。
小枝で作った鋸も使ってみたがイマイチ。いろいろ試して、一番効果的だったのは……。
「先輩、しっかり抑えててくださいね。トモエちゃん、せーので引っ張りますよ。……せーの!」
太陽がタンポポを掴み、文緒とトモエがオオバコの茎の両端を持って、草相撲の要領で引く。
すると茎は断面も美しくすぱっと切れた。3人掛かりになるが、これが一番のようだ。
「ふん♪ ふん♪」
風は鼻歌を歌いながら、世平と花冠を編んでいる。花が大きいから二人がかりでも大仕事だ。
「花冠……草相撲、草笛……」
ほんの一瞬、遠く呟く世平に気づかず、トモエは太陽の頭にタンポポを一輪飾る。
「あははっ。先輩はこういうの似合いそうだなーって!」
「似合う? マジで?」
みんな一緒に笑っていると、ちいさなちいさな蝶が一羽ひらりと飛んできた。
この蝶、じつは<胡蝶の夢>で変身した
屋敷野 梢
であった。
(ま、撒きましたかね……)
蝶の梢は追われていた。何に? オスの蝶にである!
(蝶になればタンポポを見つけるのなんて簡単……なんて思ってましたが、良く考えれば春は蝶にとっても恋の季節……いやいやいや、蝶と一春のアバンチュールはしませんよ!)
いつもよりずっと小さい蝶になってしまった今、他の蝶に貞操を狙われるというのは大変な危機だ。
ようやく人を見つけ、助けて貰えれば、と思ったのだが……。
(くっ、追ってきましたか! さすが昆虫、フェロモンに忠実なヤツです! 迷惑ですけど!)
オスの蝶の羽ばたきは、梢の何倍も力強い。みるみる背中に迫ってくる。
(止まっちゃダメです! 蝶は止まって交尾しますからね!)
必死も必死、死に物狂いで梢は逃げる。
花々を縫い、木の葉を盾に、逃げに逃げて――。
(嘘っ!)
目の間に突如、蜘蛛の巣! これに絡まったら貞操どころか命の危機だ。
旋回――できない!!
「……!!!」
もうだめだ、と思った次の瞬間、梢は
佐藤 タカシ
の腕の中にいた。
蔓を掴んだタカシは身体をしならせ、ターザンのように離れた枝へ飛び移る。
次々に蔓を掴み変え、安全なところまでくると、タカシは梢をそっと放した。
「……」
もう大丈夫だよ、という顔だ。
(ほんとに助かりましたっ!!)
オスの蝶ももういない。梢は感謝いっぱいで、タカシの周りを飛び回る。
(そうだ、もしかしてタンポポを探しているでしょうか。
お礼に、さっき見つけたタンポポ畑に案内しましょう!)
◇
シキさんにお礼を言ってタンポポ畑に降り立った
花厳 望春
は、タンポポ摘みに勤しんでいた。
ふとあたりを見ると……。
「あれ?」
椿 美咲紀
と
小泉 和
は、タンポポに肉薄して激写中。
灰鐘 ショウジ
はのんびり綿毛摘み。
「おーい」
「あっすみません、つい」
「うちもつい」
写真好き同士、美咲紀と和は顔を見合わせ苦笑い。望春を手伝おう。
「もっといろんなお花も探したいですねぇ。ボス猫が『食べたい!』と寄ってくるだけのお花たちを用意して、我々は勝負するべきなのですよ!」
と美咲紀はキリリ。
梢に案内されたタカシがここに合流した。他の春組も徐々にこのタンポポ畑に集まりつつあった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
174人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月16日
参加申し込みの期限
2014年06月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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