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こびとになっちゃった! ~隠れ里に遺された落神伝説~
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●春の丘1
空は遠い昔の記憶のように霞んでいた。
晴れている、と感じるのに、どういうわけか太陽らしきものは見当たらない。
木のうろの中だからだろうか。それにしては風は爽やかに吹き抜け、草木を揺らす。
隠れ里。唐突に放り込まれたこの世界を、ねずの鳶色彦はそう呼んでいた。
唐突な出来事はいつも、判断と行動を要求する。
ある者は元の世界に帰るために動き、ある者は伝説を求め旅立った。
またある者はあるがままを受け入れ野山に遊ぶ。あるいは何もしないという選択もある。
「きゃわわあああああ~~~!!」
突然降って来た悲鳴。異世界にいて、しかも身体が小さくなっている、という状況に途方に暮れ、最後の選択肢を選ぼうとしていた
猫村 翡翠
は、のっけから落ちてきた我らが神様、
野々 ののこ
に激突された。
「あいたた……ってののこ!? なんで空から!?」
「あのねー。可愛い灰色の猫がいてねー。背中に乗ってたら急に立ち止まってね、振り落とされちゃったの」
灰色の猫? テオ? と思ってののこが指差す斜面の上を見る。
なにかを試すような冷たい瞳でこちらを見下ろしているそれは、たしかに猫サイズではあるが――。
「熊だよ」
「ほええ~~」
ののこが手を振ると
熊
は踵を返し去ってゆく。
熊の進路にいた猫が、にゃあっと怯え声を上げて逃げる。
大柄の茶虎の猫に乗った
早坂 恩
と
宇佐美 実
が、この激突を目撃し、心配して近寄ってきた。
「けがはなかった?」
「まあね。しかし毎度のことながら、いろいろ厄介事が起こりそうな予感がするね」
翡翠がそう言うと、実は眠たそうな目で暢気に笑う。
「まぁどうにかなるだろ……焦らず一休みってな?」
「気楽だね」
「夢だもの、いいじゃない」
そう言ったのはひとの恩だ。
「私たち、のんびり魚釣りでもしようと思ってるの。もう二人くらい乗れるわよ。一緒にどう?」
「いいね」
こうして、ののこと翡翠も乗せた猫はゆっくりと歩きだす。
穏やかな春の景色が広がっていた。
意識していないだけで、現代社会がどれだけ音に溢れているかをあらためて感じる。車の音も、信号や店で鳴る機械音も、電化製品が奏でる微かな振動音もない。そのかわり聞こえるのは、葉擦れの音であったり、小鳥や虫の鳴き声であったり。無音ではないが、閑(しず)かな世界を楽しみながらの道行き。
しばらく行くと池があった。
見れば、釣りをしている先客がいる。
亜魚隈 猯利
だ。
釣竿は、枯れた笹の枝に蛾の繭をほぐした糸を結び、釣針代わりに小動物の骨をつけたもの。猯利は慣れた手つきで骨にアカムシを刺し、ひょいと水面に垂らす。しばし繊細な引きを楽しみ、くい、と引き上げる。銀の鱗の魚がひらりと跳ねるのを引き寄せ、草で編んだ籠の中へ。動きに無駄がない。
「おー、玄人っぽい」
実が何が釣れるか聞くと、メダカやタナゴがいるという。
「……昔は何処にでもいたそうだが、今は絶滅危惧種なんだ。だがここはよい自然が残っているから、ほら」
猯利が指差す先、水草の影できらめく銀の背びれ。
恩たち四人も猯利を真似て釣竿を作り、釣りを楽しむことにした。
「……餌は花粉を丸めて団子にしたものでもいい」
一通り指導すると、猯利は茶虎の猫を一瞥し、ポイントを移動する。どうも猫と相性が悪いらしい。
釣りを楽しむののこたちを遠目に見ながら、
勅使河原 悠
もまた、何処にも行かない選択をする。
ののこたちに声をかける勇気はない。けれど楽しそうな姿を見るだけでも気持ちが和む。
ふと、シロツメクサの茂みにしゃがみ込んでいる
花風 冴来
に目が留まった。
ひどく疲れているようだった。
星のない空のような虚ろな瞳に、ぼんやりと世界が映っている。
お節介かもしれない、それでも悠は声をかけずにいられなかった。
「どうしました……?」
「……今は何も……頑張れない……」
「……いい、と思います、頑張らなくても」
悠は冴来の隣に腰を下ろした。
「私も、本当はみんなのお手伝いしたいけど……足手まといになりそうだから、待ってようと思ったんです」
悠はそれ以上何も言わず、持っていた梅花心易の本を開く。祖母から貰い何度も読み返している大切な本だ。
毛の長い猫が一匹寄ってきて、ふたりを包むように横たわって昼寝をはじめた。
ふたりは猫に寄りかかった。やわらかい陽気。花の甘い香り。呼吸にあわせ上下するふわふわの毛並み。
白い蝶が一羽、ひらひらと飛んできて冴来の背に留まる。
冴来の瞳から不意に涙が零れる。
「妖精みたい……そんな綺麗な存在に……私も……いつかは、なれるのかな……?」
蝶は小さな呟きを攫い、風に乗って遙かへ。悠は冴来をそっと撫でる。この時が、癒しになることを祈って。
歌が聞こえてきた。
♪いつだって元気で いつだって自信満々
だけどたまには私を想って
私はいつでも、ここにいるから
ころころと鈴みたいに笑いながら駆けてくるのは、歌声の主、
夢宮 瑠奈
だ。
「ののちゃーん!」
友人を見つけた彼女に手を引かれ、
伊木成 爆
がすこし苦しそうにする。
「ちょっ……俺あんま走れな……っ」
「あっ、ごめん。具合、悪い?」
爆は強がって首を振る。もともと身体が弱い爆は、唐突な環境の変化と、小さくなったという驚きで、少し体調を崩し気味だった。もっと元気な身体だったら、自分も冒険や元の世界に戻るための何かをしたかった。
そんな気持ちを知ってか知らずか、瑠奈が微笑みかけてくる。
「一緒に歌お?」
♪真っ直ぐ前を向いて こっちを振り向かないで
あなたの望む未来に向かって……
そんなあなたが、だいすきだから
爆も口ずさんでみる。安心して歩きだしていい。そう背中を押してくれるような歌だ。
「前を向いて……か」
ののこが歌に気づいて手を振っている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
174人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月16日
参加申し込みの期限
2014年06月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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