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こびとになっちゃった! ~隠れ里に遺された落神伝説~
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●春の丘2
賑やかになった池から遠く、歌声は風に乗って響いていた。
タンポポやレンゲや名も知らぬ花々が咲く原をのんびり歩く猫たちがいる。
「わあ、おばあちゃん、猫さんふかふか!」
「せやろ、ええ心地やろ」
齢90の
竹松 梅
は、突然のことにもなんのその。妹の孫の
遠矢 護
をぐいぐいひっぱり、ぶち猫に乗せて貰ってご満悦だ。さすがの梅も猫に乗るなんて初めてだろうに堂々としていて、護はあきれるやら感心するやら。
「こんにちは。どちらへ?」
レナ・フォルトゥス
と
ティナ・フォルトゥス
の姉妹が乗った縞猫が、護たちの猫に並んだ。
「んー、気持ちよくて何も考えてなかったね、おばあちゃん?」
「せやなー……はて、ここ極楽とちゃうやろな? わたいはええけど、若い子は帰らなアカンで」
ティナが笑う。
「いつものアレでしょ? 何とかなると思うわ」
「そうよね。でも、あたしたちこんなに小さくて危なくないかしら? 猫って捕食者でしょう?」
レナが首を傾げると、ぶち猫と縞猫が、なあんと鳴く。今度は梅が笑った。
「ははは、そんなことせえへん、いうとるわ」
そうするうち護とレナたちは、ぽつんと一輪咲くタンポポを見上げていた
葛城 璃人
に出会った。
「見慣れたタンポポもこう大きいと壮観ですね~。綺麗なのですっ。
可愛らしいワンピースを着て、日傘をさして歩いてみたりなんかしたら絵になりそうですねっ。
……うん? 日傘……タンポポ……?」
Lechatのデザイナーでもある彼は、ちょうどネタに詰まっていたところだったのだ。
「ああっそうだ、そうなのです! お花の形をした日傘をリリースすればいいんじゃないでしょうか!!
それに合わせられるような清楚系のワンピースとかも出して……」
突如沸いたインスピレーション。
「どうした?」
声をかけてきた
旅鴉 月詠
がスケッチブックを抱えているのに気づくと、璃人は目を輝かせた。
「ああっ、そのスケッチブックに、このアイデアを書き留めさせてくれませんかっ!?」
「そうしてやりたいのはやまやまだが……生憎、ペンを持っていなくてな」
すると梅は年の功。
「花びら潰してインクを作ったらええよ。ツユクサがあればいいねえ。きれいな青色になるよ」
「おばあちゃん物知りだねー」
護が感心すると、梅はまた胸を張る。
「そりゃわたいらの時代はげぇむやらこんぴーたやらなかったもの。花やら草やらでようさん遊んだわー」
「あたしたちが探してくるわ」レナがいった。
「梅雨時の花だから、夏に近いあたりにあるかも」
ティナもそういい、フォルトゥス姉妹と縞猫はツユクサを求め出かけて行った。
◇
鳶色彦から、ボス猫に花を捧げれば元の世界に帰れるかもしれないという話を耳にして、この春の丘でタンポポを探している者たちがいる。
灰鐘 ショウジ
は昼寝をしている
南波 太陽
を羨ましく思いつつも、同じ目的の仲間たちと合流していた。
「うーん、ボス猫さんは、どんなタンポポが良いだろうね。綺麗とか、大きいとか、可愛いとか、花にも特徴があるだろうから、色々ある方が良いかもねぇ」
花厳 望春
が同意する。タンポポはどこにでも咲いているが、より大きい方がよいかもしれない。
「空中から探してみよう」
望春は棒付きキャンディを舐めると<飴とムチ>を発動した。
「シキさん!」
風を切って美しい鷹が現れる。
「うわ~シキさんも大きい……」
いつもの調子で突かれたら堪ったものではない。いつも以上に丁重に接しなければ。
「シキさん、力を貸してくれませんか……?」
シキさんは、乗せてあげてもよくてよ、という風に小さく鳴くと、望春とショウジ、それから近くにいた
椿 美咲紀
と
小泉 和
も乗せてくれた。
シキさんが力強く羽ばたたく。地面がみるみる遠くなる。
「うっわあ~~こんな大興奮の状況、見過ごしてはいけないのですっ!」
新聞部の美咲紀は感激の声をあげ、空からの景色を激写していた。
和も愛用のスマホを構え、動画撮影ボタンを押す。
「あ、見てあそこ! 黄色い海だよ!」
和が指差した先に広がっているのは一面のタンポポ畑。
「所々にある白い綿毛が標識みた~い」
ショウジは和の表現が気に入った。
「綿毛っていいよね。ふかふかしていて、雲みたいで。空も飛べそうな気持ちになるんだー」
「今飛んでるよ」望春が笑う。
花好きの美咲紀がタンポポについて教えてくれた。
「タンポポさんも実は幾つかの種類があるのです。お花が黄色くてぎゅっとしているのが在来種なの。セイヨウタンポポさんはもーちょっとぬぼーっとしてるけど夏まで楽しめちゃったりするのですね」
感心して聞きながら、望春はシキさんの首筋を撫でる。
「あそこにならボス猫が気に入るタンポポがありそうだ。みんな、しっかりつかまって。降下するよ」
◇
そのころ、フォルトゥス姉妹が摘んで来てくれたツユクサのインクで、思いの丈をスケッチブックにぶつけ終えた璃人は固く拳を握っていた。
「みなさんありがとうございます。お蔭様でアイデアは固まりました!
一刻も早く元の世界に戻って、制作にとりかからなくては!」
月詠も、タンポポをスケッチしたページを開き<絵空事>の効きを確かめる。どうやら一ページに花をひとつ封じ込めることができるようだ。
ぽかぽか陽気にいつの間にか昼寝をしてしまった梅と護、もう少し散歩をするというフォルトゥス姉妹に礼を告げ、璃人と月詠もタンポポ摘み始める。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
174人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月16日
参加申し込みの期限
2014年06月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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