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ネコミュージックフェスティバル in SUMMER!
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撤収、という信彦の声と共に、フラダンス集団は波が引くように居なくなった。去り際、黒子はテレビねここのカメラに向かって目線を作るのを忘れなかった。この様子はネコフェスの盛り上がりを伝えるレポートとしてばっちり放送された。
このフラッシュモブパフォーマンスはこのあとも旧市街のあちらこちらに出没してはフラダンスとストリートダンスを交互に行い、人びとを楽しませた。
あとに残ったのは猫ばかりで――なにしろ猫たちは『撤収』の言葉が理解できなかったから――参道商店街はにわかに猫のお客様だらけになった。三色麺の五月は彼らに小皿に盛った鰹節をごちそうした。
「人の姿のお客様も勿論ですが、ここは寝子島、猫のお客様も大歓迎ですよ」
「驚きましたね」
蓮は呼吸を整えながら翡翠に笑いかける。それからふたりは参道商店街をそぞろ歩いていろいろな話をした。たとえば翡翠の駄菓子屋のこととか、学校での部活や委員会活動のこととか、どんな食べ物が好きかとか、どんな音楽を好むのかとか。……そんな何気ないことをじっくり話す機会は、意外と少ないものだ。ふたりはこの貴重な時間を大いに楽しみ、友情を深め合った。
メイン会場の駄菓子屋ねこやの屋台への帰り、ふたりは見知った顔を見かけた。
木陰で休むサンマさんと刀、それからののこと焔だ。
ずっと歩きまわっていたのか、だいぶ疲れた様子である。
翡翠はねこやに走り、みんなにラムネを差し入れた。ののこには大玉の梨飴も。
「疲れた身体に、はいどうぞ」
「おう! かたじけねぇ!」とサンマさんがいった。
「生き返るな」刀もラムネを呑み干し、力を取り戻したようだ。
「しゅわしゅわってのが最高ね!」焔も一気にラムネを煽る。
ののこも「うわーおいしい! 梨汁すごーい!」と口いっぱいに頬張っている。
みんなに喜んで貰えて翡翠は嬉しかった。わずかに赤味の差した横顔を蓮は穏やかな笑顔で見守っていた。
◇
「あろ~は~おえ~って踊りました? 俺も踊っちゃいましたよ。こういうのはノッとこ、思って」
魚新屋台の傍、
浅沼 柳司
の弾き語りは相変わらず舌好調。数人から始まったお客はいつの間にか二重三重の人垣となっている。男性アイドル事務所所属のベテランバンドが歌うコミックソング『食いもん戦士!』でテンションを上げる。弾き終えて、汗を拭って、ふと気づいた。
(あ、若菜先輩)
人垣の向こうにいたのに。観客の中のたった一人なのに。一瞬で見つけてしまった。
(なんやもう……俺どんだけやねん)
十文字 若菜
も柳司と目が合ったのに気づき、見に来たよ、という風にその愛らしい瞳を瞬きしてみせる。
(やばい。顔、にやけてへんやろか)
にやけてても……まあいいや。嬉しいって気持ち、隠さなくたっていいや。
「さてそろそろ俺のお腹もすいて来たんで、次で最後にしますー」
最後の曲はちょっと真面目に――もしかしたら、ただ一人、若菜のために。
さにゃまさしの『道化師の十四行詩』。数十年前にCMソングとしてもお茶の間の感動を呼んだその曲をいま、柳司はしっとりと歌い上げる。
「く、最後にいい曲演るなあ……」
炉端に戻ったいたごはイカをひっくり返しながらそっと目尻を拭う。なぎさが寄り添い囁いた。
「あなた、泣いてる?」
「とんでもねえ、炉端の煙が目に沁みただけさ」
また強がってる、となぎさは目を細める。そんな旦那様が可愛いのだ。
「以上で終わり! この後もネコフェス楽しんでくださいねー、俺も楽しんできますんで!」
柳司は何度もお辞儀をし、手を振って観客に別れを告げた。
開けておいたギターケースに、いわゆるおひねりがいくらか投げ込まれる。
「おおきに」
感謝の心でギターをしまう柳司の鼻腔を、ふわりといい匂いがくすぐる。それが女の子の匂いなのか、宝石みたいな色をした柔軟剤の匂いなのか、柳司には区別がつかなかった。
「柳司君お疲れ!」
若菜だ。長い黒髪をサイドに結んだこの先輩の笑顔は、本当に可愛い。
柳司はギターケースに入っていた小銭を握りしめる。自分の歌で稼いだ報酬。このお金はみんなが楽しんでくれた証だ。そうだ、これで……。
「先輩、ええと……このあと一緒に見て回ってもいいっすか?」
「もちろん!」
若菜が笑った。太陽みたいに眩しかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
阿瀬春
笈地 行
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
91人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月09日
参加申し込みの期限
2014年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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