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たまたま休みだった
三ッ川 真衣
と共、美鶴が焼き鳥屋に顔を見せたのはしばらく後。
「来た来た、美鶴さん、真衣さん」
引き戸を潜る二人に、景貴が明るく声を掛ける。
「昼間から小さな同窓会なんて贅沢ね」
「プチ同窓会、楽しそうよね」
永姫が小さく手を振り、真衣が応えて手を振り返す。
「じゃあ、始めようか」
「まずは乾杯のビール、よね」
健作が二人に席を示し、美鶴が汗を拭いながら席に着く。
「そうね。乾杯するならビールで」
「私も。やっぱり乾杯はビールよねぇ」
永姫と真衣が華やかに声を揃え、景貴が俺も、と手を上げる。
「お酒……か……」
酒に弱い健作だけがちょっぴり苦笑い。ビールは一杯だけにしておこうと決めて、店員にビールを四杯注文する。
無口な店員が手早く注いだビールのジョッキを皆で掲げ、まずは真昼の同窓会に乾杯。
「すぐ出るおつまみを、……たこわさと、枝豆と。あともつ煮込み」
男子よりも男前な性格のせいで、学生の頃から姉御的ポジションに立つことの多かった真衣が、てきぱきと注文する。その隣で、お酒はそれなりに強い美鶴がビールを勢いよくぐーっと飲み干す。
「それから、ねぎまとハツを塩で。皆は?」
「焼き鳥は好きだから、何本でもいけるよ」
健作がビール少しでふうわりと赤くなった目元を笑ませ、砂肝やハツをこちらも塩で頼む。
「僕はナンコツ入りのつくねとネギマを塩で下さい」
「ビールをもう一杯ー」
「モモと皮とつくねを。日本酒を冷で」
結構なペースでビールを飲み干した永姫が顔色を全く変えずに酒を注文する。
全員が注文を終え、女将と店員が作業に取り掛かったところで、美鶴は華奢な体をカウンターに乗り出させるようにして高校時代の同級生達の顔を覗きこむ。
卒業してからもう十年が経つ。きっとそれぞれに色んな出来事があったのだろうけれど、皆、昔と変わらず元気な姿で居てくれている。そのことに安堵しつつ、
「元気してた?」
美鶴はおおらかな笑みを浮かべる。
「そうそう、皆、今何してるの? 美鶴はこっちに戻ってきてからよく会って話したり飲みにいったりしてるけど、他の面子とは久しぶりに会うしね」
真衣が美鶴の後を継ぎ、互いの近況報告を促す。
「私はネイリストやってるのよ」
結構楽しくやってるわ、と微笑む真衣の指先は、夏らしい色合いに飾られている。
「綺麗ね」
「細かい仕事よね」
真衣の指先を覗き込み、永姫と美鶴が感嘆の声を上げる。
「永姫も時間があったらウチの店来てよ、サービスするわよ♪」
「仕事柄ネイルはちょっと無理ね」
「付け爪も置いてるしね、足の爪だけでも可愛いし、今は男性でもネイルケアやってる人、増えてるのよねー」
店員が届けたビールジョッキと冷酒のグラスをそれぞれ美鶴と永姫の前に置き、真衣は男子二人に悪戯っぽい笑みを向ける。
「景貴君も健作君もどう?」
「え」
「いや、僕は」
「なんてね。あ、ほら、おつまみが来たよ」
高校時代と変わらない明るい笑顔を見せつつ、真衣は供された枝豆やたこわさやもつ煮込みを適当に皆の前に置く。
「美鶴は寝子島に戻ってきてまだ一ヶ月くらいだっけ?」
「うん」
真衣の言葉に、届いたビールに早速口をつけながら美鶴は頷く。
「私は東京で大学病院に勤務していたけど、色々あってね」
医局での勢力争いを見て嫌気がさしたことは口にせず、
「今は小さな診療所をやってる。休日に自転車で島内を見て回るのが趣味になってるよ」
「それでこの間お店に来てくれたんですね」
景貴が柔らかく目を細める。
「そうそう、荒井君の洋菓子店に遊びにね。彼の作ったプリンがこれまた美味しくて、内心女子力高いわーって思ったよ」
「女子力ですか」
困ったように照れたように頬を引っ掻く景貴の前、注文の焼き鳥を盛り合わせた皿が届く。
「健作もお店に来てくれた事がありましたよね」
「そう言えば、寝子島でお店を開くのが夢だって卒業文集に書いてたわね」
永姫が記憶を辿るように睫毛を伏せる。
「っ、そ、……そうだっけ、書いてましたっけ」
「良かったじゃない、夢が叶って」
頬を真っ赤に染めて照れる景貴に、永姫はどこか妖艶に微笑む。
「そうそう、『生まれ育った寝子島でお店を開く』って書いてたよね」
医者をしているだけあって記憶力の良い美鶴が無邪気に笑う。照れ屋のパティシエはますます顔を赤くする。
「ほら、近況報告」
「がんばれ、景貴」
真衣にからかい気味に言われ、健作に苦笑い気味に励まされ、景貴はビールを一口飲む。顔を上げる。
「うん、現在は洋菓子店『Raton』のオーナー兼店長として頑張ってます。真衣さんと永姫さんも、今度遊びに来て下さいね」
「真衣と永姫はシーサイドタウンに住んでるんだよね?」
美鶴が楽しげな企み顔をする。
「荒井君のお店もシーサイドタウンだから、今度は其処で女子会でもやろうか」
「いいわね」
「そうしようかな。サービスしてね、景貴君」
「がんばります」
女子三人に無敵の笑顔を向けられてしまえば、景貴は頷くしかない。
「ケーキ奢って、景貴」
「なんか奢って、健作」
どさくさに紛れて男子の放った言葉をスッパリ切り捨て、景貴は健作を見る。ふと、小さく息を吐く。
「健作は……今の仕事に落ち着いて、本当によかったね」
「まあね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月03日
参加申し込みの期限
2014年06月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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