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ねこ……。
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「……なんでしょう、この感覚」
大手アパレルメーカーのお嬢様、
毒島 虹子
は夏休みに寝子高に編入してきた、芸術科の2年生だ。
ファッションには人並み以上に拘りがあり、品のいいオーダーメイドの服に自分でデザインした自作の服を合わせ、日常を楽しんでいる。
今日もブロンドの髪と、小柄でふんわりとした自身の雰囲気を引き立てる、クラシカルなワンピースに、繊細なビロードのリボン、日傘、サンダルを履いて、ショッピング。
寝子島なのだから当然の如く、猫達の姿を道中目にするのだが。
それが気になって、仕方ないのだ。
「そう言えば、昔……」
虹子は突然、昔の事を思い出した。その記憶に結びついているのは、やはり猫。
それは虹子の叔父の別荘がある、スイスに遊びに行っていた時の話。
叔父の膝の上には、いつものんびりと猫がくつろいでいて。
一目惚れであった。
そのしなやかで柔らかな存在に、虹子は瞬く間に心を囚われてしまった。
山々連なる絶景も、緑の草原に広がる豊かなお花畑も、爽やかに吹き抜ける風も、それはそれで素敵だったけれど。
(どうしても、おじ様のように、猫を膝に乗せてみたかったのですよねぇ……)
暖かな体を膝の上に乗せて、くつろぐ事が出来れば、どんなに幸せだろう。
日を追うごとに、虹子はその素晴らしい思いつきに、執着していった。
とうとうその気持ちを抑えられなくなった、ある日。
虹子は眠っている猫を無理やり捕まえて、強引に自分の膝に乗せたのだった。
欲しいものは、手に入った。してやったりと思ったのも、束の間。
猫は何が気に入らなかったのか、身を捩ると、するりと虹子の腕を逃れて、どこかへ消えてしまった。
虹子のショックは、言わずもがな。
半泣きになりながら、猫を探した。苦い記憶。
傘の柄をクルクル弄びながら、虹子は息を落とした。
次に顔を上げれば、目線の先にベンチに座る、素朴ながら整った顔立ちの少年。
互いにそうとは気付かないものの、虹子と同学年の
紅林 千尋
だった。
本を読みながら座る彼の膝には、でっぷり太った三毛猫が居て……虹子の目は釘付けになった。
読んでいた漫画に落ちた影に、千尋もようやく虹子の存在に気付いた。
「御機嫌よう」
脈略もなく品の良いお嬢さんに声を掛けられ、千尋は驚いて背筋を正す。
人見知りの彼は、2年で転校してきたばかりで、まだ学校にも慣れていない。
こうして他人と話す機会も、あまり無かった。
「や、やあ……何か用?」
「猫、お好きですの?」
問われて、千尋も虹子の食い入るような視線の先に、猫が寝そべって居るのに思いあたった。
「ああ、うん。猫は好きだけど……こいつは勝手に乗ってきて、まあ、ぶっちゃけ動けなくなったと言うか」
千尋の言葉に、虹子はピクリと震える。
(勝手に、ですって……?)
ノラ猫は自分に関心を示す相手に警戒し、基本的に距離を取るものだ。
こうして猫から乗ってきたのも、千尋が漫画に気を取られていて、油断していたからかもしれない。
そうとは知らない虹子は、傘の柄を握った手に力を篭めた。
「本を買ったんだけど、どうしてもすぐに読みたくなったから座ったんだ。そしたら、いつの間にか居座られて」
苦笑しながら、千尋はボヤけた色の三毛猫の腹を撫でている。
日も高くなり、千尋の頭は溜まった熱で熱くなっていた。
脚だって痺れている、だが動けないのだ。
猫が可愛い過ぎて――!
千尋に撫でられた猫は、「ぶ」と鼻を鳴らした。
喉からは、ゴロゴロと心地よい振動が。
熱中症のリスクと戦いながら、千尋はすでに読書も3往復。
目の前がクラクラしてくる。
だが猫は、動く気配すらない。
久々に外の世界に出たと思ったのに、このままでは猫に殺される! しかしそんな、ふてぶてしさが今は天使に見える。
「実は起きてくれなくて、困ってる……普段は猫に好かれる体質なわけでもないのにな」
(何よ、満更でも無い顔をして……!!)
そうこう言ってるうちに、別の猫がやって来て千尋のズボンに額を擦りつけた。
「また猫だ。今日はどういう日、――っ?」
千尋が思わず横を向く、隣に虹子が腰を下ろしたのだ。
ちょっぴりソワソワしながらも、すました横顔に、千尋は口ごもる。
「お気になさらず。疲れたから、ちょっと休んでいるだけですわ」
虹子は釘を刺した。
「あ、そ、そっか……」
動揺を隠すように、千尋は懐いてきた新顔の猫を抱き上げた。
彼は気付かない。自分の行動のせいで、猫が膝に乗ってくれるのを、祈る気持ちで待っていた虹子が、僅かに頬を膨らませたのを。
虹子は次第に苛立ってきた。
急にすっくと立ち上がった彼女を、千尋は不思議そうに見上げた。
目が合った彼に、虹子は素性を尋ねた。
「俺? 寝子高の2年、
紅林 千尋
。旧市街のアンティーク物のセレクトショップ
『ステラ・マリス』
で一応、店員もやってる」
「2年? それでは私と同い年ですのねぇ」
「え、タメ?」
これには千尋が驚いた。小柄な虹子を、中学生くらいに思っていたのだ。
「ええ、私は2学期から服飾専攻で学ばせて頂く、
毒島 虹子
と申しますの。学校でお会いしましたら、よろしくお願いしますねぇ」
「服飾なら芸術科か? 俺は普通科だけど、こちらこそ」
何故か鋭い視線に頬を掻きながら、千尋は軽く頭を下げた。
「それでは、お邪魔致しましたわ。ところでぇ、紅林さん。あなたいつまで、そうしているおつもり?」
「う~ん。いつまで、だろう? コイツ次第かな」
ふぅん、と口の中で呟く虹子の目の前で、新顔の猫がまたしても千尋の膝に乗って眠り始めた。
「……熱射病にお気をつけあそばせ」
どこかムッとした虹子の様子に、千尋はやっぱり気付かない。
「ありがとう、まあ適当に切り上げるさ……ああ、もし良かったら、店にも来てくれよ。何かアンティークとか、興味あるんだろ? 俺もサボってなければ、店番してるかもだし」
適当な誘いだが、虹子は頷いた。
「気が向いたら、よろしくてよ」
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月01日
参加申し込みの期限
2014年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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