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ねこ……。
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小学3年生、8歳の
夢月 姫
は起床すると、飼猫の『くろ』と『しろ』に順番に挨拶した。
「おはよう、くろ、しろ」
懐いた2匹だが、今日は一段と愛おしい。
優しい姫は動物達が大好きで、動物達も姫の事を好いてくれる。
体を擦り付ける黒毛と白毛の喉元に、姫は手を伸ばす。
気持ち良さそうに喉を鳴らす猫達を見ているうちに、姫は堪らない気持ちになってきた。
「いつも猫さんは好きですけど、今日は特に好きみたい……そうだ! 町中の猫さんを探しに行こう」
寝子島にたくさんいる猫達、一匹一匹と挨拶を交わす。
それはとても素敵な事に思えて、胸が躍った。
鏡に向かってストンと腰を下ろすと、繊細な黒髪を綺麗に梳いて編みこんだ。
猫ピンで留め、麦わら帽子を被る。
水筒にはお茶を、玄関にちょこんと並んだ靴を履けば、支度は整う。
「行ってきます!」
姫はステップを踏むように歩く。
猫になった気分で、大冒険。考えただけで、ワクワクする。
「ねこさ~ん、こんにちは。いますか~?」
猫の通り道になりそうな、静かな裏路地に動く影を見つければ、愛らしい声で囁いた。
ふいと白茶のブチのある首が動いた。
目を輝かせた姫よりも、早く
「猫だわ!」
はしゃいだ声が上がった。振り向けば、背が高く素晴らしくスタイルのいいお姉さんが、スマホを構えて姫の後ろから覗き込んでいた。
弘明寺 能美子
だ。
高い声に、一寸、猫が躊躇する素振りを見せる。
姫はシーッと、桃色の唇の前に指を当てる。能美子はハッとして、唇を覆った。
そっと見下ろし、改めて姫の顔色を伺えば、にこりと頷いて。能美子は安心して、肩を下ろした。
「ごめんなさい……驚かすつもりはなかったの。猫が見えたから、嬉しくて、つい……」
ううん、と姫は落ち着いた様子で、首を振る。
「お姉さんも、猫さんが好きなんですね。私も、猫さんがだーいすき!」
人懐こく笑う幼い姫に、能美子の硬い表情にも、ぎこちなくも笑みが浮かんだ。
(私がこのくらいの年の頃は、モデルとして多忙な日々を送っていたのよね……)
カメラさえ向けられれば、花開くように笑う事が出来たのに。
くりくりと大きな目の中に、自分が置き去りにした素直さを見つけて、能美子は憧憬を覚えた。
「私は、
夢月 姫
です」
純真な声に、我に返る。
「お姉さんは?」
まじまじと見返し、名前を問われているのだと思い当たる。
「そ、そう……姫ちゃん、ね。可愛い名前だわ」
ナンパならいざ知らず、相手は女の子。
名前を誉められて、嬉しそうにする少女の小さな信頼に、能美子も応えた。
「私は
弘明寺 能美子
よ」
「能美子ちゃん! 初めて聞く名前、でもとっても可愛いです」
「ありがとう」
心が少しずつ、ほぐれていく。
そんな二人のやり取りを、緑の瞳で見守っていた猫が、クルリと背中を向けた。
「猫がいっちゃうわ」
「猫さんの集会に、連れて行ってくれるんですか?」
気落ちする能美子とは対照的に、姫は冒険心を掻き立てられたよう。
咄嗟に能美子の手を掴んだ。姫は不思議の世界への扉を潜るように、薄暗い路地を進む。
「姫ちゃん……!?」
「今日は私達も、猫さんになったつもりでいきましょう!」
自分の手を引く元気な幼い少女と、ブチ猫に導かれて。
能美子はどこか夢見心地で、道を歩いた。
「にゃー、にゃー」
いつもの猫巡り散歩コース。
猫達に向けて、あやすように優しい声を掛けるのは、
綾辻 綾花
。
猫鳴館に暮らす、寝子高の1年生だ。
綾花はいつも携帯している、猫達の情報やスケッチが描かれたメモを手に、膝を抱えて座り込んだ。
そこには数匹の猫が居る。体の大きさや被毛の長さが微妙に違うものの、血縁なのか基本みんな丸顔。灰色の毛並みには、必ずどこかに縞模様があった。
尻尾も途中で折れ曲がったり、団子のように丸く愛嬌タップリ。
顔なじみだと、綾花は口元を綻ばせた。
触れ合うのはいつもの事、でも特別なときめきを感じた。
「こんにちは、ご機嫌いかがですか?」
高鳴る胸を抑えて尋ねれば、猫達が寄ってきた。
稀にやんちゃ者も居るが、島の猫達は人間から食べ物を与えられるせいか、ふくふくと太り人懐こい性格のものが多い。
ましてや綾花のように付き合い方を心得て、猫好きオーラを発していれば、警戒心を抱かれる事もなく、いつの間にか打ち解けてしまう。
にゃあん、と猫が鳴く。
「うう、かわいい……!」
声は連日の暑さにも変わりなく元気そうで、綾花は安堵した。
その愛らしさに、脳まで蕩けてしまいそう。
「お腹、空いてませんか?」
小分けにした煮干のパックをポケットから取り出せば、猫達は綾花の手から遠慮なくそれを口にした。
はむはむ、むしゃむしゃと煮干を咀嚼する猫達を見守っていると、奥から見慣れない猫が、こちらを伺っていた。
小さなサビ猫は、真っ直ぐな尻尾を伏せ、様子を探っている。
まだ若く、ここの猫達とは、明らかに別の血を感じた。
「おいで」
人間に慣れない猫は、相手と目を合わせる事をコミュニケーションだと理解しないため、それを嫌う。
だから綾花も座ったまま、わざと横を向いて。
出来るだけ目を逸らしたまま、警戒する猫が怯えなくて済む様に、新しく出した煮干を地面に並べてやった。
「怖くないよ、あなたもどうぞ」
おずおず近づいてきた猫は、綾花と煮干を交互に見比べ、前足を伸ばして一尾を手元に引き寄せて確保すると、離れた所で夢中で食べ始めた。
滑らかな膝小僧の上に、頬杖をついて穏やかにそれを見守って。
「スケッチさせてくださいね?」
綾花は思い出して、メモ帳を開いた。
芸術科ではないが、元々手先が器用な彼女の事。画面はすぐに、特徴を捉えた猫のイラストで埋まった。
「ふふ、モデルありがとうございます。また遊びに寄らせてくださいね?」
本当は感情に任せて、もふもふしたり、すりすりしたりしたい。
でもいきなり距離を縮めようとしても、怖がられてしまうから。
次に会う時を楽しみに、綾花はその場を後にした。
なにせ今日の綾花は、猫の事で頭が一杯。
寝子島中の猫を見る勢いだから、時間はいくらあっても足りないのだ。
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2人まで
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月01日
参加申し込みの期限
2014年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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