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あつくてあつくて
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◆
「あ、クレープのワゴンある! 食べよ!」
映画の次は、侑が見つけたクレープ屋。
「んーおいしいー」
クリームたっぷりのチョコバナナを幸せそうに頬張る侑。そのほっぺに、クリームがついていることに耀は気付いた。
「クリームついてるぞ。子供みてーだぜ」
「に? ついてる? どこ?」
彼女の手がぺたぺたと頬を行き来するけど、なかなかクリームはとれない。
「しゃあねえ、取ってやるよ」
耀はひょいっとクリームを指でとると、そのまま食べた。
「お、美味いじゃん」
「……ありがと」
不意打ちだったからか、そう口にする侑はほんのちょっぴり恥ずかしそうだ。そんな様子を見たからが、
「これって、なんだかデートみたいだな」
ふと耀はそんなことを言い出した。至極何でも無さそうな、本当に「思ったことをつい口にした」ような顔で。
ほえ、と侑は一瞬きょとんとする。
「おーそうだね、なんかデートっぽいー」
そういう話題に耐性が無いのか、若干目が泳いでいる。そんな彼女の様子が可愛くて、つい弄ってやろうと気持ちが耀の中で首をもたげた。
侑の頬をつまんで、むにーっと伸ばす。まるで餅のよう。
「なーに一人で慌ててんだよ」
からかうように笑う耀に、
「にー、慌ててにゃんかにゃいっふぇはー」
抗議の声を上げるが、むにっとされているからかちゃんとした言葉にはならなくて。
それが一層、耀の笑いを誘う。やがてパッと手を離し、
「そういえば、お前帰省するんだよな」
「そうだよー」
そもそも、今日は帰省前に遊んでおこうというのが発端である。
「俺に会えなくて寂しがるなよ?」
冗談めかして笑う耀に、
「工藤君こそ、ウチに会えなくて寂しがっちゃだめだに!」
侑もつられて同じ冗談を返す。でもそっかー、とくるり彼に背を向けて。
「工藤君は実家暮らしだもんにー。ウチはやっぱり帰らないと、パパが寂しがるか――わわっ!?」
足をひっかけてしまい、転びそうになる侑。
咄嗟、耀が腕を伸ばす。
腰から支えるようにして、バランスを取るために彼女の身体を引き寄せた。
ちょうどお姫様を抱え起こすような格好、とでも言えばいいだろうか。
「……危なっかしいな、侑」
意図してか、あるいはせずか。顔を近づけ、囁くように彼は言う。
「あ、ありが……た、たまたまだもん!」
顔を真っ赤にし、侑はわたわたと手をあっちゃこっちゃさせる。
そんな彼女の頭を、耀は微笑みながら軽くなでた。
「たまたま? はいはい」
「だ、だだ、 大丈夫だってば!」
侑は慌てた様子で耀の手を離れ、立ち上がる。しかし急だったから、また少しよろめいてしまって耀に支えられる格好に。
「ったく、帰り道が心配すぎるわ。寮まで送ってやるよ」
苦笑する耀に、侑は何も言い返せなかった。
◆
あんパンと牛乳を片手に尾行続行していた正也と剛。当然、二人のやりとりは見えていて。
「しかしほんとあいつら仲いいよなー……」
クレープを食べたりだとか、
「……あれ、何やってんねん工藤。今のは友達にやることか?」
ほっぺむにーの辺りまではまだ良かったのだけれど。
耀が、転びかけた侑の身体を支えた瞬間――二人の顔の上に、動揺のペンキがぶちまけられる。
「っておいおいおい?」
そして、
「ちょ……」
兄馬鹿達は、
「な、なんだよ今の……」
臨界点を迎えた。
「せやかて工藤ぉぉぉぉぉぉ!?」
「って服部ぃ!?」
叫びと同時に握りしめられた牛乳パックが潰れ、悲鳴の代わりに牛乳が迸る。
「ちょ、まさか付き合うて……アハ、ハハ」
弟分に彼女? まさか。まさかそんな。ハハハ、ハハハ。光を無くした瞳で薄ら笑いを浮かべる剛。
「しっかりしろって、落ち着けよ!」
その肩を、正也が掴んで戻ってこいとばかりに揺する。
まあ。
落ち着けと言っている正也の方も、全く落ち着けてはいないのだが。
その証拠に、さっきから『思ったー』が発動し続けている!
<実質おちつけるかこれが!><てかナンデ?クドウナンデ?><いや、侑にかぎってそんな。嘘だっ!><アイエエエ!?>
グラサンの二人組が繰り広げる異様な光景。
二人がようやく落ち着きを取り戻した時には、既に尾行対象の二人の姿はなくなっていた。が、それには気付いてない。
「はー……」
大きく息を吐く正也。まさかあの二人がリア充だったとは知らなかった。まあ、あの二人は別に付き合ってはいないのだけど。
「まさか工藤変なことしてねぇよな!?」
つい口をついて出てしまう、そんな疑いの言葉。すると、剛の視線が鋭く正也を刺した。
「……おい、桐野。あいつを悪く言うなやボケ」
「あ? なんだよ服部」
つい、返す言葉もキツくなってしまう。
「ええ子やねんで? 生意気やのは正直なのと強がりやってのは俺は知っとる。希少価値のデレかて威力ぱないわ!」
何かスイッチが入ってしまったのか、剛は尚も言葉を続ける。
「俺は七音ちゃんがあいつの傍におれるかが心配やな。子猫並みに危なっかしいやないの。そう簡単にあきを渡せるかい」
「へーよく言うじゃねぇか、こっちだってなぁ……」
言い返そうとした正也だったが、
「てかあちぃ……」
不意に照りつける太陽の暑さを感じてしまい、そんな気力はどこへやら。
そんな正也の様子に、剛を今の今まで忘れていた暑さを思い出し、
「あかん……今、真夏やったわ」
がくっと力なくうなだれた。
「……なあ、桐野。…暑いしアイス食べへん?」
「おう、俺も同じこと言おうと思ってたとこだぜ……。こんな暑いんじゃケンカする気力も起きねえ」
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月29日
参加申し込みの期限
2014年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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