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ニャンふぁんホラー
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高いフェンスの上に座り、黒い髪を靡かせながら遠くを見ていた朱里が振り返る。幼い顔には、ゾクリとするほど凶悪な笑みが浮かんでいた。
「吉祥寺先輩!」
朱里の足元に倒れる黒子を見つけた刀が走り出し、一人で突撃するのは危ないと判断した深雪と櫻が続く。
「ちっ……なんてこった、本当にガキじゃねえか」
朱里と娘の姿が重なり、文貴が眉根を寄せる。
「悪霊になっちまった経緯が気になるが……」
「あのままでは話が通じるとは思えないな。浄化したら、何か手立てがあるかもしれない。……放っておけないんだろ?」
皐月が拳銃を構え、朱里の動きを注視しながら口の端を上げる。
「吉祥寺先輩、大丈夫ですか!?」
意外にも、黒子の元に着くまでに朱里からの攻撃はなかった。足をブラブラさせていた朱里が、無邪気に微笑む。悪意のない天使のような笑顔に妙な寒気を感じた時、重力を感じさせない軽やかさでフェンスから飛び降りた。
実際に朱里の傍にいた四人も、見ていた人々も、何が起きたのかわからなかった。それはあまりにも一瞬の出来事で、気づいた時には四人の体が宙を飛び、フェンスに叩きつけられていた。
「た、大変!」
あまりの出来事に固まる面々の中、最初に我に返ったのはあゆかだった。倒れこむ刀を抱き起こし、そっと両手で手を包み込む。
「お願い……わたしを、一人にしないで……」
自分の意思とは関係なく涙が零れ落ち、刀の頬を濡らす。ダウン状態だった刀が起き上がり、あゆかの涙を親指ですくうと優しく頭を撫でる。
「泣かないでくれ。俺は、聖籠さんを残してどこかへ行ったりなんてしないから……」
甘いムードで見詰め合う二人の隣では、武道と櫻も強制恋愛イベントを起こしていた。武道が櫻の手の甲に口付けを落とし、祈るように両手を包み込む。
「俺の命を、櫻ちゃんにあげたって良い。だからどうか、櫻ちゃんだけは……」
既に黒子専門の恋愛イベント相手と化している虹子が黒子を抱き起こし、何度目かわからない恋愛イベントへと発展する。深雪に駆け寄った渚砂も強制恋愛イベントへと引きずり込まれ、自分の意思とは関係なく流れ出す涙を拭う術もないまま、力なく倒れる華奢な体を抱き上げると額にキスをする。
「深雪、目を開けて……?」
呼びかけに応じるかのようにあけられた目が、真っ直ぐに渚砂を見上げる。伸ばされた手が渚砂の首元に回され、頬を濡らす涙に唇が触れる。
「……泣き虫」
妖艶な微笑とともに耳元で囁かれた言葉に渚砂が顔を赤くし、恋愛イベントが終わる。恥ずかしさに硬直する二人だったが、時間は待ってくれない。朱里が医者の霊と患者の霊を召喚し、高らかな笑い声が響く。
ロベルト、恩、刀の三人が霊退治に乗り出し、朱里の動きを封じようと飛び掛ったすばるが吹き飛ばされる。飛ばされている最中に舞の追撃が入るのは、最早お約束だ。
「あの子、挟み撃ちにして押さえ込めないかな。女の子を集団でねじ伏せるのはちょっと気が引けるけど……でも、やってみる価値はあると思うの」
あゆかの提案に武道と櫻が囮を買って出る。無造作に転がるドラム缶を調べていた虹子が中身が聖水であることに気づき、武道と櫻の動きから朱里の動きを予測し、ゴルフクラブを構える。
「これは、本気でいかないとダメかな」
余裕綽々の笑顔で避け続ける朱里を前に、武道が小さく呟くと手刀で朱里を突いた。指先に触れる程度だったが、確実に当たった。朱里が不快そうに指先を見るが、それもほんの数秒だった。ノイズが耳元で鳴り、
志波 武道
君は
志波 武道
ちゃんに変化した!
「ふぁ!? な、何で!?」
狼狽する武道の後ろでは、渚砂と深雪もまた同じような顔をしていた。小石を防ぐ程度の力しかない渚砂のバリアに、ちっとも身体能力が向上したとは思えない深雪の能力。
「弱い! でも、ないよりはましかな」
渚砂がそう言いつつ、持っていた盾で敵の攻撃を防ぎながら殴り―――
「シールドバッシュ! シールドバアアアアッシュ!!」
よく通る大声で放たれる技名。……とってもウルサイ。そしてノイズとともに減る深雪の服面積。膝上25cmの超ミニスカートに、胸元ギリギリのオフショルダー。セクシーを通り越した服装に、思わずスカートの裾を押さえる。
「う、うわああ!? な、何その格好!?」
一瞬だけ歓喜の表情を浮かべた渚砂だったが、すぐに他の人の視線に気づいて上着を貸そうとする。が、脱げない。知恵の輪状態のチェーンを外し、ボタンを留めるボタンを外し、苦心しながらやっと脱いだ服をそっと深雪の肩にかける。
「俺に案があるんだ。缶の口は小さいから、倒して注ぐのでは間に合わない。それに、一つ当てられたところで次が当てられるとも限らない」
修がライフル銃で朱里を威嚇しながら、持っていたボンベを振る。
「一気にケリをつけないとダメってことだね」
虹子が小さく頷き、修がドラム缶へと走って行く。修を援護するように皐月とロベルトが周りの敵を排除し、地下から持ってきたアルコール瓶をドラム缶の隣にセットした。武道と櫻が朱里をそちらへと追い詰めていく。
修はスカートを裂き、結び玉にするとマッチで火を着けた。ただでさえ短いスカートが大変な事になっているが、この際考えないことにする。
あゆかが朱里にシーツをかぶせ、修にアイコンタクトを送る。虹子がゴルフクラブを振りかぶり、文貴がろっこんを使用してドラム缶を持ち上げようとするが、何分ろっこんの力が弱すぎてろくに持ち上がらない。すばると渚砂の手を借りて何とか朱里の足元まで転がすと、黒子がドラム缶に銃口を向けて引き金を引いた。
「聖籠さん! 早くこっちへ!」
「大丈夫! 仲間の攻撃は当たらないから!」
余裕の表情を見せるあゆかだったが、ドラム缶の爆発は仲間の攻撃ではない。当然攻撃判定はあるわけで、刀が加速を使うが、気持ち程度にしか速度の変化はない挙句、刀ちゃんへと変化していた。修がドラム缶の爆発に合わせて火のついたスカートを投げ込み、大爆発が起きる。あゆかが爆風に吹き飛ばされ、フェンスに激突する前に刀が彼女の華奢な体を抱きとめるとそのままフェンスにたたきつけられた。
真っ黒に焦げたシーツが力なく地面に落ちた瞬間、背後からの強い力によって体が吹き飛ばされた。
「あんナ遅イ攻撃で、朱里ノ事、本気で倒せルと思っタの?」
甲高い笑い声が響く。
「朱里ちゃん……お願いだ、こんなことはやめてくれ。現実世界でいいなら一緒に居てやるから……な?」
「子供がこんな悪霊になるなんて、何かあったんだろ? 何があったのか、教えてくれねえか?」
黒子と文貴の言葉に、狂ったように笑っていた朱里がピタリと動きを止める。表情が一変し、子供らしい無垢な瞳を二人に向けると寂しそうに微笑んだ。
「お兄ちゃんとお姉ちゃん、優しいね。朱里、優しい人は大好き。……だカら、楽に送っテあゲるネ」
黒い靄が二人の体を包み込む。
「二重人格……?」
「違ウよ。朱里ハ朱里。勝手ニ二重人格ッテ決め付けルなんテ、酷い」
ロベルトの首を、黒い靄がじわじわと締め上げていく。痛みはないものの、胃からせりあがる不快感にむせ返る。
「ウフフ。お兄ちゃん、酷い人ダケど、苦しンでる顔はカワイイ」
暫くロベルトを見ていた朱里は、最後に修の所に来るとにっこりと微笑んだ。
「お兄チゃん、綺麗ナ花火ありガとウ。朱里ノ作っタこノ世界、楽シンでくレた?」
笑い声が、耳に響く。視界がグルグルと回りだし、意識が途切れた。
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担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
恋愛
ホラー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月16日
参加申し込みの期限
2014年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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