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箒星は夜闇を駆けて
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◆
時刻はまだ23時。ゲームセンター『BooM』は、まだまだ営業時間の真っ最中。
しかしその店長、
葛西 一義
は――
「お、釣れた釣れた」
夜釣りの真っ最中だった。つまりサボりの真っ最中。いいのか店長。
「こいつは……食えるやつだな」
一旦釣具を置いて、たった今釣ったばかりの魚の調理を始める。
レジャー系の知識はひと通りあるから、捌くのはお手のもの。
えらの下から一直線に腹を開いて押し、内臓を取り除く。
それから串を刺して水洗い。あとは塩をつけ、あらかじめ作っておいた焼き場で焼くだけだ。
焼けるまでの間に、再び釣りに勤しむ。
「来た来た」
すぐに手応え。夜食に追加してやろうと引き揚げるが――
「……あー、これはダメだな」
残念ながら、リリースしなければならない種類だった。
誰にも見られていないとはいえ、ルールはルールなのでリリースした。
さっきの魚の様子を確認し、パタパタとうちわで扇いで風を送る。
立てた魚の口から、ぽたぽたと水分が滴り落ちていく。
焼け具合を確かめて、「そろそろいいかな」とかじりつく。
ぽくぽくとした焼き上がりの身、パリっとした皮に適度に振った塩がよく合っている。
「うん、うまいね」
一人頷きながら、舌鼓を打つ。
ふと何の気はなしに空を見上げると、ちょうどタイミングよく流れ星が見えた。
そういえば、今日は星がよく流れるような気がする。
「……あ、願い事言えばよかったな」
もちろん本気で信じてはいないが、一つゲン担ぎのようなもの。
そんなことを考えている間に、また星が流れる。
「借金全部返せますよーに」
串を持った手を軽く振るようにしながら、今度は逃さず願いを言った。
◆
自治会長の仕事の最中。
流れていく星を見て、
邪衣 士
はそういえばとつい先刻玄関先でした会話を思い出した。
(今日は流星群が見られんだったか……)
ふむ、と少し考える。
わざわざ見やすい所まで足を運んでまでとは思わないが、全く見ないのももったいない話だ。
「久々にドラム缶風呂にでも入るか」
地下の温泉では、入りながら星空を見ることはできないし。
「……ってなんか、前にも同じようなこと考えた気がするなこれ」
まあ、いっか。
ドラム缶風呂を準備しよう。
ドラム缶の底に敷いたすのこの上に乗って、丁度いい加減のお湯に身体を沈めた。
夜の静けさの中、お湯の揺れる音と薪が燃える音が耳朶を打つ。
側面に身体を預け、夜空を見上げる。
「ふぅ……」
たまには自治会長の仕事を忘れ、こうやってのんびりするのも悪くない。
「……今日は雲もない綺麗な夜空だ」
月の無い快晴の夜空に、数多の星が瞬いている。
「能力で雲払いする必要もない……」
そんなことをしなくても、時折星の間を流星が駆けていくのがはっきりと見て取れた。
ぱしゃ、っと濡れた両手で軽く頬を叩く。
「この星を眺め終わったら、また仕事に戻らないとな!」
でもそれまでは、もう少しだけ仕事を忘れていよう。
時には、のんびりすることも大切だろうから。
◆
――ランニングついでに、流星群を見に行こう。
そう思い立ち、
御剣 刀
は桜台墓地へと向かった。
墓地からだと星が見やすいとは聞いていたし、もしかしたら知人も居るだろうか。
なんて思っていたら、学生支援部の仲間である
浅山 小淋
と
千鳥 雅人
に会った。
「こんばんは、良い夜だな」
『御剣さん、こんばんは』
「刀くんだー、こんばんは!」
軽く見上げれば、既にピークを迎えた夜空をいくつも星が流れていく。
「二人は星を見に来たのかい?」
「うん、刀くんも?」
「ランニングのついでに、ちょっとな」
『鍛錬ですか。精が出ますね』
なんて風な話を軽くして、二人と別れた。
ランニングの足を止め、一人ぽつんと佇む。
頭上を仰ぐように、空を眺めた。
この島に来てからそれほど経ってはいないけれど、随分と長く過ごしているような気がする。
それは多分、らっかみや神魂、妖怪などの不思議な存在たちに関わり、密度の濃い時間を過ごしているからなんだろう。
そこで得られたものは、良い物も悪い物も関係なく沢山あるけれど。
(それを得て、俺はどうなったんだろうな)
自分を振り返るように物思いに耽りながら、ゆっくりと腕を伸ばした。
ピークを迎え、いくつも降ってくる星を、掴もうとして。
虚空に差し出した手を、ぐっと握りしめる。もちろん、それで何かが掴めたわけじゃない。
そんなことはわかってる。それでも刀は手を伸ばした。
握りしめた手を開いてみても、その中には何も無く。だからその動作に意味なんてない。
だけど、そうするべきだと感じたのだ。
(俺は今、何が欲しかったんだろう?)
この腕で、何を掴みたかったんだろう?
空っぽの掌を見つめる刀。その頭の中に、使い古されたおまじないがふとよぎった。
"流れ星が見えている間に願い事を三度唱えると、願いが叶う。"
――ああ。
気が付いた。
――今までがどうであれ。
掴みたかったのは、否、掴みたいのは。
「俺は、自分の願いを叶えたいのか」
考えてみれば、ひどく当たり前のことだ。誰だって、自分の願いは叶えたいものなのだから。
我知らず、口の端が上がる。
「じゃあ、振り返るのはここまでだな」
今からはまた、ただがむしゃらに前へ進もう。
願いをその手に掴み取るために。
――さあ"加速"しよう、これからのために。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月26日
参加申し込みの期限
2014年05月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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