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箒星は夜闇を駆けて
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◆
「とと、メインの流星群忘れちゃうところだった!」
霧切 翠子
の慌てた声に、
新井 米太郎
は時計を確認した。
時刻は23時。流星群がピークに突入する時間帯だ。
「わっ、ホントだ」と漏らしつつ、花火を片付けてレジャーシートに腰を下ろす。
「あ! 流れた!」
「えっ、どこどこ!?」
翠子の指差す先、視線を向けた時には既に流れ星はどこにもなくて。
「……は、はやい」
うなだれる米太郎。翠子はクスッと笑って、
「でもホント早すぎて、ちょっとお願いどころじゃないね」
流れてから消えるまで、本当にあっという間。大体「あっ」と言っている間にいなくなってしまう。
「もうちょっとこう……ゆっくり流れてくれないかな」
そう言って、翠子は指で空をなぞる。
すると――
「えっ!?」
「おおっ!?」
まるで彼女の指の動きに沿うように、ゆっくりと星が流れた。
「い、今のすごいね先輩!」
「う、うん……なんか魔法みたい!」
気まぐれな偶然に、二人して大はしゃぎ。そして「そうだ今のうちに」と願い事を口にする。
翠子の願いは、
「皆に普通の幸せあれ」
米太郎の願いは――
(この人を、ずっと守っていけますように)
痛いのは嫌だし、怖いのも嫌だ。掌の傷はまだ痛いし、怖い事件も経験した。
でもそんなことより、今となりに居るこの人がひどい目に遭う方がよっぽど嫌だと思うから。
願いと共に、心に誓う。
『絶対に守るよ』、と。
そんな彼の願いを、知ってか知らずか。
願い事を唱え終わった翠子は、今彼女に出来る限りの笑顔を向けた。
「今日はすごい幸せだったよ。これからもよろしくね、こめ君」
ボッと米太郎の頬が熱くなる。
「こ……こちらこそ、これからもよろしくお願いします」
抱いた決意と共に、はにかむような笑顔を返した。
◆
ごろん、とレジャーシートの上に寝転がる
荒井 景貴
と
紅林 柳霞
。
ピークを迎え、大量に流れ始めた流星群を見上げる。
「三回唱えられればお願い叶うのかな」
ぽつりと漏らした柳霞の呟きに、
「試しにやってみましょうか」と景貴は笑いかける。
聞こえているとは思っていなかったのか、柳霞は少し驚いた様子。
「じゃあやってみよっか。あ、でも今は内容内緒だからね!」
「では、僕も内緒にするとしましょう」
いたずらっぽく、片目を伏せた。
くすくすと笑い合い、二人揃って心のなかで願いを唱える。
景貴は、「また来年も柳霞さんと一緒に星が見れますように」。
柳霞は――さて、内緒だ。
願い事を唱え終わっても、まだまだ流星群は続く。
「あっち、ああ、あっちも!」
流石にピークを迎えただけあって、次から次へと流れていく。
柳霞は頑張って指をさそうとするけれど、とてもじゃないけど追いつかない。
「多くて全部は追いきれませんね」
「うん、ホントたくさん……ああ、あそこで流れた!」
そんな風にしていると、自然と意識は夜空に向かって手元の方はおろそかになる。
だから、
「あっ」
うっかり二人の手が触れてしまったのは、当然のことだったかもしれない。
「あ、ご、ごめんねっ」
慌てて手を引っ込めようとする柳霞。その反応に少し驚いた後、
「ど、どうしました? どこか痛かったですか?」
景貴は慌てて彼女の手を取り、そっと優しく撫でた。
「い、痛く、はない、けど……」
ドキドキしてしまい、柳霞は悟られないようもう一方の手で顔を覆う。
嬉しいような、恥ずかしいような。
撫でられる手が、妙にこそばゆかった。
◆
レジャーシートに腰おろして、
伊木成 爆
と
桃川 圭花
は流星群を鑑賞する。
「うわ……っ、あっ、あっちも流れた!!」
初めて見る流星群に、爆はさっきからずっと感動しっぱなし。
寝子島に来る以前は都会暮らしだったのだから、それは言ってしまえば当たり前のことだった。
一つ星が流れる度に、指と視線で追いかけていた。
「こんなの前居たとこじゃ見れなかった、凄いな……」
感動の言葉が、爆の口から思わずといったふうに吐き出される。
一方、圭花は。
流れる星を眺めながら、静かに考えにふけっていた。
流れ星に願い事を、なんてよく言うけれど。
(私にはまだ、星に願って叶えたいことなんてなかったりするのよね)
それが良いのか悪いのか。
無意識に「まだ」と思っている辺り、願いが無いことにマイナスの念を抱いてしまっている……のかもしれない。
「なあ桃川!」
「えっ、あ、なに?」
不意に名前を呼ばれ、驚いて顔を向ける。
「一人じゃきっと来れなかった……ありがとな!」
流星群のおかげか、爆は無邪気な笑みを見せた。
「……どーいたしまして」
つられたのか、返す口の端は上がっていた。
ピークも過ぎて、そろそろ帰ろうという頃。
「あ、これ……」
照れた様子でずずい、と綺麗な箱を差し出す爆。きょとんとする圭花に、
「前の傘の……ちゃんとお礼してなかったから……助かった……ありがとう……っ」
ぶっきらぼうに、でもなかなか素直になれない彼なりの精一杯の感謝の言葉。
目を丸くして驚いた後、圭花は「そっかそっか」と一人何かに納得。
「ふふ、偉い偉い。よくできました」
そんな不遜な態度に爆の表情が険しくなるのを見て取って、
「……なんて、こんなんじゃさすがに失礼よね」
少し屈んで目線を合わせ、にこっと笑った。
「ありがと。すごく嬉しいわ」
「い、いや……お礼、言わないといけないのは……俺の方、だし」
ちなみに、中身は美味しいマカロンでした。
その後、圭花が自分の行動を顧みて「子供過ぎたんじゃ」と反省したのは、また別の話。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月26日
参加申し込みの期限
2014年05月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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