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シーサイドタウン二丁目『オカマバー・ネコ』
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●開店前のバックヤード
ピンクの看板下の扉をくぐらずにぐるりと店のまわりに沿って行くと、やはりどの店にもあるような鉄扉の裏口に辿り着く。
そこから店の中に入れば従業員たちの過ごすバックヤードが広がっていて、そこで
大江山 結月
は大きな目を白黒とさせていた。
(ぎゃー! 従姉にまた騙されたっス!?)
まるで小ウサギのように震えていて、性欲滾るオネエたちに怯えている。ように見えなくもない。
「結月ちゃんは自分でお着替えできるかしら?」
丁寧な口調ではあるが、声だけで人を殺せそうな迫力のある店長・ナルミの登場にますます結月の震えは大きくなった。
「え、えっと……」
店長は間違いなく男性だ。けれど見た目は、うっとりとするような女性である。
(……自分を恥じないで堂々と女装をしてるっス)
結月は普段から女装をしている。しかしそれが『好き』で『仕事』にするだなんてこと、すんなりとは受け入れられない。
さっと顔を逸らし、他の人々に視線を移す。
まず瞳が捉えたのは、近場で着替えているの
宇佐美 実
だった。
見るからに男性の彼が、迷う素振りもなく網タイツを履き、ワンピースタイプのバニースーツに着替えている。
その姿でツインテールのウィッグをかぶると、なんだか不思議な愛らしさがあった。
「あ、うさぎちゃん。うさ耳はその机の上の使ってね」
ナルミが思い出したように実に言うと「……うさぎって……あ、はい」不満そうながらも彼はこくんと頷いた。
彼を結月が注視していると、奥のカーテンが音を立てて開く。
出てきたのは
獅子島 市子
だった。
髪を上げ、眼鏡を外す。それから襟ぐりの大きく開いた白のミニドレスを身につけている。
だというのに色気だけではなく品の良さが垣間見える。
「しいちゃん、いいじゃない!」
「……ども」
源氏名で呼ばれても市子は――しいは驚きもしなかった。
ふたりともお金のためと割り切っているのか女装になんの迷いもない。
結月はそんなふたりを見ていられず結局床を見つめた。
(……漢らしい父様の様になりたくて、でも成長しなくて)
結月はその悔しさを『女装』という屈折した形で晴らしていたのだ。
(でも本当は……筋肉と同じくらい『可愛い』が大好き……可愛い姿になりたい)
でも漢らしく在りたいという気持ちも捨てられない。
(こんな中途半端な結月は……全然漢らしくねぇっスね)
赤い瞳に影が差す。
「とりあえずはバーテンダーとして入るのかと思ったのだが……店長なぜ僕までホールなのだ?」
結月がそうこう悩んでいると、
桜花 満
がなにやらナルミと揉め始めた。
「ごめんねー。ちょっと人が足りなくって」
「まさか女装しろなんていわないよな?」
凛とした風貌から綺麗なお姉さんという印象を彼女に抱いた結だったが、彼女は『オネエ』ではないのだろうか。
「なに言ってんのよ。ここはオカマバーよ? あ、さくらちゃんって源氏名でいいかしら?」
言うと同時にナルミは準備を終えたオネエさんたちに目配せをする。
「いや僕が女装したら色々と問題があるだ……」と言う満をオネエさんふたりで羽交い締めにして奥のロッカーに引きずっていった。
「まてやめろ!」
満の静止など紙くずほどの意味もない。
「あら、満ちゃんってもう改造済み?」
「ち、ちが、」
「ちょっと小さめだけど、奮発したのね。おっぱい本物みたい~!」
「や、やめろ!」
満の悲鳴が響いたところで、「どう?」とナルミが催促してくる。
その笑顔は結月にはちっとも笑っているように見えなくて。
「結月ちゃんできそう――」
「ゆ、結ッス」
ロッカーの向こうは自分の未来だったかもしれないもの。
そう思えば、もう迷ってる暇はなかった。
「ゆかりちゃん、ね?」
こくんと頷くだけで返事をする。
「服だけ貸していただければ、後は化粧とか出来るっス」そしてその言葉を追いかけるように「……昔から女装だけは得意っスから」という言葉が漏れ出てきた。
「そう、ならいいわ」
ナルミは頷き、艶のある髪をなびかせて振り向いた。
「いらっしゃい、フジコ」
「お邪魔するわ。ナルミ姉さん」
開店前だというのに現れた
富士山 権蔵
。
結は彼女とナルミの肩越しに目が合った。
目だけで人を殺せそうなフジコと。
「あら? どこかで見た顔ね」
結はバイト開始五分で、さっそく絶体絶命と言わざるを得ない状況に陥る。
かと思いきや、フジコは結と二・三言言葉をかわすと、すぐに店内へと踵を返した。
「……はぁ、助かった」
御剣 刀
は裏口ドアの脇に座り込む。
(……絶対に見つからないようにしないと)
座り込んでから、慌てて立ち上がった。
なんにしても仕事には全力で取り組まなければならないのだから。
気を引き締めて、フジコが消えていった方を見据える。
けれどもし見つかったら?
(鬼熊くらいヤバい……)
当然、その場合のヤバイは
吉田 熊吉
と遭遇したヤバイとは意味は違う。
「か、刀さん」
そうして先を案じていると、
宮祀 智瑜
もやってきた。たっぷりの野菜と果物を抱えて。
「運ぶ」
無愛想に彼女から野菜をひったくり、厨房まで運んでいく。
「ありがとう、ございます」
そう言う彼女の顔色の悪さから想像するに、彼女もフジコに気がついたのだろう。
「まさかバックヤードにまでいらっしゃるなんて……」
どうやら智瑜は入り口で見かけて慌てて裏に回ってきたらしかった。
「気をつけないとな」
「はい」
そう言葉を交わすと「智瑜ちゃん、ちょっと手伝ってくれる?」とナルミの声が聞こえた。
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担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月22日
参加申し込みの期限
2014年04月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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