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『somnium』のチャイナな一日。
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まさか店内で自分の話題が出ているとは思わないまま、
弘明寺 能美子
は希望のあったお客様の目の前で、中国茶器を使って中国茶を淹れて回っていた。
日本の茶道もそうだけれども、中国茶にもお茶の作法というものは存在して、それに使うための道具も色々と生み出されている。そして、当たり前だけれども様々な流派があって、それによって使用する道具も大きく異なったりするのだ。
自分の流派はなんと言うのだか、母がやっていたのを見ていただけの彼女には良く解らないけれども、とにかく思い出せる限り正確に、丁寧に、能美子はお茶を淹れて行く。道具を1つずつ、迷いなく用いて――
きちんと復習もしてきた成果があったのだろうか、普段は中国茶専門店に行くか、行っても見られないこともある中国茶道は、なかなかお客様に好評だった。それにほっと胸を撫で下ろし、良かった、と嬉しくなる能美子である。
もちろん性格が性格だから、それを素直に表現したりはしない。けれども何となく気配を察して、後は純粋に感心して、能美子ちゃんは凄いなー、と
桜庭 円
はしばし彼女の姿をわくわくと見つめた。
(僕もにゃーくんと頑張らなくちゃね!)
ぐっ、と内心で拳を握って振り返った先には、ご機嫌に尻尾を振り、赤いバンダナを揺らしながら店内を歩く、にゃーくんの姿がある。にゃーくんもまた、一生懸命接客のお手伝い中なのだった。
にゃーくん自身はどうやら、中国茶にも興味があるようなのだけれども、カフェインで飲むことは出来ない。ならお手伝いをと言っても、もちろんテレビに出てくるようなお手伝い犬よろしく、ご注文の品を運んで行くなんてことも出来ない。
その代わり、と言うわけではないけれども円は、なにかお手伝いすることある? ある? とお髭をピクピクさせていたにゃーくんに、「お客様と遊んでくれたらまた、シフォンケーキかってあげるよ」と頭を撫でてお願いした。そんな円の言葉を聞いて、にゃーくんは昨日からああして、一生懸命にお手伝いをしてくれている。
お客様の近くに行っては、「にゃー」と鳴いて愛想を振りまいて。けれども、嫌な顔をした人にはちゃぁんと距離を取って近付かないようにして、それから撫でてくれた人にはぴょんと膝の上に乗って、ごろごろ喉を鳴らして甘えて。
そんな風に、張り切ってお手伝いをしてくれているにゃーくんは、動物が好きなお客様には割と喜ばれているみたいだった。それもまた、円にとってはもちろんの事、にゃーくんにとっても嬉しいらしい。
だから誇らしげに店内を歩き回る、にゃーくんのところに今日は時々、ブルーも遊びに来ていた。2匹で何か話しているように見えるのはきっと、「こうしてがんばったら、美味しいのもらえるんだよ」とでも教えているのだろう。
そんな和やかな店内で、
雨寺 凛
と
黒依 アリーセ
はのんびりと、親友同士の他愛のないお喋りを楽しんでいた。シェアして食べ合いっこをした甜点心も、どちらが頼んだものもとても美味しくて、ただそれだけでも心が躍る。
店内にも、それから2人の座るテーブルに並んだ茶器からも、中国茶の柔らかな香りが漂っていた。それを胸いっぱいに吸い込んで、嬉しそうに凛が笑う。
「うーん、心が落ち着く香りがするね」
「うん、甘い香りで気分が華やぐわね。――凛さんは、どんな香りが好きなのかしら? 私は甘めの、ローズとか好きなんだけど……」
「好きな香りかぁ、柑橘系の爽やかな香りが好きだね! なんだかすっきりして元気が出るんだよね♪」
こくり、と首を傾げて尋ねたアリーセに、凛が無邪気ともいえる笑顔でそう言った。それにふふ、と微笑んでからふと、昔と今の自分を思ってどこか懐かしく瞳を揺らす。
元々、自分が普通なんて思った事は一度もなかったし、寝子高に来てからは事件に関わってる事の方が多かった。けれども、今この瞬間は間違いようもなく『普通』なのだとしみじみ感じて、どこか嬉しいような、くすぐったいような気持ちになる。
だが、悪い気はしない。むしろ普通だということが楽しく感じるのは、きっといつだって、目の前の親友が一緒に居てくれるからだ。
「ありがとう、凛さん」
「わわッ、アリーセちゃん!? ええと、なんだか改まってお礼言われちゃうとちょっと照れるね……!」
だから大切に、心からお礼を言ったアリーセに、凛はわたわたと両手を振った。そうして、普通かぁ、とアリーセの言葉を反芻する。
普通、であるということが楽しいのならば、それは大切な時間ではないだろうか、と凛は思う。いわゆる青春の1ページとでも表現すれば良いのだろうか、『普通』であるというかけがえのない、特別で大切なひと時。
そう考えて、照れ隠しに頬をぽりぽりと掻きながら、凛はほんの少し照れた、けれども満面の笑みを浮かべた。
「こちらこそ、一緒に色々付き合ってくれてありがとう、アリーセちゃん! これからもずっと友達でいようね!」
「ええ! ――ええ、凛さん、ぜひ」
凛の申し出に、アリーセは目を見開いて何度も、何度も頷く。それはむしろ、アリーセの方こそお願いしたいことだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月26日
参加申し込みの期限
2014年04月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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