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ミエコ
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●シアワセウサギとサンマ団
うららかな春の日差し降り注ぐ、旧市街の児童公園。
白、黒、茶。味のある三色ふわもこの毛玉の小山が、今まさに飼い主を蹂躙している。
そのような常軌を逸した光景を目の当たりにしたら、普通の人間であれば恐怖に戦慄する所であるが。
黒兎 都
の場合、思考にすでに終了のお知らせが来ていた。
「ぬこ! こぬこ! しかもなんかでっかい……!」
ミエコに転がされ、倒れたままの状態でありながら。
夢ではないのを確認するように、何度も口にして確認する。
トレードマークの黒パーカーが、砂にまみれて白パーカーになっていることさえ気にならない。
でかいとかどうでもいい むしろ逃げないって事実!
今までウチと目を合わせた子は、たいてい逃げたのに、この子逃げない!
そう、寝子島にはたくさんの猫がいるのに。都に触らせてくれる子は、ほぼいなかった。
それどころか、彼女が近づこうとすると、一目散に逃げるのだ。
「指を差し出すと、習性で匂いを嗅ぎに近づいてくるよ」そんな話を真に受けて。期待を胸に、のんびりと日向ぼっこをしている猫を選んで、鼻先におそるおそる差し出した指。
ビビッて飛び退った猫が背後の壁に激突した時は、猫も驚いたが都もショックだった。
こんなに好きなのに!! どうして理解されない!
だがミエコは違った。
「逃げないどころか、向かってきてくれた!」
……いや、襲われたんだと思います。
「にくきゅうプニプニだった! もっかい! もっかいぷりーず!!」
あれ程、手痛い歓迎を受けたにも関わらず。
都は起き上がり、もろ手を挙げてミエコにすり寄って行く。
完全に、仔猫に心を囚われている。
ミエコ、0歳2ヶ月。なんと罪深い生物であることか。
そんな都の前で、なりふり構わずミエコの足元に取りすがる勉(29歳、社畜)。
「ミエコ、僕だよミエコッ! 愛して……アッ――――!!」
毎日、自分のためにせっせと猫缶貢いでくれるご主人を、ミエコは躊躇なく横薙ぎにする。
転がっていくのを、もう片方の前足で受け止めて、お手玉にする。
「代われ! 兄さん!!」
マジですか。
「嫌だっ!」
お前もマジか。
「ふ、二人とも……。危ないから早く逃げた方が」
子供達をジャングルジムに逃がしながら、
飯田 幸
はこの展開に戸惑っている。
「「だが断るっ!!」」
捕食者のようにミエコとの距離をジリジリ詰めながら、振り向きもしない二人の声が、見事にハモった。
「ぬこもふる! ぬこ愛でる! ぬこぬこぬこ!!」
「ミエコ! ミエコ!! 僕のミエコ――ッ!!!」
両者突撃。もはや世間体も、人としての理性も放棄したらしい。
駄目だ、こいつら。早くどうにかしないと。
「ミエコ?」
芦屋 佐月
は児童公園を根城に、秘密基地を作っている。
騒ぎに目を向けると、常識では考えられないほど大きな仔猫が大暴れ。
「団長! ミエコだって! 大怪獣ミエコが襲ってきたよ!」
手下の『サンマ団』の子供達が、興奮冷めやらぬ様子で佐月にご報告。よく出来ました。
うん。児童公園には、勉とミエコの尻尾にヘアゴムつけた子供二人しか、人目がないって言ったな。
あれは、嘘だ……。
(臨時アナウンス)
――サンマ団の子供は今回はフレーバーとして扱い、人目判定からは除外します――
「見ればわかるわよ、サンマ団、集合!」
佐月は常よりサンマ団の集合用として使い、かつ自らのろっこんの発動条件であるホイッスルを「ピィ!」っと吹き鳴らした。
「誰が呼んだかサンマ団! 児童公園の平和は、我らが守る!」
高らかに宣言する佐月。
あー、ちなみに佐月ちゃんのろっこん『集合!』は、純粋な人や動物が集まってくる。
つまり佐月を団長と慕う小学生で構成された、サンマ団のメンバーは勿論、生後二ヶ月のあいつにもバッチリ作用した。
「ミェ?」
巨大化しても変わらず愛らしい声に、勉が左右の鼻から血を噴出しながらノックアウトされた。
「ひゃー、ミエコこっち来たぁ!?」
「落ち着いて、この秘密基地をサンマ団みんなの力で守るのよー!」
佐月は右往左往する子供達を励ますと、自らも水鉄砲を構えて、迫り来るミエコの口元めがけて噴射する。
しかし応戦むなしく、まだあんまりおんもを歩いたことのない、ぷにっぷにのピンクのにくきゅうがサンマ団を一網打尽にした。
散り散りになったサンマ団の子供達は、圧倒的な暴力に屈して、今日は傍観者になることに決めたらしい。
「団長ー!」
「団長がんばれー!」
聡い子供達だ。
「むきゅう……、」
公園を囲うフェンスまで、吹き飛ばされ。さかさまになりながらも、体勢を整える。
お魚さんの髪飾りでゆるく留めた、長いお下げ髪を手で払いながら、顔を上げた佐月。
ジャングルジムの中で震えながら成り行きを見守る、サンマ団ではない子供達と目が合った。
「だ、大丈夫? お姉ちゃん」
「……怯えてるだけじゃ駄目よ、誰かが何時も助けてくれるとは、限らないんだから。……ほんとは、皆弱いんだから……でも、見てなさいよ。ミエコなんて、ぜーんぜん怖くないんだから!」
体育科の、そしてお姉さんの意地を見せ、するするとジャングルジムによじ登った佐月。
「行くわよ、突撃ー!」
天辺から跳ね回るミエコに決死のダイブ、もっふもふの背中にぼふっとしがみつく。
「すげー! さすが団長ー!」
サンマ団、団長の勇姿に拍手喝采。
その絶妙なタイミングは、実は都のろっこん『シアワセウサギ』のもたらした、幸運によるもの。
発動条件は、都にとって嬉しいことが3つ重なること。
ミエコと出会い、もふられ。幸せの絶頂にいる都が、条件を3つ以上満たしているのは自明の理である。
そんなこととは露知らず。佐月はえっへん!
「どう? 勇気持てば、何でも出来ちゃうんだから」
でも。
「降りれないかも……どうしようー!」
その先の展望について、まるで考えていなかった佐月は、暴れまわるミエコにしがみつきながら、情けない声を上げた。
そんな公園の喧騒を、遠巻きから観察する者がいた。
「巨大化しているな、猫のもれいびか」
今日も深緑のモッズコートに身を包んだ、自称テロリスト
草薙 龍八
である。
ふむ、と腕組みをする。
「
野々 ののこ
を誘って、一緒に見よう。ののこにも楽しんでもらえるだろう……俺も楽しみだ」
その実、ニコリともせずに。
事情を知るもれいび達が聞いたら、思わずぎょっとするような不穏な言葉を吐き出す。
ののこに見られたその後のこと? 知らんな。
とりすましたようにお高くとまって見える、この世の体制など。
せいぜい派手に混乱すればいいのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月15日
参加申し込みの期限
2013年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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