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ミエコ
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「野々、今から仔猫を見に行くんだが、一緒に来るか?」
龍八が次の言葉を紡ぐより早く、誘ったのは修。
仲間が慌てるのを、薄い唇に指を一本立て、「まあ任せておけ」と制す。
「校長室で、この前から三匹仔猫が飼われているんだ。今、校長先生に許可を取ったところだよ。白に黒、そしてブチ、生後一ヶ月半くらいになるか? 皆かわいいぞ」
寝子島高校校長
雨宮 草太郎
が、先日うっかり迷子にしてしまった三匹の仔猫。
生徒たちが手分けをして、どうにか探し出した仔猫たちは、そのまま校長室で飼われることになったのだ。
「三匹もいるの? もちろん行く!」
「月子も行くよ☆」
龍八にとっては面白くない展開だ。
「待て、こっちが先だろ」
抗議しようとするのを、制止したのは
奈良橋 博美
。
「行っていいぜ」と修たちを進ませ、体格では遥かに勝る龍八を軽くねめつけると、やれやれと肩をすくめた。
「全く、君は変わらないな」
「ふん。ののこだけ仲間はずれにするのか。隠し事は良くないぜ? 都合のいい時だけ友達と言うのは、媚びて自分のいいように利用してる関係だな……そんなのは友達とは言わないぜ」
「いいから落ち着いて物事の本質を見ろよ。フツウを望んでいるのは、ののこさん自身だろう? それに巨大化した仔猫だって、見られて一時的に大騒ぎされるだけならば、まだいい。でも見世物にされたり、人を傷つけたりして、生き辛くなったらどうする?」
「…………」
これには、龍八は言い返せない。
「俺も行くぜ、ミエコを普通の大きさに戻してやるんだ。君がどうしても邪魔をするって言うなら、俺が相手になるけど。どうする?」
腕に覚えのある博美は、物怖じすることなくまっすぐに龍八を見据える。
ややあって。きびすを返したのは、龍八の方だった。
「興ざめだぜ、全く……」
別に感傷などではないが。
先日、花を盗む狐たちや、事件解決に望んだ者たちと関わったばかりだ。
「……変なやつだな。おっと、こうしてはいられないな。俺も急ごう」
身を翻した博美の小さな背中が、住宅街の角を折れ曲がり、そして見えなくなった。
校長室の仔猫たちに会いにいくために、移動していたののこ達は
御鏡 聖
と出会う。
楚々とした巫女服姿の聖は、すれ違う人が思わず目を奪われる程度には、魅力的だった。
「わー、巫女さんだぁ」
「きれーい、月子たちと同じくらいの年かな?」
ののこが声を上げれば、月子もぽんぽん足踏みをして左右のツインテールを揺らす。
感嘆の声に気付き、聖はほんのり桜色の唇に、はじらいと微笑を乗せて挨拶した。
「あなたは野々さん? お友達とお散歩ですか」
「ののこちゃんのこと知ってるの? ひょっとして、同じ学校なのかな」
「ええ、野々さんはいつも楽しそうで、校内でも目立ちますからね」
目を細めてはにかむ聖に、ののこは「えー、そうかな?」と手をパタパタしながら照れてみせる。
そして自己紹介し互いの名を知れば、少女達の親近感はぐっと増し、しばし立ち止まって話に花を咲かせることとなる。
「これは巫女服と言って、神事を奉仕する巫女が着る服です。似合いますか?」
「うん、すっごく! いいなー、私も着てみたい」
「野々さんも、きっと似合うと思います。一緒に着てみますか?」
「いいの!? ……あ、でも。私達これから、仔猫に会いに行くんだった。また今度お願い~」
「聖ちゃんも、時間あるなら行かない?」
「私も行っていいのですか?」
問いかけをOKの合図と受け止め、聖の買い物袋をそれぞれに抱えると、ののこと月子は再び軽い足取りで歩き始めた。
「もちろん! 仔猫たちも喜ぶよ」
仲良しの姉妹のような二人に、聖の表情もほころんだ。
「仔猫さんがいるなら、お魚さんを持っていかないといけませんね?」
そう言って、聖が立ち寄ったのは魚屋ではなく、甘い香りが漂うたい焼き屋『あきみ屋』。
「いつも神社の境内の掃除の後に、お茶と一緒に食べるんです。とっても美味しいんですよ……皆さんには内緒にしてくださいね?」
聖の言葉に、こくこくと頷く。かわいらしい秘密の味は、いつだって甘い。
「失礼します」
大きな本棚やトロフィーが並ぶ校長室に、真新しい三本柱のキャットタワー。
前に会った時より少し大きくなった仔猫たちが、じゃれて遊んでいる。
なんだか不思議な光景ではあるが、これが寝子島高校の日常風景である。
修は少女達に、それぞれを紹介した。
「白い子はユキ、黒い子はこし……あん、ブチの子はイーピ、……ンだ」
紹介の最中でも、仔猫たちの歓迎は留まるところを知らない。
元々活発なこしあんは、中段から修の肘にぺちぺち猫パンチ。
額に大きな特徴的なブチがある仔猫、イーピンはタワーの最上段から修の頭にダイブした。
そのままずるずると顔に落ちてくるのを、怪我をさせぬよう注意深く引き剥がし。
修はくすくす笑う少女達に、イーピンを手渡す。
ユキも懸命に、月子が振るう猫じゃらしを追いかけている。
しばらくして、動物病院から戻った寝太郎も合流し、ミューも一緒に遊ばせることにした。
「かわいいー☆」
「ミューちゃん、友達が出来て良かったね」
「みなさん、とっても元気ですね」
聖が座り込み、膝をぽんと叩くとユキがやって来て、丸くなる。
すっかり人にも慣れた小さな命は、撫でれば気持ち良さそうに顎を上げ、喉を鳴らす。
その様子を、皆で囲んで見守れば、お互いの距離はもっと近くなる。
「痛っ!」
こしあんが、修によじ登り始めた。
「わ、こら。爪を立てるなっ!」
「あはっ☆ 修君、仔猫に気に入られたみたいだね」
どすっ!
イーピンが、また頭にダイブ。
「良かったですね、八神さん」
「だから、俺の頭に何故のってくるんだ――っ!」
滅多に見られない修の取り乱した様子に、一同の笑い声が響いた。
しばらくたち。
頃合を見て、修は提案する。
「野々、もう一匹すごく可愛いのが居るらしいぞ。そっちにも会いに行ってみるか」
「大丈夫かな?」
心配する寝太郎に、そろそろ騒動も収まった頃だろうと修は答える。
野々だけミエコに会えなかったら、可哀想だからな。
そんな修の気遣いなど露知らず、ののこは暢気に頷いたのだった。
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月15日
参加申し込みの期限
2013年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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