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歴史の旅人「本能寺の変」
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chapter.4 隠
信長に接触する者が織田軍側で出始めた頃、明智軍にも大将へ近づく者たちがいた。
「信に、応えるとするかの」
そう言った
立井 駒鳥
は、明智軍の大将、明智光秀のところへ歩を進めていた。
彼もまた、海斗や真央のように修の言葉に乗ったひとりである。
実は駒鳥は、修が離脱する前に彼からある密命を受けていた。
——ここには信長の影武者しかおらず、信長は既に京都御所前に行っているという偽の情報で、進軍先を変えること。
それが、駒鳥に課された指令であった。
大将に直接進言し、矛先そのものを変える難易度の高い指令だ。だが駒鳥は、それを聞いた時首を縦に振って承諾した。
「目標は一緒……姿は相反すが、俺は、生きて欲しい」
果たしてその願った人物は、敵軍の大将信長か、それとも。
「全軍を進路変更できれば文句なし、叶わずとも一部でも動かしたいところじゃな」
確かな信念を胸に、駒鳥は桔梗紋をまとい、光秀の元へと歩き出す。
彼が光秀へと接近していたその時、洋志は駒鳥と同じ桔梗紋を背負っていたにも関わらず、光秀の軍勢のところではなく本能寺の外側にある堀に沿って移動していた。
「ど、どこか納屋とかないのかな……」
すっかり怯えきった目で、隠れられそうな場所を探している。
そう、彼は生き延びるためにどう動くか考え抜いた結果、事件が終わるまで身を隠すという結論を出したのだ。
「真っ暗闇であんまり見えないや……こうしている間に明智軍に見つかっちゃったらどうしよう!?」
味方だから平気かも、と思う一方で、脱走兵扱いされはしないだろうかと不安も過ぎる。
兎にも角にも、この現状が気が気ではないのだ。一高校生からすれば、当然の感情とも言える。
「あー、君。もしかして、この件に介入するつもりのない、非戦闘者かね?」
と、そこに声がかかった。反射的にびくりと肩を震わせた洋志が恐る恐る振り向くと、穏やかな笑みを浮かべた
鷹峰 颯
が立っていた。
な、なんだろうこの人……。
洋志は一瞬動揺しうろたえたが、目の前の人物の微笑みを見ていると、不思議とそんな不安な気持ちが薄れていくような気がした。
「は、はい……僕、死ぬのも怖いし殺すのも出来ないし……」
自分の正直な心情を話すと、颯はうんうんと頷いてから言った。
「分かる、君の言いたいことはよく分かるぞ」
「ということは、あなたも……」
同じ考えの人なんだろうか。そんな期待に安心感が増し、洋志が一歩近づく。すると、暗くてよく見えなかった颯の全身が視界に飛び込んできた。
彼は、どういうわけかふんどししか身につけていなかった。つまり、ほぼ裸である。
「うわーーーーっ!!?」
「しっ、静かにしたまえ」
思わず叫び声を上げた洋志の口をそっと手で押さえる颯。格好に反してその所作は紳士的だ。というか、暗闇から突然裸が浮かんできて叫ぶなという方が無理な話だ。
ただ、これは彼のろっこんが関係していた。
紳士の微笑。
パンツをまとった状態で微笑むことで、対象に信頼感を植え付けるというこの力を使うため、颯はこの格好をしているのだ。
この空間に飛ばされた時、下着もパンツからふんどしに変わってはいたがまあ、広義的にふんどしもパンツにカウントされると思われる。
そして、颯はここに飛ばされるや否や早急に甲冑を脱ぎふんどし一丁になったと思われる。
「いいかい、ここはもうじき本格的な戦場となる。私がこうしているのは、焼き出された周辺住民を装って明智軍に投降するためだ。君も、生き残りたいと思っているのだろう?」
「は、はいそりゃあ……」
それを聞くと、颯はにっと笑った。
「なら、一緒についてくると良い」
「えっと、あの……」
「ん? どうしたんだい?」
洋志が、言い出しづらそうにもじもじとしていたがやがて口を開いた。
「僕も、そういう格好にならないとダメですかね」
「それがベストだが……幸いにも君は明智軍の格好だ。君が私を保護したという体で話を進めることも、出来るだろうね」
「でもそれって、僕が偉い人のところに行っていろいろ話をするってことですよね……?」
そんな大層な、そして目立つ役割は避けたかった。出来ることなら、ひっそりと戦が終わるまでどこかで身を潜めていたかった。
しかし、目の前の男性の言う通り、万を超す軍勢の中で保護してもらえるのなら、生存方法としてはかなり良策なのかもしれない。
何より、不思議と目の前の男性は信用できる気がした。
それがろっこんの効果だと洋志は知る術もないが、ともかく彼は颯の策に乗ることにした。
「わかりました……でも危険な感じになったら、逃げても良いですか?」
「なあに、大丈夫さ」
颯がふんどしを見せながら、笑顔で言う。それだけで、どこか安心できた。ほんとなら身の危険を感じてもおかしくない言動なのに。
「光秀様に保護を頼む時は、私が話すからね。人に物を頼む時は誠実に……ほら、この姿がそれを体現しているだろう?」
「は、はあ……」
本当にこの人信用していいのかなあ。洋志の心に若干の不安が浮かびつつあったが、颯はそれを笑顔で打ち消すと明智軍へと進む。
駒鳥が光秀の元へ着く数分前のことだった。
「光秀様、正門は閉じられている模様!」
明智軍の兵が報告すると、それを告げられた人物は静かな、しかし凜とした口調で返した。
「ならば、門を破りなさい。数で押して、本堂へなだれ込むのです」
「はっ!」
指示を受け、兵が下がっていく。その背を見つめる眼からは、何を思っているのか読めない。
この男こそが、謀反を起こした張本人、明智光秀である。
光秀は、本来であれば中国地方へ出陣しているはずだった。後の天下人、豊臣秀吉の救援として。
しかし彼は、軍を返した。
光秀の兵がその進軍に疑問を持たなかったのは、討伐相手が信長ではなく別の者であると聞かされていたからだった。
この時点で信長を討つのだと知っていたのは、光秀本人と、側近の数名だけであったと伝えられている。
「さあ、迅速に敵を討つのです!」
光秀が、兵たちに声を投げかける。それに応じ、明智軍は本能寺の正門へと押しかけた。
そこにやってきたのが、駒鳥である。
「殿!」
「む……?」
深々と頭を下げ、駒鳥は光秀の前に跪いた。光秀が「どうしました」と尋ねれば、彼はその問いかけを待っていたかのように、用意していた言葉を放った。
「敵は既に本能寺ではなく、京都御所に移動した模様!」
「……何?」
ここから御所まではそう遠くない。信長がいち早く謀反を察知し、御所へ逃げたというのか。
光秀はその可能性がないとは言い切れないことを、彼に仕えてきた経験から知っていた。
「それは誠ですか」
「はっ、外出した下女から聞いた確かな情報です」
駒鳥は、至って冷静に、真摯な態度で光秀に伝える。だがそこに真実はない。
「誠であるならば、ここで時間を使っている場合では……」
「そうです、殿! もはや一刻の猶予もござらぬ!」
前のめりになって、駒鳥が語調を荒げてみせた。もちろんそれも、意図的なものだ。あえて光秀を焚き付け、急かそうという算段である。
明智軍は信長を討つのだと知らなかった、という知識を駒鳥は持っていた。偽の情報で矛先を変えれば、現場に更なる混乱を招き入れることが出来るであろう。
駒鳥のそんな思惑はしかし、思わぬ形で破られてしまう。
「しかし、なぜ御所へ……」
光秀が言うと、駒鳥はすぐさまそれに答えた。
「分かりませぬ! 何か危険なことを企んでいる恐れもございます故、御所をお守りするのが急務かと!」
「それが誠なら、部隊を分ける必要がありますね。ここにどの程度戦力を残すべきか……」
光秀が思考し、沈黙が生まれると駒鳥は焦らそうと、再度言葉で急かした。
「殿、早急にご決断を! 信長が凶行に走る前に!」
が、彼のその発言が命取りとなった。
「……信長?」
光秀が、冷たい眼で駒鳥を睨みつける。
「妙ですね、私は兵たちに、家康を討つためと告げていたはずですが……」
「!」
そう、駒鳥自身もそのことは知っていた。しかし焦らせるあまり、つい信長の名を漏らしてしまったのだ。
途端に、光秀は疑惑の眼差しを駒鳥に向けた。
「間者ですか」
短くそう言うと、光秀は鞘から刀を抜いた。どう繕ってもここからは誤魔化せないと、その言動が示している。
「……詰めを誤ったか」
すまない。
駒鳥は、頭に浮かんだ仲間たちへ心の中で詫びた。その数秒後、彼の首が飛ぶ——かと思われたが、光秀の刀は宙で止まった。
「……?」
駒鳥が見上げると、そこには自分と光秀の間に立っている、ふんどし一丁の者と明智軍の兵がいた。
保護を申し出に来た、颯と洋志だ。
「光秀様! 私は付近に住む者ですがこの騒ぎで身ぐるみを剥がされてしまいました、どうか保護してはもらえないでしょうか!」
眉尻を下げながら、泣き笑いのような表情で光秀に言う颯。おそらくこの表情が、一番状況的に相応しいはずだ。
「その格好は確かに、武士のそれではない……良いでしょう、ただし少しでも怪しい動きをしたら、その時は命をもらい受けます」
光秀は近くにいた兵を呼び、颯を後方へ下がらせた。
「そこの者、もう戦場に戻っても構いません」
そして、洋志には残酷な言葉が告げられた。
「えっ!? ぼ、ぼくもっ……!」
保護してもらいたい。そう言いたいが、この格好と状況で言える道理がない。光秀の視線に、これ以上ここに留まることが耐えられなくなり、洋志は正門の方へと戻っていった。
それを見た颯が何事かを光秀に言おうとしたが、既に光秀の視線は駒鳥へと戻っていた。それも、確かな殺気を孕みながら。
「さて、間者の始末がまだでしたね」
光秀が言い放った直後、再び彼らの前に現れる者がいた。
「あーえーと、明智さん……ですよね?」
まだ幼さの残る顔立ちの少年が、声を投げかけた。光秀がその方向を見ると、明智軍の鎧を着た少年——
新井 米太郎
が立っていた。
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2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月25日
参加申し込みの期限
2014年04月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月01日 11時00分
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