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歴史の旅人「本能寺の変」
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chapter.2 思
「とうとう日本史の戦場にまで迷い込んでしもうたか」
夏神 零
は、眼前の本能寺を見上げて言った。鉢金(はちがね)が付けられた兜の重さに、一瞬首が下がりそうになる。
「成る程。姿形も、当時の物というわけじゃな」
零はそこで初めて、自身が織田軍ではなく、明智軍としてここに送り込まれたことを知る。
「さて、どうしたものか……!?」
瞬間、零は背後に鋭利な気を感じ取り咄嗟に体を反転させた。目に飛び込んできたのは、自分に向かって振り下ろされようとしている刀。
零は手にしていた槍を頭上へと掲げると、刀を滑らせるように受け流した。すると、次は刀ではなく声が降ってきた。
「って、零!?」
「冥、か」
それは、彼の修行仲間でもある
秋風 冥
のものだった。
「手厚い歓迎じゃな」
「そういうつもりでやったんじゃないから!」
冥は刀を鞘へと戻しながら、零に言った。
「ていうか、なんでよりによって明智軍の装備してんのよ!?」
「拙者にも分からぬよ……」
冥は、織田軍の装備をしている。つまりふたりは、この場においては敵軍同士であった。冥は目の前の零を見据えて、思う。
さっきは思わず攻撃しちゃったけど、後ろからの攻撃をあんな簡単に防ぐなんて。流石ってところね。
「もし、この時代の人間なら……」
「む?」
零に顔を向けられ、冥は言葉の続きを止めた。
この時代に生まれていたら、零は武将、あるいはそれに近い位置の人間になっていたんじゃ?
そんなことを、同じ師の元で育った零に言うのはプライドが許さなかったのかもしれない。
「冥?」
「ん、ああ……ごめん、なんでもない」
首を横に振って言うと、冥は零に尋ねた。
「で、どうしようか?」
「どう、とは」
「あたしは織田軍、零は明智軍。これが本能寺の変なら、今からあたしのところの大将がやられちゃうのよね」
「そうでござるな」
あくまで冷静に話を聞く零に、冥は自分の考えを打ち明けた。
「あたしとしては、やっぱり信長は助けておきたいなって思うのよね」
それは、織田軍の格好でここに来たからだろうか、あるいは他の理由か。それは冥にしか分からない。零も、そこには触れなかった。
「けど、あたしひとりじゃ厳しいかもしれない。信長を救うには、零の協力も……」
必要になるのかもしれない。冥はそう感じていた。それを、零も察する。
「……是非に及ばず……か」
小さく零が呟いた。槍を構え直し、本能寺を再度見上げる。
「この甲冑を身につけていることでしか出来ないことも、きっとある筈じゃからの」
その言葉は、冥への協力を受け入れるものだった。
「何か策がありそうね」
冥に言われた零は、歴史の大まかな流れを思い出しながら頭をフル回転させていた。
——この戦で、自分が出来ることを。
そして、零はある策を思いつく。
「もし信長を助けるなら、まずある人物に接触する必要がありそうでござるな」
言うと、零は冥と並んで本堂と廊下で繋がっている脇寺へと向かった。
「何するつもりかは後で聞くけど……ろっこんをもし使うなら、人だけは斬らないようにね? 零」
「そういう冥も、心配になるがの」
「もちろん、あたしも力を使うのは脱出とか相手の武器を破壊するためだけよ」
そんな会話をしながら、ふたりは庭園を抜けていく。
◇
戦国モノの本を図書館へ返しに来たはずの
御剣 刀
は、気がつけば本ではなく日本刀を持ち、桔梗の文様が施された甲冑を身につけていた。
「ここはどこだ? 図書館じゃないのか?」
自身が置かれた状況に戸惑う刀。
しかし、戸惑う時間すら与えないとばかりに彼へと向けられた殺気。それは、本能寺の敷地内から現れた織田軍の兵士のものであった。
「っ!?」
その殺気に刀が気づいた時には、兵は槍を手元に引き、自分に向かって突き出そうとしていた。
「待てっ、状況が」
言いかけて、刀は止めた。こちらが最後まで言い終えるより、明らかに相手の武器が自分を貫く方が速い。
「……くっ」
刀は、咄嗟に持っていた日本刀を構えた。次の瞬間、敵兵から繰り出される鋭い突き。
槍の穂先が刀めがけ伸びる……が、刀はすんでのところで構えた日本刀で受け流した。
「!」
それにより、敵兵が前につんのめる。刀は自分の方へよろめいた男を蹴り飛ばし、後退って距離を置いた。
「この刀も相手の槍も本物……ここは戦場か?」
当然、その疑問に答える相手はいない。
神魂の影響だろうか。だとしたら、どうすれば元いた場所へ帰れるのだろうか。
刀が考えをまとめようとしたところで、蹴飛ばした相手が起き上がり、再び刀に襲いかかってきた。
それを今度は日本刀で受けずに足を運ぶことでかわした。
「考える時間もくれないのかよ……!」
刀は、普段から剣術を鍛えている。その腕も高校生としてはなかなかのものだ。
しかし、かといって命を狙ってくる相手と戦いながら思考を巡らせるほどの余裕があるわけではない。
「……!」
と、槍を持った相手が急に刀から距離を取った。それを不思議に思った彼だったが、すぐに刀にも理由が分かった。
甲冑の擦れる音、それと馬が地面を蹴る音。少し遠いところから聞こえていたそれが、気がつけばだいぶ近いところから聞こえるようになっていた。
相手はその音を聞き、単身で、この場でこれ以上戦うことを諦めたのだ。証拠に、男は本能寺の門の敷地内まで後退していた。
刀はそれを見て、持っていた日本刀を収める。
そのタイミングで、
邪衣 士
がその場にいた、「本来ここにいるはずではないであろう者たち」へと声をかける。
「とりあえず、自分たちの着ている鎧の陣営に戻ろう。異なる格好をした俺たちがこのままここにいたら怪しまれるし、誤解を招きかねない」
桔梗紋は明智軍として本能寺の外へ。
木瓜紋は織田軍として本能寺の中へ。
各々思うところはあれど、ほとんどの者は士のその言葉に納得し、自軍へと足を向けた。
ある者は生き残るために。またある者は翻った歴史を見るために。ここに留まっていては叶わないことを叶えるため、彼らは分かれた。
地平から日が出て間もない、卯の刻のことだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月25日
参加申し込みの期限
2014年04月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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